ストラスブール大聖堂―現地の人しか知らない小ネタをご紹介

公開日 : 2018年05月07日
最終更新 :
筆者 : Coquelicots

初めまして。この度フランス、アルザス地方の特派員ブログを担当することになりましたCOQUELICO(コクリコ)です。最初のアルザス在住は12歳の時、親元離れてコルマールから10キロの小さい村にあった全寮制の学校に入学したことから始まりました。そこからアルザス行ったり来たりを繰り返し、その後ストラスブールの大学院で勉強する為アルザスに戻り、アルザス滞在歴10年以上、現在はストラスブールに住んでいます。アルザス地方は冬は寒く、夏は暑く...なんて言うとあまり魅力的でないかもしれませんが、食べ物も美味しく、ワインも有名で、とても過ごしやすい街です。そんなアルザス地方の魅力を皆さんにアルザスの魅力をお届けしていきたいと思います。東フランス、ドイツ国境の街で世界遺産の街ストラスブール。最近ではクリスマスマーケットの時などでも知られるようになってきていますが、まだまだ日本では認知度は低いのかなと思っています。さて、今回は観光の王道、ストラスブール大聖堂、またの名をノートルダム=ド=ストラスブール大聖堂(フランス語: Cathédrale Notre-Dame-de-Strasbourg)をご紹介します。ストラスブール大聖堂とは?この大聖堂はカトリックの大聖堂で、一般にゴシック建築の代表作とされています。ヴォージュ産の砂岩を建材として使っており、建物全体が独特なピンク色をしており、その大部分はロマネスク建築ですが、ゴシック建築の傑作として数えられ、ヴィクトル・ユーゴーは「巨大で繊細な驚異」と評したと言われています。

創建は11世紀といわれ、高さ142mの尖塔が完成したのは1439年です。1647年から1874年まで世界一の高層建築だったのですが、1874年にハンブルクの聖ニコライ教会に高さを追い抜かれてしまい、現在は教会として高さ世界第6位です。

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見どころ高さ142m、全長: 112 m の大聖堂の見どころは、1484年に作られた精巧な彫刻を施した説教壇、『最後の審判』を描いた南袖廊の"天使の柱"、12~15世紀のステンドグラスの数々です。また、毎日12時30分にからくり人形が動きだす南袖廊の高さ18mの天文時計があり世界最大の天文時計として有名です。この天文時計は天文学的部分は非常に正確で、閏年や分点など様々な天文データを計算でき、単なる時計ではなく一種の複雑な計算機になっています。さらに大聖堂の外側正面右手の入り口から332段の石段を登ると、高さ66mの屋上展望台から市街のパノラマが開けます。

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更なる見どころ 現地の人しか知らない小ネタご紹介ストラスブールの大聖堂のもう一つの特徴は片方しか建てられなかった塔です。本来2つの塔を建てる予定でしたが、建設中に計画が何度か変更され、結局2つ目の塔は作られることはありませんでした。地盤のせいで片方の塔しか建てられなかったとか...という話も聞いたことがあります。ですが、これは地元のごく少数の人しか知らないあるワザがあり、大聖堂の塔を2つにすることができるんです。ですがそれは毎日ではなく、晴天の日のみ、しか綺麗に見ることができません。これは、大聖堂の前にあるお店のショーウインドウを使って撮ったものです。こちらのお店のこの場所で

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ショーウインドウを覗いて見ると...こうして塔を二つにすることができるんです。

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見え方にもよりますが、これでカテドラルの塔を2つにすることができます。いかがでしょうか?あまりこのネタを知っている方がいないのか、このお店の近辺で人だかりを見ることはないのですが、偶にここのショーウインドウを覗いている人をみかけます。ぜひストラスブールにいらしたときにはこちらで写真を撮ってみてはいかがでしょう?名称 ストラスブール大聖堂名称(英語) Cathédrale Notre-Dame-de-Strasbourg住所 Place de la Cathedrale, 67082 Strasbourg(営業時間・開場時間 4月~9月7時00 ~19時30  10月~3月10時00 ~17時30日曜14:00 - 18:00( 1月1日, 5日1日、 12月25日を除く)利用料金や入場料 無料, 天文時計4,4€ 天文台3€参考サイト http://www.cathedrale-strasbourg.fr/

筆者

フランス特派員

Coquelicots

アルザス地方のカフェ巡りとワイナリー巡りが好きで、アルザスワインPRの仕事をしつつ、アルザスの魅力をお届けできればと思っています。

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