【2023年8月最新情報】ストックホルム・アーランダ空港で万が一大規模な混雑が発生しそうになったら

公開日 : 2022年06月22日
最終更新 :
筆者 : たってぃ
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【2023年8月追記】8月現在、空港での目立った混雑はありません。空港スタッフ不足等で大混雑していた昨年と比較して、大変落ち着いています。特に、ターミナル5では今年6月から最新の保安検査機を導入した新セキュリティコントロール(保安検査)場が誕生し、スムーズに稼働しています。
以下本文は2022年6月時の情報となります。万が一大きな混雑が発生し、長時間待たなければいけないような状況が予想される場合は、下記で提案している方法を実践してみてください。

急激な旅行需要の拡大によるヨーロッパ全体で深刻となっている空港混雑問題は、ここストックホルムでも例外ではありません。先月からアーランダ空港のセキュリティコントロール(保安検査)を通過するための待ち時間は延び続け、出発ゲートへ向かうために3時間以上かかる時もありました。

今月15日からは、これまで稼働してきたターミナル2と5に加えて、ターミナル4も再オープンし、フライトやチェックイン、セキュリティコントロールの分散が行われるようになりました。それでも特に早朝(4時頃から7時頃までの間)や週末には、未だなお待ち時間が長くなりやすい傾向にあります(少なくとも45分以上)。

セキュリティコントロールの前に、空港チェックインやバゲージドロップを利用する時、さらには通過後にラウンジを利用する場合でも待機列に並ぶ必要が出てくる可能性があるため、今後アーランダ空港を利用する際は注意が必要です。

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そもそもこうなってしまったのは、予想以上の旅行需要の拡大により、主に保安検査員の養成が間に合っておらず、スタッフの人員不足となっていることに起因します。そのため、ターミナル4の再オープンに合わせて、他空港からも人手をかき集めて、なんとか間に合わせているようです。

ただ昨今の長い待ち時間の原因は、フライトに乗り遅れたくない旅行客がフライトの何時間以上も前から空港に来ていることにあります。

そこで、空港運営会社Swedaviaは現在、フライト出発の3時間前(シェンゲン協定非加盟国への直行便を利用する場合は、4時間前)に空港に来るように呼びかけています。それよりも早く来た場合は、ターミナル内に入れさせてもらえなかったり、待機列に並ばせてもらえない可能性があります。

それでもやはりフライトに間に合うのかどうか焦るのが性です。そこで、空港到着後少しでも早くセキュリティコントロールを通過できる方法を紹介します。ポイントは、預け荷物がある場合、いかにスムーズに空港カウンターで預けることができるかです。

まずはオンラインチェックインを事前に済ませ、搭乗券を準備します(手荷物と機内持込荷物だけの場合は、これだけでセキュリティコントロールへ直行へ)。

預け荷物がある場合は、以下の方法を試してみてください。

1.フライト前日に荷物を預ける

航空会社によっては、チェックインできる時間帯であればフライト前日でも荷物を預かってくれる場合があります。事前に航空会社に問い合わせたり、利用航空会社のフライ前日のフライト状況を確認し、カウンターが開いている時間(フライト出発の遅くとも30分前まで)目掛けて直接足を運んでみてください。

2.バゲージドロップカウンターを利用する

フライト当日、空港内にあるセルフチェックイン機を利用できるのであれば(航空会社によって取扱いが異なります)、バゲージタグと搭乗券を印刷して、バゲージドロップカウンターを利用してください。チェックインカウンターよりも待ち時間が短くなります。ただし、通常、カウンターが開くのは2時間前(国内線・欧米線)か3時間前(左記以外)です。

なお、ストックホルム市内から空港へ移動する場合は、ストックホルム中央駅内の特急列車アーランダエクスプレスの待合室にもセルフチェックイン機があります。

肝心のセキュリティコントロールを迅速に通過する方法としては、主に以下の方法があります。

1. ファストトラックの利用 

各航空会社の上級会員の特権を利用したり(航空会社によっては利用できない場合もあり)、ファストトラックの追加購入をしておくのも1つの手です。

2. 子連れ専用トラックの利用

16歳以下の子ども連れの場合、ターミナル5の奥にあるセキュリティコントロールF付近の「Kids Track」を利用することもできます。ただし、混雑時は他のセキュリティコントロール同様、一時的に封鎖されることもあるため、注意してください。

3.他ターミナルの利用(セキュリティコントロールのみ)

ターミナル5にはセキュリティコントロールFのほかに、ターミナル4寄りのセキュリティコントロールDもあります。共に長蛇の待機列となっている場合、ターミナル4のセキュリティコントロールを利用するのが得策です。

ターミナル4の再オープンに伴って、セキュリティコントロール通過後の制限エリア内にターミナル4・5間を自由に行き来できる歩行エリアが新たにオープンしたので、移動がスムーズです(所要時間約5分)。その他には、ターミナル2を利用して、セキュリティコントロール通過後にバスで移動するという方法もあります。

4. 空港スタッフへの頼み込み

(最終手段として)時間ギリギリでフライトに間に合わなそうであれば、セキュリティコントロール付近にいる空港スタッフに声を掛けてみてください。状況を察して、優先的にセキュリティコントロールを通過させてくれるかもしれません。

荷物を預ける場合もセキュリティコントロールのために待つ時も、各行列に並ぶ必要がある場合は、その列が何の列なのかしっかり把握して、自分が並ぶべき列に正しく並ぶようにしましょう。

ちなみに、アーランダ空港の混雑は、フライトの遅延も引き起こしています。ある報道によると、フライトの約90パーセントが10分以上も遅延しているようです。

先月、今月と1度ずつアーランダ空港発のフライトを利用しましたが、共に利用客を待つために10分以上遅延していました。また旅行先のルレオからストックホルムに戻ってくる際も、アーランダ空港からの出発が遅れていて、ルレオ発16:35のところ、17:50発となりました。

そのため、アーランダ空港からヨーロッパ各地へ乗継を予定していた同乗客の一部は、後続便に振り替えされたり、振替フライトがない場合は到着後にカスタマーセンターへコンタクトを取るように案内されていました。

この混雑は今夏いっぱい続くと言われています。特に早朝便利用の方は出発3時間前には空港へ来るように心がけてください。

チェックインを制する者はセキュリティコントロールを制すると言っても過言ではありません。ここで紹介したことをぜひ実践して、少しでも早くストレスから解放されてください。

また、情報は逐一変わりやすいです。アーランダ空港を利用する場合は、Swedaviaのアプリをダウンロードしたり、事前にウェブで空港情報をチェックしたりして、最新情報を手に入れるように努めてください。

セキュリティコントロールの待ち時間はアプリやウェブサイトでも確認できますが、時間もとても変わりやすいので、待ち時間少なくて余裕があると思ったら、すぐに45分以上待ちになったりもします。また逆も然りです。ゆとりをもった行動を取るようにしてください。

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<参考>

Swedavia

Dagens Nyheter

筆者

スウェーデン特派員

たってぃ

2017年スウェーデンに移住。皆さんに読み込んでいただけるようなブログを目指してストックホルムの旬や”瞬”をお届けしていきます。

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