夏のバカンスといえばゴットランド!冬に訪れるメリットは

公開日 : 2022年02月27日
最終更新 :
筆者 : たってぃ
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ゴットランドは、ストックホルムから南に300kmほど離れたところに位置する島です。スウェーデンのリゾート地であり、特に夏休みの旅行先として最も人気のある目的地のひとつです。ジブリ映画『魔女の宅急便』の町のモデルとしても有名なので、名前を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

そんなゴットランド、閑散期である冬はどうなのか気になり、ゴットランドの中心Visby(ヴィスビー)へ思い立って行ってみることにしました。

メリット1: 旅費を安く抑えられる

オフシーズンなので、当然といえば当然ですが、少なくとも3割程度は交通費も宿泊費も安く抑えられます。

ストックホルムからゴットランド(ヴィスビー)への行き方は、フライトまたはフェリーの2通りがあります。航空機を利用する場合、アーランダ国際空港もしくはストックホルム市街に近いブロンマ空港を利用することになります。所要時間は約1時間です。

フェリー利用の場合は、ストックホルム市内から南方Nynäshamn(ニーネスハムン)へ約1時間電車移動し、そこからヴィスビーまで3時間程度フェリーに乗ることになります。

ヴィスビー空港は中心街から離れているので、さらに費用を安く抑えたい、観光はヴィスビーだけでよいというのであれば、時間はかかりますが、フェリーの利用をおすすめします。ヴィスビー港は中心街に位置しているので徒歩移動に便利です。またスウェーデン本島から車を利用する場合も、フェリーにそのまま車で乗ることができるので、フェリー利用が断然いいです。

宿泊先についても、冬は中心部に位置するお目当てのホテルに安く宿泊することが可能です、また、利用者が少ないので、落ち着いた雰囲気があります。静かな空間で十分な睡眠をとり、朝食を楽しむことができます。

メリット2: 人気カフェで食事をゆっくり堪能できる

カフェやレストランはそれなりにありますが、人気のところとなれば、夏は予約でいっぱいであったり、行列必須となります。やっと食べ物にありつけると思ったら、食べたいものがすでに売り切れなんていうことも起こりかねません。そのため、食事をあきらめざるを得なかったり、お腹を空かせてイライラしてしまうこともあります。

その点、冬は観光客があまりいないため、地元民だけでいっぱいになるような人気店を自分が利用したい時間に利用することができます。

友人のおすすめでランチに行ったカフェもディナーで行ったピザレストランも、席はかなり埋まっていましたが、それでも待たされるということはありませんでした。そして食べたい食事メニューやスイーツもしっかり食べることができました。

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メリット3: 幻想的な冬化粧を楽しめる

ヴィスビーの中心街は城壁に囲まれ、町中の至る所に教会があるなど、撮影ポイントがたくさんあります。それだけでも美しいのですが、雪が降ることで華やかさが加わり、幻想的な雰囲気を一層際立たせています。

また今冬はオーロラの当たり年ということもあり、ゴットランドでもオーロラが観測されています。タイミングよくオーロラを見ることができたらラッキーです。

いっぽうで、閑散期の冬だからこそのデメリットもあります。

デメリット1: 楽しめることが少ない

閉店しているカフェやレストランが多いです。特に、Gute Glass(グーテ・グラス)というローカルアイスクリームの店であったり、Glassmagasinet(グラスマガジネット)というヨーロッパで一番種類豊富なアイスクリームを売っている店だったりも冬期は閉まっています。

また、海で泳いだり、ビーチで日光浴をしたりということができないので、ゴットランドの醍醐味を楽しむことは十分にできません。

5月から8月までが観光ベストシーズンといえます。

デメリット2: 公共交通機関が少し不便

冬期はゴットランド空港からゴットランド中心部への空港バスは運休のため、空港から少し歩いたところを通る路線バス、あるいはタクシー、レンタカーのいずれかの利用となります。路線バスは土日休日は空港近くの停留所に止まらないため、実質的にはタクシーかレンタカーの利用に限られ、割高なので、金銭的には冬の飛行機旅行は苦難を強いられます。空港から市内まで徒歩という選択もありますが、40分ほどかかるのであまりおすすめしません。

そのため、メリット1でも述べた通りフェリーを利用することが最善ですが、冬の嵐に見舞われると、稀にフェリーさえも運航中止となることがあります。そのため天気が悪い場合は、フェリーが運航するかどうかあらかじめ確認したほうがいいです。

まとめ

冬のゴットランドは、人が少ないので、ゆったりと過ごすことができます。ストレスのない旅行をしたい方にはおすすめです。

ただし、初めてゴットランドへ行く方にはやはり冬は訪れるべきではありません。エンターテインメントや食事など、楽しみが少ないからです。

シーズンが始まる5月頃から9月までの間に行くことをおすすめします。そのためには、予約は遅くとも3ヵ月ほど前には済ませておきましょう。

今回はゴットランドの中心、ヴィスビーだけを訪れましたが、ゴットランドは島全体に風情があり、美しい景観を味わうことができます。日程的に余裕があればレンタカーを借りて島全体、特に北西の海岸沿いをまわることをおすすめします。

また8月には中世時代の町並みや様子を再現した町全体をあげてのお祭り、Medeltidsveckan(メーデルティーズヴェッカン)という大イベントがあります。今年2022年は8月7日から14日の日程で開催される予定です。コスプレや演劇ショーなどさまざまなアトラクションを楽しむことができます。詳しくは、公式サイトhttps://medeltidsveckan.se/en/welcome/をご覧ください。

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〈参考〉

■デスティネーション・ゴットランド

筆者

スウェーデン特派員

たってぃ

2017年スウェーデンに移住。皆さんに読み込んでいただけるようなブログを目指してストックホルムの旬や”瞬”をお届けしていきます。

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