一度とならず何度でも泊まりたいストックホルムの絶景を眺められるおすすめホテル

公開日 : 2021年05月17日

最終更新 : 2021年05月17日

筆者 : たってぃ

ストックホルムに訪れることができるのはまだまだ先かもしれませんが、そのときが来たらぜひ泊まってほしい、全力でおすすめするホテルを紹介します。

4.5つ星ホテルRadisson Collection Strand Hotel（ラディソン・コレクション・ストランド・ホテル）は、名前のとおり、船が何隻も停泊する埠頭Nybrokajen（ニーブローカイエン）、海岸沿いに位置します。そのため、ホテルからは水面と町並みが織りなす美しい風景をいつでも眺めることができます。

セントラル駅からはトラム7番線「Nybroplan」下車後徒歩3分程度、または地下鉄ブルーライン「Kungsträdgården」下車後徒歩4分程度で到着します。ガムラスタンなどの観光地も徒歩圏内とアクセスがよく、またホテルが位置するエステルマルムエリアは飲食やショッピングにも便利で、立地がとてもよいです。

外観は、1912年のストックホルムオリンピック開催に合わせて開業した前身の「Strand Hotel」当時のまま、レンガ造りで荘厳なたたずまいをしています。エントランス付近に絡まっている蔦がその歴史の長さを物語っています。秋になるとこの蔦は赤く紅葉し、ホテルをより一層華やかにします。

2018年にはリノベーションとともに、現在のラディソンコレクションへと名称変更しました。その影響もあってか、内観はいたってシンプル、清潔で静かというのが第一印象です。いい意味で高級感を漂わせていないところが落ち着きを与えてくれます。宿泊部屋は合計170室あります。また、レストランやフィットネスセンターもあります。

チェックイン、そしてアップグレードされたホテルルームへ

チェックイン時にデポジットとしてクレジットカードで200krを支払い（宿泊中に支払いが発生しなければ、宿泊後に自動で返金されます）、朝食の説明を受けたあとにカードキーを受け取って、部屋へと向かいます。

今回泊まったのは、プレジデンシャルスイートということで、このホテルでは上から2番目のランクの部屋です。最高ランクは、最上階に位置するタワースイートで、塔に位置する2階建ての部屋と、塔の外にストックホルム市内を望める専用テラスを有しています。

港の景色を眺めることができる2つほどランクが下の海側の景色を眺められるプレミアムルームを予約していましたが、ホテル側の枠な計らいでアップグレードを受けました。

また香料アレルギー対応をあらかじめリクエストしていたところ、快く対応してもらいました。香料のみならず、ハウスダストなどさまざまなアレルギーに対応しているアレルギフリーのフロアがあるので、アレルギーがある方でも安心して宿泊することができます。

プレジデンシャルスイートは、エントランス、リビングルーム、ベッドルームとバスルーム（トイレ・シャワーのみ）で構成されています。当然広く、天井も高いうえ、カーテンやソファなどのインテリアもスウェーデンらしいスタイリッシュな印象のため、いい意味で、ストックホルムの高級アパートのような感じで、ここに住みたいなと思わせます。

高級ホテルならではのネスプレッソマシーン、バスローブも完備してます。

アメニティはラディソンコレクションオリジナルのもので、シャンプー、ボディウォッシュはドルチェアンドガッパーナの香水「ライトブルー」のような香りがします。また新型コロナ禍ということで、アルコール消毒液も置かれていました。もちろん部屋やテレビのリモコンもしっかり除菌済みです。

また、ヨーロッパのホテルでは冷房がないところも多々ありますが、こちらのホテルでは手動で調整できるエアコンがついているので、夏でも安心して宿泊することができます。ミニバーも置いてありますが、新型コロナのため、現在は空となっているようです。

海側の部屋が絶対おすすめな理由

そしてなんといってもすばらしいのが、部屋からの眺めです。この景色のために、宿泊してもいいくらいです（実際、僕はそうでした）。夕日が沈むにつれて移り変わりゆく空の色、そして町の色、それぞれが瞬間瞬間に異なった風景を見せます。刻一刻と暗くなっていくと、町には明かりがつき、また違った雰囲気を醸し出します。

時折通過するボート、路面電車、バスなどの公共機関がより景色を際立たせます。写真は上が19時頃、下が21時頃に撮影したものです。

明け方の景色も見逃してはいけません。時間はたまたま目覚めた午前4時過ぎでした。朝日が昇る前から赤く染まり始める空は、この宿泊時において最もきれいな空でした。また、公共機関であるボートがまだ運行されていない海は静寂そのもので、波ひとつありません。

そのため、空の色がそのまま海面に反射される様は、自分が一番見たかったものでした。というのも、使用している天気アプリでこのホテルにある天気カメラ映像を日頃から見ていて、ずっと景色に魅了されっぱなしでした。同じライブ映像はホテル公式ウェブサイトからも見ることができます。

ちなみに、実際のところ、これから始まる夏は霧が出やすくなるので、霧に覆われた町並みの風景や夜長を楽しみたいのであれば夏、日照時間が短くなり、寒くなると、空の青みや赤みは増すので、本当に美しい夕景や朝焼けを眺めたい、イルミネーションや雪もということであれば冬が絶対的におすすめです。しかしながら今の時期でもこのような忘れられない景色を眺められるので、いつ宿泊しても思い出に残る宿泊となることは間違いありません。

朝食にはシャンパンも提供

朝食はホテルの中心にある1階の吹き抜けレストランが会場となります。新型コロナ禍の影響かわかりませんが、メニューは少ないものの、サラダ、パン、シリアル、オムレツなどのホットミールはひと通りあり、スウェーデンっぽいものでいえば、スウェーデン風パンケーキやポリッジ、スモークサーモンもありました。フルーツは多種、また飲み物やデザートなどは凝ったものが多い印象でした。そしてシャンパンもあります。

アレルギー表示はないものの、食物アレルギーなどがある方は朝食スタッフにその旨を伝えることで、どれを食べても大丈夫か説明を受けたり、別メニューで対応してくれたりします。ただ、ほかのホテルグループに比べると、アレルギー対応メニューは少ない印象です。