6月1日からスウェーデンにおける新型コロナ規制が段階的に緩和へ

公開日 : 2021年05月30日
最終更新 :
筆者 : たってぃ
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ますます暑く、日長になってきたスウェーデン。ストックホルムでは午前4時前に日出、22時前に日の入りを迎えていて、夜中でも真っ暗になることはなくなりました。

現在は満40歳以上が対象となっている新型コロナワクチン接種は日々約6万回行われており、2021年5月28日現在で18歳以上の人口に対して約40%が1回目の接種を、そのうち約15%が2回目の接種を終えています。

こうした気候の変化と新型コロナワクチン接種の拡大が相まって、新型コロナ感染者数は減少傾向にあります。

そうしたなか、新型コロナに関する数々の規制が6月1日から5段階に分けて緩和されることとなりました。

ステップ1(6月1日から)

・ 映画、演劇など、座席のある屋内イベントの着席収容可能人数を50人

・ スポーツや文化に関する屋外イベントの立ち見収容可能人数を100人

・ スポーツや文化に関する屋外イベントの着席収容可能人数を500人

・ スポーツ大会の参加可能人数を150人

・ フリーマーケットなどのイベントでは集客8人規制を撤廃

・ アミューズメントパークにおける収容可能人数を20平方メートル当たり1人

・ レストラン、カフェ、バーでのアルコール提供時間を22時まで、開店時間を22時30分まで延長

・ 子供参加型イベントの開催可能

・ 屋内外問わず小規模イベントの開催可能

へと変更となりました。

これまでほぼ休業状態だった映画館や演劇場、アミューズメントパークが営業再開、またイベントにおいて観客入りが可能となったこと、レストランなどでは従来アルコール提供時間が20時までだったことや閉店時間20時30分だったことからの大きな延長が今回の注目すべき変更点です。

ステップ2(7月1日から(予定))

・ 屋内イベントにおける参加可能人数50人、着席収容可能人数300人 

・ 屋外イベントにおける参加可能人数600人、着席収容可能人数3000人 

・ スポーツ大会参加可能人数900人

・ 私的イベントにおける参加可能人数が8人から50人への変更(冠婚葬祭については以前から20人まで参加可能)

・ これまで延期あるいは中止となってきた企業における会議や出張が可能

・ レストランなどの営業時間をさらに延長

というのが主な変更点です。

ステップ3(7月15日から(予定))

おもな変更点は、

・ 遠距離バスや電車の乗客数の上限撤廃

・ 公共交通機関でのマスク着用不要

・ 各施設における面積当たりの人数制限撤廃

です。

ステップ4(9月から(予定))

おもな変更点は、

・ 全イベントの参加・収容可能人数上限を撤廃

・ 飲食店における全制限を撤廃

です。

ステップ5(時期未定)

上記以外の、混雑を避けること、在宅勤務の推奨といった残りすべての制限が撤廃される予定です。

昨年は肌寒なってきた8月後半から新型コロナ感染者数が再拡大しました。今年はその時期にどんな状況となるか、そこが焦点となることでしょう。

(参考)

■公衆衛生庁

・URL: https://www.folkhalsomyndigheten.se/smittskydd-beredskap/utbrott/aktuella-utbrott/covid-19/statistik-och-analyser/statistik-over-registrerade-vaccinationer-covid-19/

■スウェーデン政府

■SVTニュース

筆者

スウェーデン特派員

たってぃ

2017年スウェーデンに移住。皆さんに読み込んでいただけるようなブログを目指してストックホルムの旬や”瞬”をお届けしていきます。

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