12月6日はNikolaustag(ニコラウスターク):聖ニコラウスの日

公開日 : 2016年12月05日
最終更新 :

ドイツ四季便り第14号

12月6日は、ドイツ語で"Nikolaustag(ニコラウスターク)"です。

所謂サンタクロースのモデルになった聖者、聖ニコラウスの日です。

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ドイツの子供たちの中には、前夜12月5日の夜に一生懸命長ぐつを磨く子がいます。

なぜなら、12月6日の前夜にきれいに磨いた長ぐつや、お皿を玄関のドアの前に置いておくと、良い子には聖ニコラウスが"Süßigkeiten(ズージッヒカイテン)/甘いモノ"や"Mandarinen(マンダリーネン)/みかん"などの果物, "Nüssen(ヌェッセン)/ナッツ"時にはプチプレゼントをそのブーツの中やお皿の上に置いて行ってくれるからなのです。

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4歳の時は近所のNikolausからたくさんのお菓子をもらい、ニコラウス宛にお礼のメッセージを書いて玄関に...

前に住んでいたクロンベルクのアパートでは、近所にニコラウスが何人か居て、朝になると、(親の)ニコラウスが用意した以上にお菓子をもらっていました。

一度など、お皿の他にたまたま濡れたので乾かしていた長ぐつの中にまで入っていて親子でびっくりしたことがあります。

そのくらいドイツで古くから親しまれてきた風習なんですネ。 年配の住人が多かった前のアパートでは小さな娘のために皆がニコラウスになってくれていたと言う訳です。

伝統や風習を大切にするドイツ人の心意気と優しさを感じるエピソードです。

ちなみに、今では影が薄い存在になりつつありますが、陽のニコラウスに対して実は、陰の怖い存在の"Knecht Ruprecht(クネヒト・ルプレヒト)"というがあります。

日本のなまはげのイメージに近いかもしれません。 色々な言い伝えがあったり、地方によって様々なバリエーションがある様ですが、子供を食べてしまう鬼の様な存在として考えられている地方もある様です。

12月6日の聖ニコラウスの日、良い子には聖ニコラウスが、お菓子やナッツ、果物を置いて行ってくれますが、悪い子には、このクネヒト・ルプレヒトがやってきて、灰を置いて行くと言われていたそうです。

この話をしたら、娘は怖がって「私、悪い子だった時もあったかも...」とビビっています。 「いやいや、確かに悪い子の時もたくさんあったけど、全体的には良い子だったんじゃないかな?」、6日の朝にはきっとお菓子をもらえるはずです。 

ということで、12月5日なると、にわか良い子が増えるドイツです。 うちにもそんな子が1人...

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12月4日(日)は、第2アドヴェント。 2本めのろうそくに灯りが灯りました。

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