ドイツ流 レストランでのチップの渡し方

公開日 : 2016年08月25日
最終更新 :

ドイツでは、ドイツ特有のチップの渡し方があるのをご存知ですか?

過去にイタリアやスペインで試してみましたが、ドイツ流のこの方法は通じませんでした。 

同じヨーロッパでも、習慣やマナーは国ごとに違っているので右に倣え!というわけには行かないようです。

Trinkgeld.JPG

では、ドイツのレストランでどのようにチップを渡したら良いのか?についてご説明します。

【どのくらいあげたら良いの?】

以前、「アメリカでは、ウェイター・ウェイトレスはチップで収入を得るのだから、チップを払うことは常識、最低10%のチップを払うのが前提の文化である。」と言うようなことを聞いたことがあります。 信憑性については分かりませんが、ドイツに関して言えば、チップにはあまりうるさくありません。

自分が受けたサービスに対して、感謝の気持ち分を支払えば良いと思います。

レストランの高級具合や金額にもよりますが、基本端数切り上げ、Eur 2,00-からEur 5,00-くらいを目途にと言った感覚で問題ありません。 

【ドイツのレストランでのチップの渡し方】

 レストランの支払金額Eur 58,00-でチップをEur2,00-渡す場合

方法①

最も一般的な方法ですが、Eur 58, 00-きっかり、または、Eur 60,00-/Eur 70,00-/Eur 100,00-を渡してお釣りをもらい、その後にあげたい金額Eur 2,00-のチップをテーブルに置いていく。 

方法②:ドイツ版Keep the change

Eur 60,00-を渡し、"Stimmt so!(スティム ゾゥ)"「お釣は結構です。そのままで」と言えば、Eur 2,00-のチップを渡したことになります。 店員さんも暗黙の了解で分かってくれますので、"Danke(ダンケ)"と返してくれます。

英語で言うところの"Keep the change." です。

方法③:ドイツ特有の渡し方

ドイツ特有の習慣ですが、チップ込みの金額でお釣りをもらう方法があります。

Eur 58,00-の場合、Eur 50,00-とEur 20,00-札しかなく、Eur 70,00-を渡したとしましょう。 その際に、Eur 58,00-にEur2,00-のチップをあげたい場合、"Eur 60,00-(ゼヒツィッヒ オイロ)"「60ユーロで」と言います。 これがドイツなら、チップ込みとすぐに分かってくれ、"Danke(ダンケ)"の言葉とともに自動的にEur 10,00-のお釣りが返ってきます、試してみて下さい。

過去にイタリアで試した時には、きっちりとEur 12,00-のお釣りが返ってきて見事に分かってもらえませんでした。 (笑)

【クレジットカードまたは、ECの場合】

クレジットカードや、EC(エーツェー)カードEU内で使えるマネーカードでの支払の場合には、ケース・バイ・ケースですが、金額を打ち込む前に、方法②のように予めチップ込みの値段を提示し、その金額を入れてもらうこともできます。

提示の仕方が、レシートにチップと言う欄があって、そこに金額を書く場合や、店員さんが打ち込む前に「いくらで」と言う方法など様々です。

分からない場合は、方法①同様、金額分をカードで支払い、その後にチップを現金でテーブルに置いていくというのが良いでしょう。

どうですか?

「チップ込みの金額を伝えてお釣りをもらう」ドイツ特有の渡し方、特に他の国では通じないと知ってからというもの、「如何にも合理的なドイツ人らしい習慣だなぁ~。」と感心しています。

例に挙げたようなケースでは、このシステム本当に便利なんです。 皆様も是非、試してみて下さい。 

≪こぼれ話:お恥ずかしながら実際の会話から≫

皆様の参考になればと、我が家の実際の夫婦のやりとりをそのまま、レポートします。

Tip.jpg

さぁ、お勘定がやってきました。 今回は、Eur 90,80-のお会計です。

私たちの生の声を...

夫:「(娘の)誕生日に...ってもらったEur 100,00-そのまま飛ぶなぁ~」

Tip_Receit.jpg

私:「良いんじゃない? 美味しかったし、サービスも良かったし。 思い切ってEur 100,00-で」

(一瞬の間)

私:「でも、やっぱEur 10,00-チップはちょっと多過ぎかな?」

夫:「Eur 45,00-きっかりあるなら良いんじゃない?」

私:「あるよ、じゃ、Eur 45,00-出すわ」

(ここでEur 50,00-がEur 20,00 x 2 + Eur 5,00-に取って代わる...)

Tip_Receit 3.JPG

写真の通りお金を挟んでウェイトレスさんに差出し、"Stimmt so!(スティム ゾゥ)"「お釣は結構です。そのままで」と言って渡しました。

例②のパターンです。

この様なレシートが挟まったバインダータイプの場合は、そのままきっかりの金額でお渡しするのがスマートですので、こんな会話が成立する訳です(苦笑)。。。

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