ブルガリアの文化都市【プロブディフ】

公開日 : 2020年09月26日
最終更新 :
筆者 : チカ

プロブディフはブルガリア第二の都市で、芸術の町・ヨーロッパ最古の都市のひとつとしても有名です。

6つの丘に囲まれたアップダウンの激しい地形も特徴で、この町には紀元前4000年頃から人が住んでいたというほど長い歴史を持っています。

ブルガリアの首都ソフィアから南東へ約150km、車で約1時間30分の場所に位置していて、車移動がメインのブルガリア人にとってアクセス抜群のプロブディフ! ソフィアとは違った魅力がたくさんあり、何度でも訪れたくなります。

今回はそんなプロブディフの見どころを紹介します。

旧市街の中心にある遺跡やイスラム教のモスク

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町の中心に突如として現れるリムスキ・スタディオン広場。地下に向かってすり鉢状になっている遺跡で、ローマ時代の競技場の一部です。

競技場として、ローマ時代には戦車を使ったデモンストレーションや剣士同士の戦いなどが行われたこの場所。

現在も当時使われていた石段があったり、降りやすいように鉄の階段が設置されていたりして、自由に下まで入ることができます。

遺跡の中で石段に座りおしゃべりをしたり、休憩をしたりする人もいて、現代と過去の不思議なコラボを感じることができる場所。

時にはここでショーやコンサートなどの催し物を行うこともあるそうです。

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そしてこのリムスキ・スタディオン広場のすぐ横にあるのはイスラム教の祈りの場であるジュマヤ・モスク(ジュマ・モスク)。

15世紀オスマン帝国朝時代の建物です。

プロブディフはオスマン帝国がブルガリアを制圧していた時代、最初の拠点とされた場所であり地理的にもイスタンブールとソフィアの間にあるため、トルコの影響が多く残っています。

このモスクは現在も使われていて、イスラム教徒でなくても自由に中に入ることができます!

■ジュヤマ・モスク(Dzhumaya Mosque)

・住所: ul. "Zhelezarska", 4000 Staria grad, Plovdiv,Bulgaria

・営業時間: 24時間※イスラム教の祝祭日、祈りの時間は原則異教徒は立ち入らない方がよいとされています

・URL(プロブディフ観光): http://www.visitplovdiv.com/en/node/598

現在でも使われている古代劇場

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2019年には欧州文化都市に指定され、数々のコンサートやミュージカルなどを開催したプロブディフ。

町なかには当時のモットーとして掲げられた【together】のロゴのモニュメントがあります。

ブルガリアが欧州文化都市に指定されたのは初めてですが、以前からプロブディフではコンサートやミュージカル、オペラなどの公演が盛んでした。

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なかでもこの写真にある古代劇場フィリッポポリスは、普段はローマ劇場という観光名所として有料で開放されていますが、時にはオペラやコンサートの会場にもなっています(※フィリッポポリスはプロブディフの昔の名前)。

実際の遺跡を使ったコンサートやオペラの屋外公演は世界的にも珍しいため、とても人気があるんです!

■古代劇場フィリッポポリス(Ancient Theatre,The ancient theater Phillipopolis)

・住所: ul.4 Tsar Ivaylo,Plovdiv,Bulgaria

・営業時間: 11月〜3月(冬季) 9:00〜1730、4月〜10月(夏季)9:00〜18:00(※コンサートなどがある場合は変則的)

・電話番号: +359 32 621 040

・チケット: 要(入口にてチケット販売あり)

・URL(プロブディフ観光): http://www.visitplovdiv.com/en/node/522

アンティーク調な屋敷を利用した美術館は必見

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プロブディフの旧市街にはブルガリア復興期(18~19世紀頃)の町並みが多く残っています。

また当時の貴族が住んでいた屋敷が博物館として公開されていて、豪華な内装や調度品を見ていると豊かな気分になれます。

数ある屋敷の中でも私が特におすすめしたいのは写真のバラバノフ・ハウス。

19世紀初頭に建てられたといわれる屋敷で、1階には現代アートの展示があり、2階では当時の部屋が再現されていて、絵画鑑賞と昔の豪華な暮らしの様子を同時に楽しめます♪

1ヵ所ではなく、いろんな屋敷や古代劇場などを見て回りたい!!という方におすすめなのはPlovdiv City Cardといわれるお得なミュージアムパス。

先ほど紹介したローマ劇場やバラバノフ・ハウスを含む10ヵ所の博物館やギャラリーが無料になります♪

詳細はこちらを参照ください。

■バラバノフ・ハウス(The Balabanov House)

・住所: ul.57 Konstantin Stoilov,Plovdiv,Bulgaria

・営業時間: 11月~3月(冬季)9:00〜17:30、4月~10月(夏季)9:00〜18:00

・電話番号: +359 32 627 082

・チケット: 要(入口にてチケット販売あり)

・URL(プロブディフ観光): http://www.visitplovdiv.com/en/node/529

プロブディフ市庁舎付近には日本人にはなじみ深い◯太郎の銅像が?!

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魅力たっぷりのプロブディフ、実は日本の岡山県岡山市と姉妹都市。

そのため市庁舎裏にある公園には、なんと桃太郎の銅像があるんです!

思わぬところで日本らしいものを発見して、何だかびっくり。

せっかくなので記念撮影もしてきました♪

ちなみに桃太郎の銅像には【岡山市・プロブディフ市姉妹都市締結20周年記念 おかやま桃太郎】としか説明がないのできっとブルガリア人にとっては「何の銅像なんだろう?」と疑問に思われていることでしょう。

市庁舎自体も旧市街の一部にあるので、近くを訪れる際にはぜひ桃太郎の銅像もチェックしてみてくださいね!

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(写真はプロブディフ市市庁舎)

今回のブログでは、遺跡、歴史、芸術にあふれるプロブディフの魅力について紹介しました!

ソフィアとはまた違った魅力を持ち、ヨーロッパらしい町並みのプロブディフ。

ソフィアからプロブディフまでは車かバスでの移動がメインになりますが、1泊2日や頑張れば日帰りでも十分に楽しむことができるのでブルガリア・ソフィアに訪れる方はぜひ足を延ばしてみてください♪

※プロブディフの観光紹介をさせていただきましたが、現在は新型コロナウイルスの影響で日本からの観光目的での旅行は難しいかと思われます。1日も早く状況が落ち着き、自由に旅行ができるようになることを願ってやみません。

筆者

東京特派員

チカ

2018年8月から2022年5月までブルガリアの首都・ソフィアに住んでいた主婦。4年ぶりに東京に戻ってきて改めて日本の良さを実感しています!

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