【新型コロナウイルス関連】緊急事態宣言終了後3週間経過したソフィアの近況

公開日 : 2020年06月04日
最終更新 :
筆者 : チカ

緊急事態宣言が終了してから約3週間経過したブルガリア。

緊急事態宣言後も感染拡大防止策は継続とのことでしたが、

2020年5月18日にはショッピングモールの営業が再開、

5月22日より幼稚園・保育園の利用を再開、

6月1日からはレストラン・カフェなどの飲食店の店内利用が再開、

など徐々に規制が少なくなってきています。

規制等に関しては上記や過去記事でお伝えしたとおりですが、町での人々の様子や意識はどうなっているのでしょうか。

ブルガリアは緊急事態宣言終了直後は5月22日に新規感染者が46名と一時的に増加しましたが、その後は落ち着いています。

5月25日以降は新規感染者数が1桁〜十数名程度で推移しており、感染拡大は抑えられている印象です。

ブルガリアは緊急事態宣言中の4月24日の新規感染者91名を最高値とし、感染の爆発的な拡大は起こっていません。

新型コロナウイルス対策において、ヨーロッパ内でも成功を収めている国のひとつだといえるでしょう。

この記事ではそんなブルガリアの首都・ソフィアの最近の生活の様子についてご紹介します。

ショッピングモールは厳重警戒態勢

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ショッピングモールの入口には、

・マスク着用必須

・ソーシャルディスタンスの徹底

について呼びかける張り紙がしてあります。

現在ブルガリアではスーパーマーケットや小さな商店、公共交通機関など閉鎖空間ではマスクの着用が義務付けられています。

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モールの入口には警備員がいて、モール内には警察官が見回りを行いランダムに各店舗のチェックを行っています。

モールの入口に手指消毒用アルコールが設置されているほか、各店舗の入口にも必ずアルコールスプレーorアルコールジェルが置かれていました。

また、モール内も一方通行の印が通路に貼られていて利用者が徹底的にソーシャルディスタンスを守るように、対策をしています。

残念ながら一方通行に関してはあまり守られていない様子で自由に行き来する人の姿も見られました......。

ですが、やはりお互いにすれ違うときは距離を取るなどの気遣いがなされていました。

公園でもソーシャルディスタンス。だけど遊具エリアは危険な雰囲気......

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ソフィア市内にはただ広くて芝生や木があるだけの公園がたくさんあり、そこでは自転車に乗ったり犬を散歩させたりレジャーシートでくつろぐ人の姿がよく見られます。

公園で過ごす人の数は少なくありませんが、そもそも敷地が広いのでかなり距離を保ってくつろぐことができます。

現在ブルガリアでは屋外ではマスクの着用義務はありません。

着用義務がなくなってから道行く人を見ると、マスクをしていない方が90%程度という印象です。

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距離を保って過ごすことができる、と先ほど書きましたが、遊具エリアだけは別です。

土日に大きな公園の中にある遊具エリアに行くと、混み合っていました。

新型コロナウイルス前と比べれば空いていますが、ここ最近人混みを避けてきた身としては少しぎょっとするレベル。

ただよく観察していると、ひとつの遊具にはひとりもしくはその子の兄弟しか使っておらず、なんとなくの距離は保たれている様子でした。

ブルガリアの現状

緊急事態宣言終了後、ブルガリア政府は経済活動を戻すことに重きを置いて、感染状況を見ながら飲食店やスポーツ施設などの利用も解禁してきました。

仕事面でも在宅ワークは推奨されているものの、朝夕の通勤ラッシュ時の車の交通量は増えている様子です。

一方、町なかを走るバスを見るとあまり混雑はしておらず、タクシーはタクシープールで長蛇の列。

多くの人が可能な限り公共交通機関を使わずに生活することを意識しているようです。

完全に今までどおりの生活、とまでは行きませんが、必要なものがあれば買い物に行くことができる、町歩きをして疲れたらレストランやカフェで休憩ができる、気分転換をしたいと思ったらスポーツをしたり美術館などにいける、このような欲求に応える生活ができるようになりました。

今は感染が収まっていますが、気を抜けばまたいつ感染拡大が起こるかわからないので油断できません。

そのため今後も気をつけて、ぜひこの状態を維持・改善していきたいところです。

筆者

東京特派員

チカ

2018年8月から2022年5月までブルガリアの首都・ソフィアに住んでいた主婦。4年ぶりに東京に戻ってきて改めて日本の良さを実感しています!

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