【新型コロナウイルス関連】2020年5月8日時点での最新情報

公開日 : 2020年05月08日
最終更新 :
筆者 : チカ

5月に入り一気に規制緩和が進んだブルガリア。

ほかのヨーロッパ諸国と同様に経済活動の復活を目的に動いているようです!

ここ1週間でかなり変化がありました。

現時点でのブルガリアの状況をまとめます!

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外出時のマスク着用義務が緩和へ

ブルガリアでは外出時にはマスク、もしくは鼻と口を覆う物の着用が義務づけられていました。

けれど5月1日にブルガリア保健省は屋外(公園、通り、バス停など)のマスク着用義務を解除しました。

ただし、他人との接触が必要な場合・屋内の公共の場では引き続きマスクなどの着用義務は継続です。

レストラン・カフェの営業およびスポーツ施設の利用を一部再開

5月3日にブルガリア保健省は条件つきでの飲食店屋外エリアでの営業・スポーツ施設の利用再開を発表しました!

詳しい条件は下記の通りです。

●レストランやファーストフード店,バー/飲み屋,カフェ/喫茶店の屋外の商業エリア(庭園,テラス等)の利用は下記の条件を満たした場合のみ許可

-テーブル間は2.5メートル以上の距離を確保して配置する。テーブル毎の着席者は4名まで又は同一家族の構成員とする。

※2.5メートルの距離に関しては飲食店より反対の声が大きかったこともあり、5月5日には1.5メートルに変更。

-店員はマスクを着用する。

-利用後,毎回,テーブル及び椅子の清掃及び消毒を行う。

-利用者が使用できるように分かり易い場所に消毒液ボトルを配置する。

●スポーツ等のイベント・活動を含むあらゆる大規模行事の実施に関する取り決め。

-スポーツをする者同士の間の2.5メートル以上の距離の確保や感染防止策を取った場合のみ、屋外の個人スポーツ(テニス、サイクリング、陸上、ゴルフ等)の実施を許可する。

-下記の感染予防対策遵守を条件に,独立した総合水泳施設及びスイミングプールの利用を許可する。

・入り口における義務的スクリーニングを導入。全ての訪問者は検温を受け,熱のある者の入場は禁止。

・入場待機者間の2.5メートルの距離を確保。

・少なくとも1時間に一度,トイレ,更衣室,ゴミ箱,共有部分,各種道具,敷地及び他の施設の清掃及び消毒を行う。

・利用者のための消毒液ボトル,液体石けん,使い捨てタオルを確保する。

・職員はマスク及び手袋を着用する。

・利用者の使用毎に,施設の付属物(パラソル,デッキチェア,テーブル,クローク等)の消毒を行う。

・共用スペース(更衣室やトイレ)の混雑を回避するための体制を確保する。

・屋外の個別のパラソルに付随するデッキチェア間の距離は最低4メートルとする。なお1つのパラソルが一家族2名以上の者により使用される場合には,同パラソルと隣のパラソルの間の距離は最低8メートルとする。1つのパラソルを利用出来るのは2名まで、または一家族の構成員のみ。

・子供向けアトラクションを含む水中アトラクションは禁止。

このほかにも5月5日には屋外ミュージアムの営業再開許可も出るなど、屋外での活動範囲が広がってきています。

ヴィトシャ山を含む山・自然公園への立ち入りがOKに

5月3日よりヴィトシャ山およびヴィトシャ自然公園が市民に開放されることになりました。

(※先日の記事では5月1日より、と書いてしまいましたが正しくは3日からでした。失礼しました)

ただし、ソフィア市の公園および庭園(city park and garden)については引き続き下記の条件が適応されます。

ご注意ください。

-9:30〜18:30は12歳以下の子供連れおよびその家族のみ

-上記の時間以外は犬の飼い主のみ

-社会的距離(2.5m)の確保

-指定されたルートの歩行などの遵守

ソフィアを含む大都市の封鎖解除

ブルガリアでは3月20日よりブルガリア国内の都市間移動制限措置を取っており、特にソフィアは出入りの際に文書を携帯し、許可された場合のみ通行可能でした。

けれど5月6日午前0時から都市間移動制限が解除されました。

これにより警察による検問がなくなり、自由に都市間を行き来することが可能となりました!

幼稚園・保育園含む教育機関は今年度休校の方針が決定

上記のように規制緩和の動きが多く見られますが、5月5日にブルガリアの教育省は少なくとも今年度(6月まで)は休校継続の方針を決定しました。

現時点では再開の見通しは決められないとのことですが、少なくともブルガリアの公立学校は例年9月15日開始なのでその日までは集団での授業はないようです。

一方、企業においては在宅勤務の推奨は緊急事態宣言終結(5月13日まで)ということで徐々に経済活動は通常通りに戻りつつあります。

先ほど説明した都市間移動制限の解除にともない、地方在住の祖父母に子供を預けて親は働くというスタイルを選択するブルガリア人家庭も多いようです。

ヨーロッパ全体の感染防止策緩和の動きを受け、ブルガリアでも広がってきた規制緩和。

けれどブルガリア政府は【1日の新規感染者数が100名以上になった場合にはただちに元の規制状況に戻す方針】と明言しています。(参考ニュースサイト:https://sofiaglobe.com/2020/05/07/bulgarian-pm-if-coronavirus-cases-rise-by-more-than-100-a-day-restrictions-will-come-back/

新規感染者数は

5月5日52名

5月6日74名

5月7日51名累計1829名(そのうち84名死亡、384名治癒)

という状況です。

一部地方にてクラスター感染が起こったため一時的に人数が増えたとのことですが、経済活動が復活すれば感染拡大のリスクは十分に考えられるのでまだ予断を許さない状況です。

願わくばこのまま収束に向かって欲しいですが、ひとまず子供たちと基本的に引きこもり生活を続けながら様子を見ていこうと思います。

筆者

東京特派員

チカ

2018年8月から2022年5月までブルガリアの首都・ソフィアに住んでいた主婦。4年ぶりに東京に戻ってきて改めて日本の良さを実感しています!

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