ローズオイル

公開日 : 2009年06月09日
最終更新 :
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バラの王国ブルガリア。

バラの谷。

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朝日が昇りはじめる午前4時頃からバラの収穫がはじまります。

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朝露をたっぷり含むうちにバラを収穫しなければ、

日が昇りきってしまうとバラに含まれる成分が蒸発してしまいます。

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朝4時頃から9時頃までの約5時間、一人当たり約20〜30kg前後のバラを収穫します。

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こうして大きなビニール袋に詰め込まれたバラは計量され、

1kg辺り0.60レヴァ(約40円)でローズオイルメーカーに買い取られます。

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ぎゅうぎゅうに詰め込まれたバラ袋。

一袋約10kg、6レヴァ(約400円)也。

安っ!?

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こうして早朝に摘まれたバラはすぐにローズオイル蒸留所に運ばれます。

もたもたしていると香りがドンドン落ちていくので時間との勝負です。

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次から次へと「カザン」という大釜にバラの花をどさどさ投入。

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たくさんのバラと水を入れたカザンに火をいれて水蒸気蒸留します。

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やがて上層に純粋なローズオイルが分離して下にローズウォーターが生成されます。

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純粋なローズオイル約1リットル、末端価格で約4500EUR(約60万円)也。

高っ!?

バラの花、1kgで40円なのにローズオイルは1リットルで60万円?

それもそのはず、純粋なローズオイルはバラの花びら約4〜5kgから僅か1グラムしか採れません。

生のバラの花の末端価格が1000kgで4万円。5000kgで20万円。

これに蒸留所の経費と儲けが加わって、60万のローズオイルということですね。

そして生成されたローズオイルの多くはフランスや日本といった外国産業に売られていきます。

ありとあらゆる香水、美容品、トイレットペーパーなど芳香の入った各種製品に姿を変えています。

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ブルガリア国内ではローズオイルやローズウォーターを元に作られた、

多種多様なバラ製品の数々がお土産やさんや薬局などで売られています。

そんなローズオイル、昔はバラの谷地方の村々で「伝統民族薬」として使われていました。

ローズオイルは体にとてもよくあらゆる効能があることが現代医学により証明されていますが、

昔の人もそれを知ってか知らずか、歯痛止めや胃痛や肝臓の病、炎症、精神病などといった

ありとあらゆる病の予防や治療にローズオイルを調合して使っていたそうですよ。

ローズオイルの伝統民族薬としての逸話は結構面白いものが多いので、

また後日ゆっくり書きます(覚えてたら・・・)

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