【必見!】チケットが1 for 1 ?「大英博物館・世界の至宝展」

公開日 : 2016年01月25日
最終更新 :

Exclusively for our readers only!! 1 For 1 Promotion with showing this article to the ticketing counter (Details are written in the end of this article.)

※最後に、地球の歩き方シンガポール特派員ブログの読者の方限定、チケットが2人以上のグループで1名分が無料になる、1 for 1 のプロモーションの詳細があります、ぜひご利用ください!

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アートに力を入れているシンガポール、建国50周年を記念して去年12月にスタートした「大英博物館・世界の至宝展」。

世界中から集められた800万点の収蔵品から選び抜かれた、まさに宝のような237点が展示されています。今年5月29日までの期間限定の展示ですが、ボランティアの日本語ガイドグループによる特別ツアーもあり、展示をより深く知ることができます。

今回はそのツアーに参加し、ガイドグループの河井陽子さんからお話を伺いました。

集合場所は地下一階の特別展の入り口。入場の前に、河井さんから「これから世界の宝をご紹介する旅に出発します!」という挨拶に、ワクワクしながらツアーのスタートです。

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入ると、広がるのは「アフリカ」「中東」「アジア」「ヨーロッパ」「オセアニア」「アメリカ」「モダンワールド」につながる、7つの入り口。どの順番でめぐるかは自由。まるで世界旅行に行くかのように、目的地を選んで出発です。

その、空港とも呼べるような場所に飾られた、キラキラ光る石。これは、今回の展示品の中でも最古の、80万年前の石の握り斧。

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Stone handaxe, Tanzania, about 800,000 years old © 2015 the Trustees of the British Museum

「日本でよく見かける黒色の黒曜石のものと違って、こちらは白く、水晶製。よく見ると紫水晶も入っているんです。握り斧は当時、狩りで男性が使う仕事道具。この美しい水晶製の握り斧を「カッコイイ」と憧れの目で見た女性もいたかもしれませんね。さしづめ、石器時代のロレックスと言えるかもしれません」と、ユーモラスな河井さんの解説を聞いていると、80万年という時空を超えた世界が、急に生き生きとしたものに見えてくるから不思議です。

人類発祥の地と言われているタンザニア。そこで生まれた人類は、この美しい石器からスタートして、地域ごとに独自の文化を生み出し、独自の美しさを生み出していった、そんな表現をしている展示に思えます。

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そんなスタート地点であるアフリカの展示室から、ツアーはスタートしました。まずは、紀元前1350年頃の、ライオンの姿をした、セクネトというエジプトの女神像。ユーモラスな形ですが、実は太陽神が送った殺戮の女神だそう。その怒りを鎮めるために、7000本の赤ビールを飲ませたという逸話もあるそうです。

そして、エジプトと言えば、ミイラ。エジプトの王朝時代からローマ時代へのちょうど移り変わりの時期だったことから、少し「ローマ風」のミイラになっています。どの辺がローマ風?と思った方は、ぜひチェックしてみてください!ミイラを守るためのミイラ板、死後の世界のために内臓を保つ容器も展示されています。

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Mummy-board, probably from Thebes, Egypt, 950-900 BC © 2015 the Trustees of the British Museum

そして、現代も呪術が信じられている地域があるアフリカ・コンゴで使われていた「パワーフィギュア」も非常に興味深いものの一つ。これは、木製の人形で、呪術で病気を治したり、犯罪者を探したり、という用途で使われていたのだとか。日本の藁人形のような、謎めいた雰囲気にドキドキします。

続いてはアメリカ。北米のモンゴル系の部族、クワカワ族の豊かな人が、収穫祭で来客を歓迎する目的で作った像。「当時から階級社会があったことが見て取れます」と河井さん。

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Potlach welcome figure, Canada, 19th century AD © 2015 the Trustees of the British Museum

そして、イヌイットが、ビタミンを摂取するために生食していたトナカイやセイウチの肉を切るときに使う、氷の包丁を作るためのナイフ。「生で食べる必要があったため、獲物は共同分配していたそうで、当時の社会が垣間見れる展示でもあります」なるほど、像や道具から、その時の社会の背景を知るのも楽しいですね。

そして、マヤ時代の彫刻。こちらにはマヤ文字という独自の文字が刻まれており、「鳥ジャガー王」という王様の名前が刻まれているのだとか。面白いですね。

そして、ヨーロッパゾーンでは、ミケランジェロやレンブラントなどのスケッチや版画作品が見られます。

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The Three Crosses, Rembrandt, AD 1653 © 2015 the Trustees of the British Museum

興味深かったのが、映画「ハリーポッター」に登場したことで一躍有名になった、スコットランド・ルイス島で発見された、セイウチの牙でできたチェスマン。ビショップ(司教)とナイト(騎士)の2つを、じっくり眺めることができますよ。

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Lewis Chess Piece, found on the Isle of Lewis, Scotland, made about AD 1150-1200 ©2015 the Trustees the British Museum

ローマ時代の大理石像などもありますが、興味深いのは紀元前2600~2400年のギリシアの像。華やかな「ギリシア彫刻」に代表されるような作品のはるか前に、このようなミニマリズム(極限まで無駄をそぎ落とした)を体現した像があるのは興味深いです。

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Figure of a pregnant woman, Cyclades, Greece, 2600-2400 AD © 2015 the Trustees of the British Museum

続いては、中東のコーナー。

紀元前700~600年頃に、イラク北部にあった、2万冊もの蔵書を誇ったという王立図書館に収蔵されていた、楔文字で書かれた粘土板の書物なども見ごたえたっぷり。

しかし、印象深かったのは、河井さんが「よく残っていてくれました、という作品です」と紹介された像とレリーフ。どちらもイラク北部、ニムルド(Nimrud)で発掘されたもので、遺跡は去年4月に、過激派組織ダーイシュ(IS)によって完全に破壊されてしまったと言われています。

左は知恵と文字をつかさどる学問の神、右はメソポタミアの生活を支えたナツメヤシを人工授粉している様子で、紀元前800~900年の当時から、豊かな農業技術を持っていたことを物語っている貴重なものだとか。写真は左の学問の神の像。

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A divine attendant from Nimrud, Iraq, 810-800 BC © 2015 the Trustees of the British Museum

(「偶像」を禁止するという意味で、壊されてしまったそうですが、アラブの人たちにとっては自分たちの民族が伝えてきた歴史そのものであり、遺産でもあるはず。祖先が築いてきた美が、こういった形で外国の美術館にしか残されていないというのは、その国の人たちにとってもとても残念なことではないかと思います。)

アジアには、日本のコーナーもありました。華やかな屏風絵や浮世絵、根付など、こういった展示物の流れの中で見るととても新鮮です。

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Screen painting, Japan, late 16th century AD© 2015 the Trustees of the British Museum

シンガポールに関連したものでは、インドネシアの王様の守り刀など、ラッフルズの収集品もあります。

そして、オセアニアの中でも興味深かったのが、一瞬「岡本太郎?」と思ってしまうような、どことなくユーモラスな木像。実はパプアニューギニアの首狩り族が、敵の首を飾ったという「スカルラック」なんだとか。

モダンアートのエリアには、飲み物の瓶の王冠などで作った作品や

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Woman's cloth, El Anatsui, AD 2001 © 2015 the Trustees of the British Museum

あのピカソが2番目の妻を描いた作品などがありました。

そして、日本の人間国宝、前田昭博の壺も展示されています。この白磁の壺は、「ミニマル」な美しさをよく表した作品。2400年以上前の古代ギリシアから、今に至るまで、美に対する共通の理解があるのだと感じます。

その横には、大英博物館所蔵ではありませんが、これからが期待されるシンガポールのアーティストの作品が並べられ、80万年前から未来にまでつながってゆく、ふくらみのある展示となっていました。

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W - White on 2P Waves, Anthony Poon (Singapore, 1945-2006), Acrylic on canvas, AD 1990, Collection of S

また、博物館ですが、子ども連れの訪問も歓迎。展示品の中から、親しみやすい動物のものをピックアップして塗り絵を作るなど、飽きない工夫がされていますよ!

この特別展の日本語ガイドツアーは、最終日の5月29日まで(旧正月の2月8日、9日は除く)、月曜から土曜、午後1時から行われています。

(ツアーは全体で1時間程度)終了後は、興味を持った展示に戻ってもう一度じっくり見ることもできます。

ガイドの皆さんの豊富な知識と話術を堪能できるこの無料(※別途入場料はかかります)ツアー、とってもおすすめです!

そして、今回シンガポール国立博物館との特別コラボレーションにより、読者の皆様にプレゼントがあります!

この記事をチケット窓口で見せていただくだけで、大英博物館・世界の至宝展の入場チケットが1枚購入につき、1枚無料(1 for 1)になります。(2名以上のグループで1名無料、オールアクセスパスや他の割引セットとの共用不可、大人と学生の2人組などの場合は、料金の安いほうが無料。国籍は問いません)。キャンペーン期間は1月30日~2月28日まで。ぜひ、この機会に訪れてみてくださいね!

また、Mediacorpからお送りしているシンガポールの日本語放送、FM96.3 Smile Wave 内で、私が毎週金曜日にシンガポールの日本語ガイドグループの皆さまにシンガポールのアートについてお聞きするコーナー、「Singapore Art & Culture」の1月29日のオンエアでも、この大英博物館・世界の至宝展についてご紹介します。

午前8時10分過ぎからの放送です、どうぞお聞きください!

Exclusively for our readers offer!

Treasures of the World from the British Museum 1-for-1 Special

- Complimentary admission for one person for groups of 2 or more persons

- Visitors have to show this article on TOTW to enjoy this special

Special is not valid for the following:

- Family Package (2 Adults & 2 Concessions, 1 Adults & 3 Concessions only) $52

- All Access Pass - Adult (includes admission to Permanent Galleries) $25

- All Access Pass - Concessions (Includes admission to Permanent Galleries and the exhibition) $18

- 1-for-1 Special is only available at the National Museum Visitor Services counter

- Lower price category will be free

- Only 1 free ticket per group of 2 or more persons

- Cannot be combined with other promotions

The special start from 30 Jan - 28 Feb.

■大英博物館・世界の至宝展

http://nationalmuseum.sg/exhibitions/exhibition-list/treasures-of-the-world

会期:~2016年5月29日

場所:シンガポール国立博物館 地下1階 エキシビションギャラリー

住所:93 Stamford Road, Singapore 178897

電話:+65 6332 3659

開館時間:10:00~19:00

入場料:大人20シンガポールドル(学生料金などあり、詳細はウェブサイト参照)

筆者

シンガポール特派員

仲山今日子

趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。

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