【花火情報あり】マリーナベイビュー、世界一高い場所にあるビール醸造所「LeVeL33」

公開日 : 2015年07月11日
最終更新 :

マリーナベイサンズやシンガポールフライヤー(観覧車)など、美しい眺望を眺めながら、店内で醸造された出来立てのクラフトビールを楽しめるビアレストラン、LeVeL33。シンガポールの心臓部とも言える、金融街の高層ビルの33階に位置する醸造所は、世界一高い場所にある醸造所なのだとか。

専用のエレベーターで上がって行くと、こんな景色が広がります。

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カウンターを囲む席は、仕事帰りに気軽に一杯、というシチュエーションにもぴったり。

その他、大勢で集まる際に使いたいプライベート感あふれる個室や、涼しい屋内のダイニングスペースもあります。

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それでも、やはりいちばんのお勧めは、21席あるテラス席。ディナータイムは一人60シンガポールドルの最低料金がありますが、その価値はあります!(横のスタンディングバースペースは無料)私がお邪魔した時は平日の夜でしたが、予約で満席でした。予定が決まったら、早めの予約がお勧めです。

常に5種類のビールと、季節限定で1ヶ月〜1ヶ月半位のタイミングで出るビール、6種類が揃う他、ビールを使ったモヒートなどのカクテルもあります。

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写真は33.9 Wheat Beer(0.5リットル/13.33シンガポールドル(〜20:00)、17.33シンガポールドル(20:00〜)

そして、このLeVeL33の魅力は、ビールと軽いつまみを楽しむ、バーとしての使い方だけではなく、本格的なヨーロピアンキュイジーヌをしっかりと楽しめる所。メニューにも、どのビールと合うかかが書かれていて、ビールとのペアリングが楽しめます。

ここLeVeL33に5年前にやってきた、イギリス出身のJames Michael Tegerdineエグゼクティブシェフ、通称Jimiシェフが作ったばかりという新しいメニューをいただきました。

前菜から締めのデザートまで、自家醸造のビールを生かしたメニューの数々は、ここでしか味わえないシェフ渾身の作。

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「クラフトマンシップを大切にしたい」と語るJimiシェフ、新作メニューの説明にも熱が入ります。

コーヒーで香りづけした甘い人参のピュレに、フォワグラFoie Gras,Pan seared, coffee roasted carrot purée, saffron sponge, 33.15 India Pale Ale and hay reduction(28.5シンガポールドル)。

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自家製のインディアンペールエールを使ったコクのあるソースが決め手。ほのかな干し草の香りがホップの香りと合います。フォワグラのキャラメリゼの部分を人参のピュレとインディアンペールエールのソースに分解して再構築したような味です。

18時間かけてじっくり調理したという、鴨のコンフィと様々な調理法のカボチャの組み合わせDuck Confit, mâche, pumpkin prepared three ways and aniseed oil(29.5シンガポールドル)。

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クミンで漬けたカボチャのピクルスはシャキシャキとしてカブのような食感。トリュフとカボチャのピューレは香り高く、ローストしたカボチャはほくほくとして甘みがしっかり感じられます。

アニスオイルをパウダーにして、甘い香りをまとわせた鴨は口に入れるとホロッと崩れ、アニスの甘い香りとカボチャの甘みが、鴨にぴったり。クミンのスパイシーさが南国を感じさせるアクセントとなっています。

この他にも、しっとりとした食感で、牛肉の旨味が存分に感じられる牛タンにプチプチした食感のマスタードシードを合わせた料理Ox Tongue,Pan seared, roasted shallots, salsify purée, smoked olive oil and Austrian mustard caviar(23シンガポールドル)などもお勧め。

初めてディナーメニューに取り入れられたボストンロブスター、Crustacean, Lobster and caviar remoulade, Madagascan prawn tartare, mâche, blood orange and red chimichurri(25.5シンガポールドル)は、贅沢にキャビアと合わせ、スペイン直送のブラッドオレンジとのコンビネーション。

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ビールだけではなく、ワインも品揃え豊か。希少なワインを始め、オーガニックやビオワイン等も揃っています。

シーフードに合う白ワインということで選んでいただいたのが、LeVeL33のオリジナルラベルのHannes Reehのシャルドネ。

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樽のバニラ香が効いた白ワインで、上にバニラオイルを仕上げに垂らしたフェンネルの根をあしらったメインディッシュのスコットランド産の鱈Scottish Cod, Pan baked, borlotti and grilled zucchini hummus, vanilla fennel compote and parsnip sauce(39シンガポールドル)とベストマッチ。バニラとフェンネルが織りなす甘い香りに、ズッキーニとうずら豆のピュレがすっきりとした緑の味わいを添えています。

ラムの骨つき肉をじっくりと蒸し煮にしたLamb, Slowly braised berbere spiced Osso Buco, cauliflower purée, braised grains and pomegranate labne(38シンガポールドル)は、骨から出た旨味たっぷりの鉄板の味わい。

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甘く香るベルベル(北アフリカ)風スパイスがほのかに効いて、サワークリームがさわやかさをプラス。フレッシュなザクロの実と大麦の粒感も楽しめ、定番の煮込み料理にも味覚を刺激する新しい切り口を見せてくれます。

そして、個人的な一押しがハンガリーの国宝に指定されているマンガリッツァ豚を使ったMangalica Pork, Chargrilled 33.15 India Pale Ale brined bone in loin, pancetta and green pea tapenade, medjool date jus(39.5シンガポールドル)!

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「食べられる国宝」として知られるマンガリッツァを、インディアンペールエールに数時間漬け込んでから炭焼きにしたもの。外側はカリカリなのですが、内側はしっとり、もっちりとした食感で、この滑らかさは感動もの。Jimiシェフによると、丁寧に漬け込むことで、マンガリッツァのきめ細かい肉質を最大限に引き出すことができるのだとか。

付け合わせのグリーンピースにはパンチェッタが刻み込まれ、旨味のアクセントになっています。

その他にも、霜降り率(BMS= Beef Marble Score、数が多いほど霜降り度が高く、最高は12)9という、上質のオーストラリア和牛等も揃っています。

デザートも、醸造所らしく、自家製ビールとその原料をさりげなく織り込んだS'more Beer(16シンガポールドル)。

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ポータービールの麦芽の香ばしさを生かした柔らかい自家製のマシュマロや、ビール粕を練り込んだ、カヌレを思わせる味わいのカリカリしたビスケットに、インディアンペールエールのキャラメルのソース、エスプレッソとスタウトビールのコクのあるアイスクリーム、ブロンドエールビールの香りを生かしたラズベリーコンポート、ホップのさわやかな香りをつけたジャンドゥーヤと、ビールづくし。

マリーナベイサンズの絶景を眺めながら、出来立ての自家醸造ビールを、洗練された料理と共に楽しみたい方にお勧めです!

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そして、ちょっと耳寄りなお知らせ。

このLeVeL33では、8月9日のシンガポール独立記念日の花火の特等席でもあるのです! 今年建国50周年を迎えるシンガポール、いつも以上に盛大なイベントが行われます。残念ながら独立記念日当日は売り切れてしまっているのですが、狙い目は7月に入って毎週土曜日午後8時から行われる、本番さながらのリハーサル。こちらも席は残り少なくなってきているようですので、早めの予約がお勧めです!

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他にも独立記念日の花火が見られるレストランはこちら

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■LeVeL33

営業時間:11:30~24:00(月〜水曜)、11:30〜26:00(木〜土曜、祝前日)、12:00〜24:00(日曜)

住所:8 Marina Boulevard #33-01, Marina Bay Financial Centre Tower 1, Singapore 018981

電話: +65 6834 3133

アクセス:MRTラッフルズプレイス駅から徒歩5分

(マリーナベイファイナンシャルセンター、タワー1。専用エレベーターは正面受付を左、少々分かりづらい場所ですのでご注意ください。)

筆者

シンガポール特派員

仲山今日子

趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。

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