The Song of India・コロニアルな一軒家で、洗練されたインド料理を。
通りがかる度に気になっていた、コロニアル風の白亜の邸宅が、実はミーレガイドの「アジアで最も素晴らしいレストラン」にランクインしているインド料理店らしい、と聞いて行って来ました!
実は、シンガポールで、中華系、マレー系に次いで人口が多いのが、インド系の人たち。それだけに、シンガポールのインド料理は南から北まで、バラエティ豊富でハイクオリティなのです。リトルインディアのローカル感あふれる食堂も良いのですが、せっかくシンガポールに来たのだから、もっとお洒落にインド料理が食べたい!という時にぴったりの素敵なお店です。
お店の名前は、The Song of India、場所は、MRTオーチャード駅から徒歩圏にあります(あまり歩きたくない!という方にはニュートン駅の方がお勧めです)。とはいえ、都心にあるとは思えないほど、緑あふれる落ち着いたたたずまいは、リゾート感も満点です。
まるで、誰かのお宅に招待されたようなエントランスに、気分が盛り上がります。階段を上がると、シックな照明に照らされた店内が。あちこちに飾られた、インドのモダンアートも、スタイリッシュで贅沢な印象です。
ワインも、フランス、イタリア、アルゼンチン等のニューワールド系も含め、常時150本以上が用意されているとか。本場キューバの葉巻などもあり、ゆったりとした時間を過ごすのにも最適です。
ランチはビュッフェの利用の方が多いですが、今回は、前菜、メイン、デザートをアラカルトメニューからチョイスし、3コースとして頂きました。アミューズとして出て来たのは、レンゲに乗ったチェリートマト、サワークリームとミントソース。チェリートマトの甘みに、ガラムマサラのスパイシーさとミントのさわやかさが加わり、一口で様々な味わいを楽しめます。
続いて前菜(26シンガポールドル)として出て来たのは、タンドールでグリルされたパニール(チーズ)と、ガーリックの効いたチキンのバジルソース。特に気に入ったのは、右端のパルメザンチーズの器に、タマネギとチェリートマト、胡瓜のサルサが入ったもの。一口食べると、カリッと香ばしいチーズの香り、続いて優しくクリーミーな味わいが、最後にじわじわと辛みが広がり、時間の経過と共に変わる味を楽しめるものでした。ちなみに、こちらの総料理長のManjunath Muraiシェフは、インドの首相や、インド版ハリウッド、ボリウッドのスターにも料理を提供した事があるのだとか。
そして、ナンはガーリックナン(9シンガポールドル)と胡麻をまぶしたサフランナン(10シンガポールドル)が。上品に薄めに焼き上げられた香ばしいナンで、お腹にもたれません。オープンキッチンにあるタンドールで作った焼きたてを持って来てくれますよ。
そして、メインは大好きなバターチキン(34シンガポールドル)!トマトの甘みとクリーミーさが広がる、優しい味わいのカレー、辛さは控えめです。じっくり煮込まれたチキンは絶品でした。
また、添えられたレンズ豆のスープが、濃厚で美味しかったです。ちなみに、インドではこのレンズ豆のスープは、おふくろの味とも言われているそうで、各家庭毎にこだわって作っているとか。定番料理がしっかり美味しいのはさすがです!
デザートのマンゴーとベリーのクルフィ(アイスクリームのようなもの、14シンガポールドル)は、とってももっちりした食感でトルコの伸びるアイス、ドンドルマをどこか彷彿とさせる食感。粘りを出す為に何か入れているのか、エグゼクティブ・スーシェフのJitendra Duttさんにお聞きしましたが、ミルクを煮詰めただけで作られているのだとか。びっくり!マンゴー味には少しカルダモンが入っていて、マンゴーの香りを引き立てていました。食用ほおずき(ケープグーズベリー)が添えられていたのも、面白い演出でした。
ちなみに、人気のお昼のビュッフェ(29シンガポールドル)の様子もご紹介。南北インドの料理を取り揃えていて、スープやサラダ、デザートやスナックまで豊富。
ベジタリアンとノンベジタリアンのバランスもいいです。メニューも定期的に変わるそうですよ。少しつまみ食いさせていただきましたが、全体的に、日本人の口に合う辛さでした。
特に、インドのスナック「チャット」と、お店のシグネチャーメニューでもあるチキンのピラフ、そして春雨の入ったコンデンスミルクのデザートがおいしかったです。このデザート、ギーと呼ばれるバターのようなもので春雨を茶色っぽくなるまで丁寧に炒め、ホワイトチョコとミルクを入れたと言う手の込んだもの。ほのかなカカオバターの香りが香ばしい春雨と良く合いました!
インドアートに囲まれた素敵な雰囲気の個室もあり、仲間との会食やビジネスユースにも良さそう。平日のお昼で下が、店内にはインド人のお客さんも多く、小さな子どもを連れた家族連れや、カップル、ふらっと美味しいものを食べに来たという雰囲気のおひとり様の男性まで様々でした。
お話を聞かせてくださったエグゼクティブ・スーシェフのJitendra Duttさんと。
ちなみに、夜もとっても素敵な雰囲気です!ちょっとしたマハラジャ・マハラニ気分を味わいに、訪れてみてはいかがでしょうか?
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■The Song of India
営業時間:ランチ12:00~15:00、ディナー18:00~23:00 無休
住所:33 Scotts Road, 228226
電話: +65 6235 9504
アクセス:MRTオーチャード駅から徒歩13分、ニュートン駅から徒歩5
分
筆者
シンガポール特派員
仲山今日子
趣味は海外秘境旅行、現在約50カ国更新中。
【記載内容について】
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