パレルモ名物イワシパスタ
日本人の方にとっても人気のシチリア名物料理。それは、特にパレルモ地方の特産料理と言われる、イワシのパスタです。このイワシのパスタは、シチリア伝統料理の中でも代表的と言えます。
もちろんパレルモ以外の地域でも作られるのですが、地域によって少し、材料や味付けが微妙に違ったりします。
そして、一番重要なポイントと言えば、野生のフィノッキエットFinocchietto selvaticoを使うこと!
フェンネル(ウイキョウ)はイタリア語でfinocchioと言うのですがこのお料理では、野生フィノッキエットとは野生フェンネルの葉っぱ部分のこと。
普通のフェンネルの葉っぱよりも、かなり香りが強い感じです。
こんな感じで山に生えたりしています。この葉っぱ部分を魚の臭みを消す為に、このパスタに使用するという訳。
地中海の新鮮なイワシと野生フェンネルの組み合わせが絶妙なこのパスタは一度食べるとやみつきになります!
そこで、今回はレシピをご紹介!
-材料-(4人分)
ブカティーニ 350グラム
(※スパゲッティよりやや太い穴あきの細長いパスタ)
イワシ 300グラム
フィノッキエット 300グラム
アンチョビ 4匹分
濃厚トマトソース 50グラム
(シチリア独特のソースで、新鮮なトマトソースを太陽の下で少し乾燥させたもの。数々の伝統料理の味付けに使われる)
サフラン 小さじ1
松の実 小さじ1
ドライレーズン 小さじ1
ニンニク
白ワイン 大匙5
パン粉、アーモンド 適量
オリーブオイル、塩、コショウ 適量
☆★作り方☆★
① フェンネルの茎の硬い部分を取り除き、水で良く洗った後、塩を加えたお湯で数分茹でます。(茹でたお湯は捨てないでとっておく。後に、パスタを茹でるのに使う。)
② イワシは頭を取り除き、三枚におろして適当にカットする。
③ フライパンにオリーブオイルとつぶしたニンニクを入れて火にかけ、香りをオイルに移します。
④ アンチョビを加えて具をほぐしたら、イワシも加えよく火を通します。具がペースト状になるまで続けます。
⑤ 次に、フェンネル、トマトソース、サフランを加えて少々煮詰めます。水分が足りなければ、フェンネルを茹でたお湯を少々加えます。
⑥ その間に、パスタを、フェンネルを茹でたお湯で茹でます。
⑦ パスタを茹でている間、パン粉をフライパンで狐色になるまでトーストします。アーモンドは適当に切り刻みます。
⑧ 茹で上がったパスタに⑤を加え、コショウ、松の実、レーズンを加え、パン粉、アーモンドをたっぷりと(お好みで)加えれば出来上がり。
とっても美味しそうでしょ??
筆者
イタリア特派員
小湊照子
イタリアのシチリア在住で会社経営者です。
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