イタリア、モンティ率いる新政府発足!
暑かったり、寒かったり温度差の非常に激しいシチリア島です。
さて、先日、散々スキャンダルを起こし非難浴びまくりだったベルルスコーニが、ようやく(ちょっと遅い気もしますが・・・)辞任を発表しました。
遂に長かったベルルスコーニ政権が幕を閉じたのです!
彼は、1994年から2011年までずっと首相の座を守り続けていたので(期間中に2度ほど選挙に負けたこともありましたが)、かなりの長期政権でしたね。
彼は、今まで散々なスキャンダルで世間を騒がせてきました(特に女性問題や公式の場での問題発言)が、去年の少女売春事件発覚などで、近年一気に国民の信用をなくしてしまいました。
イタリアは、首相と大統領の二人が政治の鍵を握っています。現在は、大統領がナポリターノというお爺ちゃん(失礼!)で、彼が首相の任命権を持つという訳。
今回、ナポリターノの判断でベルルスコーニに辞任を問いかけ、彼もそれに合意して辞任に結びついたという訳。
それほど、イタリアの経済は危機に瀕しているということなのでしょう。
住んでいると、やはり色々な問題が見えてくるものです。
給料の未支払いなどは、本当によく聞きますし、そもそもお給料が安く物価は近年とても上がったので、大変です。
そんな経済危機に対して、ナポリターノ大統領は、経済の建て直しに重点を置き、経済に強いといわれるモンティ氏を新首相に指名しました。
先日発表された閣僚は、政治家を一切含まない専門家や学者のみで形成されます。
そんな新政権に早くも問題が!
それが、今までも国家問題となっていたイタリアの南北問題。農水産業が中心の南部は、若者の失業率が約29%だとか。南部救済が経済立て直しの鍵になっているのかもしれないが、それに不満が出て北部同盟が離脱した模様。
イタリア経済は一体どう動いていくのでしょうか・・・・。今後もモンティ新政権の動きに大注目です!
筆者
イタリア特派員
小湊照子
イタリアのシチリア在住で会社経営者です。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。