イタリア、モンティ率いる新政府発足!

公開日 : 2011年11月18日
最終更新 :
筆者 : 小湊照子

暑かったり、寒かったり温度差の非常に激しいシチリア島です。

さて、先日、散々スキャンダルを起こし非難浴びまくりだったベルルスコーニが、ようやく(ちょっと遅い気もしますが・・・)辞任を発表しました。

遂に長かったベルルスコーニ政権が幕を閉じたのです!

彼は、1994年から2011年までずっと首相の座を守り続けていたので(期間中に2度ほど選挙に負けたこともありましたが)、かなりの長期政権でしたね。

彼は、今まで散々なスキャンダルで世間を騒がせてきました(特に女性問題や公式の場での問題発言)が、去年の少女売春事件発覚などで、近年一気に国民の信用をなくしてしまいました。

イタリアは、首相と大統領の二人が政治の鍵を握っています。現在は、大統領がナポリターノというお爺ちゃん(失礼!)で、彼が首相の任命権を持つという訳。

今回、ナポリターノの判断でベルルスコーニに辞任を問いかけ、彼もそれに合意して辞任に結びついたという訳。

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それほど、イタリアの経済は危機に瀕しているということなのでしょう。

住んでいると、やはり色々な問題が見えてくるものです。

給料の未支払いなどは、本当によく聞きますし、そもそもお給料が安く物価は近年とても上がったので、大変です。

そんな経済危機に対して、ナポリターノ大統領は、経済の建て直しに重点を置き、経済に強いといわれるモンティ氏を新首相に指名しました。

先日発表された閣僚は、政治家を一切含まない専門家や学者のみで形成されます。

そんな新政権に早くも問題が!

それが、今までも国家問題となっていたイタリアの南北問題。農水産業が中心の南部は、若者の失業率が約29%だとか。南部救済が経済立て直しの鍵になっているのかもしれないが、それに不満が出て北部同盟が離脱した模様。

イタリア経済は一体どう動いていくのでしょうか・・・・。今後もモンティ新政権の動きに大注目です!

筆者

イタリア特派員

小湊照子

イタリアのシチリア在住で会社経営者です。

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