【レポート】お神輿ごと海に突っ込む!浜降祭2015
7月20日の海の日に、茅ヶ崎4大祭りのひとつ(関東三大奇祭とも言われているとか)であり、神奈川県無形民俗文化財(由来は江戸時代の天保年間にまで遡るそう)でもある浜降祭2015が開催されました。
茅ヶ崎中のお神輿が市内から西浜に集まって海に突っ込むと聞いてはいましたが、お祭り好きでいつでもなんだかお祭りをしていると言われる(!?)茅ヶ崎の人たちのエネルギーと迫力に圧倒される、すばらしいお祭りでしたよ!
茅ヶ崎市内全域から39基のお神輿が街中を練り歩きながら夜明けの西浜海岸を目指すのですが、南北に長い茅ヶ崎なので、内陸側のお神輿はかなりの距離を移動しなければいけないため、みなさんほとんど徹夜だとか。
みんな夜中に集まって"御霊入れ(お神輿に神様を遷うつす儀式)"が行われ、北側の神社では1時か2時くらいに"宮出し(お神輿が神社から出発すること)"。
夜明け頃にはこうして「どっこい、どっこい!」という威勢のいい掛け声とともに西浜に次々とお神輿が到着します。
お祭り大好きなので私もお神輿が担ぎたかったけれど、今年はまだ娘が小さいので明け方4時半に西浜海岸に行って見物。
お神輿を担ぐ人たちも、見物している人たちも大興奮の中、夜明けの光の向こう側に少しずつ富士山の姿も見え、私たちのボルテージもどんどん上がります!
そして浜に到着したお神輿たちは次々と海を目指して"禊(みそぎ)"を行い、浜にずらりと並べられたそれぞれの旗の下に並ぶのですが、この時もいつまでも担いでいたいというみんなのエネルギーがすごい!
一番上の写真のように、掛け声に合わせてお神輿を上下に動かして"揉み"ながら定位置につくのですが、いつまでもお神輿が前に行ったり後ろに下がったり。あまりにも出たり入ったりが続くので、誰かが「入れろ、入れろー!」と叫ぶくらい(笑)。
こうして39基のお神輿がようやくずらりと整列したあとは、みんなしばしお休み。
たくさんの屋台も出ていたので、見物客も気持ちいい潮風に吹かれながら朝からビールにたこ焼き、焼きそば:)
夜を徹してお神輿を担いでいたひとの中には少し横になって疲れを取る方も。
そして7時からは雅楽とともに浜降祭合同祭がしめやかに執り行われました。
先ほどのエネルギーあふれる迫力とは一転、海を望むように並んだ39基のお神輿と、礼装姿の神官の皆さんの様子はとても美しく、私たちも厳かな気持ちになり、これが神事であったことをあらためて思い出します。
とはいえ、子どもたちにとってはちょっとつまらない(苦笑)!?
ありあまるエネルギーを発散するべく、富士山の見える浜で子どもたちは寄せては返す波と戯れ、全身ビショビショ!子どもたちの歓声がまたかわいらしく、ハッピーな夏の日の朝、という感じ♪
そして浜の向こう側がざわざわとして来たなと思うと、ずらりと並んだお神輿がまた海を目指してこちらに向かってきます!
昔は遠浅だったという茅ヶ崎の海ですが、浜の浸食が問題になっていることもあり、波打ち際から割合すぐに深くなってしまうので危険がないように注意しているとはいうものの、それでも大きな波がくるとけっこうな高さまで波しぶきが来るため、皆さんずぶ濡れになりながらお神輿を担ぎます!
見物客をかき分けかき分け海に入っていくのですが、どこまで入るか、どれくらい威勢がいいかなど、それぞれのお神輿の個性が出ます。中には勢いに見物客から拍手や歓声が起きることも。
こうして海に入ったお神輿が8時頃一斉にお発ちになり、浜降祭は終わり。なのですが、お神輿はそれぞれの神社を目指して再度町中を練り歩き、いろいろな場所でお酒やお食事をいただきながら神社へと帰って行きます。そして"宮入れ"前もまた最後の最後のエネルギーがすごいそうですよ!
浜降祭としては夜中から20日の午前中までですが、この日は一日中、法被を着たお祭りの装いの人たちを市内のあちこちで見かけます。
みんながとっても晴れ晴れとハッピーな表情で、エネルギーがひとつになった感じの浜降祭。
グアムから移住して4ヶ月になりますが、茅ヶ崎がさらに好きになりました♪
*『茅ヶ崎 浜降祭 2015』の写真はこちらから ☆
https://youtu.be/eeLpfZLMs2A
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