里を思う心が紡いだ1万2000本のダリア(日野ダリア園)

公開日 : 2020年10月26日
最終更新 :

この時期、滋賀県のいたるところにコスモスなどさまざまな花が咲き、訪れる人の目を楽しませてくれます。

ここ日野・鎌掛もそんな花畑スポットのひとつ。

ちなみにこの地名、鎌掛(かいがけ)と呼びます。

その昔、お伊勢参りの公家の名代が東海道の土山から中山道の愛知川へとショートカットした道が御代参街道。

鎌掛はその宿場のひとつなのです。

ここには2002年のオープン以来、地元有志によって運営されている「日野ダリア園」があります。

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入口手前には無料駐車場(50台)があります。入場料は大人500円です。

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広大な1万平方メートルの敷地に、150種・1万2000本ものダリアが咲き乱れます。

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もともとは休耕田だったところを18年前、当時このあたりでは珍しかったダリアを植えてみれば地域おこしに繋がるのではと、地元の同級生の方々同士で育て始められたそうです。

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当初は山形県にあるダリア園に自分たちで視察に行き研究を重ねてこられました。

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いまも当時からのメンバーの方々がダリア園のお世話をされています。

ダリアってその花の大きさの割に茎の部分がたいへん細く、風や雨で簡単に花が折れてしまいます。

ある程度の大きさに育つと、支え用の棒を何本も刺して紐で1本ずつ括って倒れないようにされているのです。

それが1万2000本......

途方もない手間や苦労によってこの景色が作られていました。

折れた花は、世話されている方がハサミで切り取って「よかったら持って帰って」と渡してくれました。

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ダリア園の見頃はそろそろ終盤。

2020年は例年よりも開花が遅かったようで、私が行ったとき(10月24日)はまだ蕾も残ってはいましたが、ピークは過ぎつつあるとのことです。

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この時期はダリアですが、4月は牡丹・芍薬、5月は園に隣接する「藤の寺・正法寺」の藤棚を見ることができます。

そして鎌掛には、国の天然記念物・石楠花渓のホンシャクナゲ群生地があります。

年間を通してさまざまな花を楽しめる日野町・鎌掛を散策してみてくださいね。

■日野ダリア園

・住所: 滋賀県蒲生郡日野町鎌掛2198-1

・電話: 0748-52-5651

・営業: 9:00~16:00

・定休: 火曜定休 

・アクセス: (鉄道)JR草津線・貴生川駅乗り換え、近江鉄道・日野駅下車、近江鉄道日野駅より 鎌掛線バス 鎌掛(停)下車/(車)  名神高速 八日市インターから車で20分、新名神高速 甲賀土山ICより国道1号線で20分

筆者

滋賀特派員

フナズシマル

皆様に是非訪れてほしいマニアックな滋賀のマニアックなスポットをご紹介していきます!

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