群馬の日帰りドライブ 500年の歴史を誇る四万温泉へ
こんにちは、群馬県渋川特派員のらぱんです。新緑が映えて爽やかな季節の到来ですね。
前回は関越自動車を使って四万温泉へのアクセスを案内しました。今回は四万温泉の山口地区と新湯地区にクローズアップしていきます。
群馬県民なら誰でも知っている「上毛かるた」。かるたの読み札に「世のちり洗う四万温泉」とあるように、群馬を代表する温泉です。
四万温泉の開湯には2説あります。
1つは、桓武天皇(737~806)時代の征夷大将軍「坂上田村麻呂」が訪れた際に入浴したことが始まりという説。
もう1つは、延暦年間(782~806)に四天王の1人「日向守碓氷貞光」に由来します。この地で夜半も読経に明け暮れていた時、童子がやってきて「汝が読経の誠心に感じて四万(よんまん)の病悩を治する霊泉を授ける。我はこの山の神霊なり」と告げました。その言葉をもとに温泉を見つけ出したそうです。
貞光はその後、一宇の堂を建立し、「日向守貞光寺薬師瑠璃如来」と号した主本尊を安置しました。神託にちなみ、この地を四万(しま)と名付けたと言い伝えられています。
四万温泉郷は温泉口・山口・新湯・ゆずりは・日向見5つの地区から成り立っています。なかでも山口地区は、四万温泉で初めの湯宿「田村旅館」ができた場所です。時は戦国時代といいますから、500年以上の歴史ある旅館が現存することに驚きます。
写真はその山口地区に位置する、和の甘味処「香茶房 おきなや」です。店先に足湯を設備していて、温まりながらスイーツが食べられるユニークなお店です。
◆香茶房 おきなや
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万3982
電話:0279-64-2707
営業時間:9:00〜15:00
定休日:月曜日
URL:http://shimaonsen.com/store/k_okinaya
店頭に設置されている足湯処
四万山口地区の隣になる新湯地区は、四万温泉を代表する温泉街があります。
四万川沿いに温泉街が立ち並びます。透明度の高い四万川には、小さな魚が泳ぐ姿を見ることもできます。爽やかな空気と鮮やかな緑で、ドライブ疲れがリフレッシュされますよ。
新湯の温泉街には、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなった積善館があります。
創業が元禄7年、日本で最古の湯宿建築で重要文化財の指定を受けています。
開業した江戸時代には典型的な湯宿だったそうで、増築を重ねながら現在の旅館になっていきました。建築当初のままの趣のある玄関は、湯治客を今もなお優しく出迎えています。
モダンレトロな旅館はどこか懐かしく、また、おしゃれな感じがしますよね。
積善館では、日帰りでの温泉利用プランも豊富です。入浴後に、懐石料理を堪能できるプランでは、重要文化財指定の個室でゆっくり寛げますよ。
日帰りで入浴できる浴場は「元禄の湯」と「岩風呂(混浴)」になります。元禄の湯はアーチ型の窓と高い天井が特徴の大正ロマネスクを用いた作りです。風情を楽しみながら、世のちりを洗い流してみてはいかがでしょうか。
◆積善館
住所:群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
電話:0279-64-2101
問い合わせ時間:9:00~21:00
URL:http://www.sekizenkan.co.jp/mainbuild/
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