【食レポ】豚足飯「隆江猪脚飯」は広東省の激ウマ!ローカルB級グルメ
「隆江猪脚飯」
「隆江猪脚飯」
「隆江」は中国広東省の地名で、「猪脚」は豚足のことである。
つまり、簡単に言えば「隆江猪脚飯」は、煮込んだ豚足がご飯の上に乗った中国広東省のローカルメニューなのである。
店の中の様子
地元の人たちに愛されていて、気軽に食べられるB級メニューだ。
脂身を多く含む豚足をじっくり煮込み、それを刻んでご飯にかけて食べるのが特徴。
柔らかく煮込まれた豚足が絶品の料理である。
調べてみてわかったが、驚くことにこの料理には1000年以上の歴史があるそうだ。
時々食べたくなる
うまみのある豚足は惑溺性(わくできせい)があるのだ。(笑)
今日も食べてきたのでレポートしたい。
行ったのは、深センの街中で見つけたローカル感たっぷりのお店である。
深センにもこの豚足飯を提供している店がたくさんあるので、食べてみてほしい。
店の前には「隆江猪脚」と大きく掲げているので、すぐにわかるはずだ。
店の前には「隆江猪脚」と大きく書いてある
15元だった
値段は一食15元(約250円)だった。安い!
注文すると、店主のおじさんはその場で煮込まれた豚足を刻んでくれ、ご飯に乗せてくれて持ってきてくれた。
お味は?
各種調味料とともに長時間煮込まれたであろう豚足とご飯をレンゲですくってみると、プルプルと揺れる。肉の柔らさは十分だ。
見た目からして、旨みがしっかり引き出されている感じがする。
うむ、うまそうだ。
ごくっと生唾を飲み込み、はやる気持ちを抑えながら、口の中に放り込んで咀嚼してみた。
うまい・・・いや、快感だ。
舌に所狭しと敷き詰められた味蕾が豚足の成分を感じ取る。その後、脳に伝達されたその情報は、「うまみ」というより「快感」と言う方がふさわしい。
十分に咀嚼した豚足とご飯をごくっと飲み込むと、思わずにやけてしまうほどの感覚が押し寄せるのである。
それにしても、思った以上に上品なな味がする。
豚足の見た目は油分が多いように感じるし、実際油は多い。しかし、こってりという感じではなく、純粋に旨みの塊を楽しむことができる。
旨みの主要な成分は脂身だ。脂身が多ければ多いほど旨みは増すが、同時に"くどさ"もついてくるはずなのに・・・。
この「隆江猪脚飯」は"くどさ"はなく、暑い日に吹きぬける風のようにさわやかな旨みがそこにはあるのである。
なぜなのだ・・。
その秘密は豚足の下に隠されていた。
そうか、これだ。このタカナの漬物だ!
豚足に旨みを残すためには、ある程度の油を残さなければならない。しかし、そのままでは食べているうちに"こってり感"が出てしまうのは否めない。
そこで考え出されたのが、このタカナの漬物だったのである。豚足と一緒に食べることによって、酸っぱさが豚足の油感を打ち消し、純粋な旨みだけを引き出してくれるのである。
素晴らしい!
豚足、ご飯、漬物のどれか一つでも欠けたらこの感動はなかっただろう。3つの食材が混然一体となり、美しい三重奏を奏でているようであった。
一見、普通に見える豚足ご飯の中に、壮大な食へのこだわりが詰まっているような気がした。
ローカルレストランがうまい
レストランなのに床にごみが落ちていたりすることもあり、中国生活に慣れていない日本人的には少し入店を躊躇したくなることもあるかもしれない。
しかし、このようなガッツリローカル感がある店の「隆江猪脚飯」が結構おいしかったりするのである。
※もちろん、中国のローカルレストランで食べるときは、店の衛生に関してはは注意が必要であるが。
本当においしいので、機会があればぜひ食べてみてほしい。
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