ソウルのクリスマス

公開日 : 2004年12月13日
最終更新 :

 不景気が続く中、あまり明るいニュースがないのですが、街はクリスマスのイルミネーションで飾られ、人々の心を慰めてくれているようです。例年に比べ、暖冬になるだろうという天気予報もあり、街を歩く人々の服装もかなり軽装です。しかし、暖冬というのは景気にとってはあまりプラスではないようで、零下の気温が続かないと、防寒用品が売れないのだとか。 韓国ではキリスト教信者と仏教信者がそれぞれ人口の四分の一を占めるといわれるほど信仰の厚い国です。クリスマスは釈迦誕生日とともに国の祝日ですし、街には立派な教会がたくさんあります。最近の若者はクリスマスをどう過ごすかイベントに頭を悩ませますが、社会の雰囲気は教会へ行き、静かにクリスマスを過ごす人が多いように思います。 日本では救世軍の「社会鍋」と呼ばれているようですが、最近ではクリスマスの街の風景としては印象が薄い気がします。韓国は毎年12月に入ると街のいたるところに救世軍の「慈善鍋(チャソンネンビ)」が登場し、カランカランと鐘を鳴らす救世軍とボランティアの人たちが募金を呼びかけます。今年の募金目標額は24億ウォン(2億4000万円)というから規模も大きいです。ちなみに昨年の募金総額は23億7000万ウォンだったそうです。 今年の「慈善鍋」はちょっとした話題になりました。赤くてバケツのような形のこの鍋、実は1965年から使われていたずいぶん年季の入ったものだったそうですが、今年40年ぶりに新しい鍋と交替したそうです。しかも、この鍋、かの有名なドイツのフィスラー社提供で一つ20万ウォン(2万円)もするのだとか。 ソウルの街を歩きながらクリスマスのイルミネーションを楽しむのもいいですが、もっとクリスマス気分を盛り上げたい人はロッテワールドやエバーランド、ソウルランドなどのテーマパークに行くと様々なイベントが楽しめそうです。 「チュルゴウン ソンタンジョル チネセヨ!(楽しい聖誕節をお過ごしください)」

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今年から新しくなった話題の救世軍「慈善鍋(チャソンネンビ)」(写真:オーマイニュース)

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