ソウル市バス路線システム大改編

公開日 : 2004年06月30日
最終更新 :

 7月1日よりソウル市のバス路線や地下鉄などの料金体系が大幅に改編されるとあって、大騒ぎである。数ヶ月前から都心では中央車線をバス専用にし、バス停を道路中心に設ける工事があちこちで行われ、7月1日からは公共交通システムが大変便利になるとの宣伝が続いてきた。 しかし、韓国らしいといえばそれまでだが、まずはやってみてという雰囲気が強い。ハッキリ言ってなにがどう便利になるのかもよくわからないのだ。ソウル生活でバスの番号を覚えるほど大切なものはないが、せっかく覚えた番号もすべてがまったく別のものに変わるそうだ。たしかに大改編。何をやるにも思い切りがいい国だ。そんな市民の不安を察してか、野党の反撃に出ようというのか、ハンナラ党では国会議員にも初日のバスの利用を呼びかけているという。 外国人にとってもなかなかその改編の中味がわからないのだが、とりあえずは公共料金の値上がりと地下鉄の料金システムが変わることを覚えておこう。地下鉄は従来はエリアにわかれていて、ソウル市内のたいていの場所なら1エリア分の640ウォンですんだ。しかし、改編後は基本距離が12kmで800ウォンになり、さらに6kmで100ウォンの上乗せとなる。計算がややこしいが、交通カードを1万ウォンほどあらかじめ購入しておくと気楽だ。バスも地下鉄も交通カードで自動的に計算が済み、なおかつ30分以内の乗り換えであれば、全体で割引きも受けられるからだ。 バスの方はそう簡単ではない。いわゆる従来の一般バス(座席バスではないもの)が緑色の支線バス、黄色の循環バス、青の幹線バスなどに色分けされ、番号も変更となる。どれも基本料金は800ウォンに値上げされ、これも距離によって追加料金を取られる。バスの方は乗り換えしても、その距離が続いて計算されるため、いちいち基本料金を払わなくてよくなり、うまく乗り継げば従来よりも安くなることもある。 観光で利用する人はとりあえずは地下鉄利用が便利だが、観光案内所などで行き先を相談し、色分けされたバスをうまく利用すれば、地下鉄よりも速く移動できるかもしれない。 

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2両が連結されたタイプのバスもお目見えするはずだったが、直前に延期された。事故対策や運転手への教育が十分ではないということだ。ちょっとユーモラスな姿のバスで楽しみだったんですが・・・

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