子連れの旅 お役立ち情報3

公開日 : 2002年01月30日
最終更新 :

さて、2002年の幕開けはワールドカップで盛りあがっていますが、韓国では年を越したようなまだのようなそんな雰囲気があります。旧暦の新年が2月12日から始まるためです。今年の旧正月の連休は日曜日の10日から13日まで。この期間、デパートや市場は10〜13日は休みで、観光地や遊園地などは無休で連休客を迎えます。ソウルの街も多少静かになりますが、繁華街では人出を見込んで店を開くところも多くなってきていて、以前のような静寂はなくなりつつあります。というのも、年々旧正月本来の伝統行事を嫌い、海外旅行に出かけたり、自宅でのんびり過ごす人が増えているからです。時代の変化ということでしょうか、最近では地方に住む年老いた親がソウルに上京し、そこで親戚集まりをするというのも珍しくないようです。渋滞はひどいし、伝統儀礼の準備も大変、お金もかかるしで、どうやら旧正月の姿も変わっていきそうです。それでもお正月が近づき、デパートでは各種催し物が開かれ、それをのぞくだけでも正月気分が味わえます。新世界百貨店では各種祭祀用品を販売する特別売場を用意し、地域ごとに異なる祭壇の飾り付けなどを実際に展示しています。これに群がり「うちのは間違ってた」とか「なつかしいね」とか会話を交わす人たちを見ていると、やっぱり時代は変わってきているのだと感じます。祭壇を宅配サービスしてくれる業者も現れたとか。スキー場に家族で出かけ、ホテルの一室で供養を行うなんていう現代スタイルもニュースで見ましたが、そう珍しいことでもないのかもしれません。ニュースによれば、旧正月を契機に第4次離散家族相互訪問を実施するよう、北朝鮮側に提議したとか。 生き別れになっている家族がお正月に再会するというドラマチックな展開を皆が期待している様子で、同じ伝統文化を持つ民族の絆のようなもので、難題も解決できると思っているように感じられます。こういう話を聞くと、旧正月の大切さはまだまだ失われていないのかなと思ったりもします。若者はというと、目下バレンタインデーの作戦に夢中です。正月の連休の過ごし方次第で大切な人を射止めることができるかが決まるというようなタイミングで、なんだか伝統的なお正月とは縁遠い光景がまたあります。ファンシーショップやお菓子屋さんの店頭には旧正月の贈り物より、バレンタインデーの甘い包みが並んでいたり。この時期ぜひ韓国の派手なバレンタインデーも見学してみてください。

先祖を供養するために食べ物が美しく盛られた祭壇

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