イタリア料理が静かなブーム

公開日 : 1998年09月29日
最終更新 :

 最近新聞の記事によると、大手のピザチェーン店が韓国で1500店舗目をオープンさせたとか。その記事にはこのところの韓国人の味覚の変化が少々感傷的に書かれていました。最近の子供はキムチよりピザを好むとか、ピザを食事代わりにしている云々。この外貨危機には国産品を愛用しよう、外国かぶれの食生活は見直そう、ということらしいです。やれやれ。 確かに私がソウルにやってきた90年代始めには、ピザ屋などどこにもなかったと言っても言い過ぎではありません。私には馴染みのあるファーストフード店はないに等しく、光化門(クァンファムン)にあった一軒のウェンディーズに足繁く通ったものです。その当時、大学院仲間と学校帰りに寄る店といったら、インスタントラーメンとトッポッキという餅が入った辛い鍋(これを略してラッポッキと言う)の店や、大学イモやフライの店などでした。決しておいしいとは言えないハンバーガー一つで3000ウォンもした時代、お腹一杯「ラッポッキ」を食べても1500ウォンくらいでしたから、ハンバーガーの人気は最低でした。  それが今やイタリアンブームなのですから、時代の流れというのは無視できません。この前まで「ピザは腹にたまらん」とか言ってたような人が、「あそこの料理はオリーブオイルがきいてる」とか、「イタリア帰りのシェフが作るソースが抜群」とか言うのを耳にすると、なんだか不思議な気持ちになります。 でも、スパゲティのおいしい店がまだ数軒しかなかった時代から、私は韓国人の口にはイタリア料理が絶対合うと信じていました。私の作ったスパゲッティも友達には好評でした。だって、韓国料理とイタリア料理は材料がとても似ているんです。唐辛子とニンニク、ズッキーニ。オリーブオイルはごま油。油を使っても、塩味はさっぱり目。だからクリームこってりの味は、韓国のイタリア料理レストランではあまり出てきません。  とてもあっさりとしたおいしいイタリア料理が楽しめる店が続々登場しています。韓国料理に飽きたら、どうぞ。韓国での洋食文化ブームをのぞくのも興味深いものです。**おすすめイタリア料理店(上からお手軽レストラン、下にいくほど高級)**「ソレント」地下鉄2号線新村駅 02-365-0630学生が多いスパゲッティ専門店。ここのキムチスパゲッティはなかなかの味。「スパゲティア」梨大店:地下鉄2号線梨花女子大前駅 02-362-3500明洞店:地下鉄2号線乙支路入口駅 02-771-6890本格ソースが自慢のスパゲティ専門店。サラダもおいしい。「マンマ イタリア」地下鉄3号線狎鴎亭洞駅 02-518-2388各種本格パスタが味わえる店。コックの腕のよさが料理に感じられる。「オッジ」江南島山公園前 02-542-8009釜焼きピザから各種料理まで。昼のコース25000ウォンはおすすめ。「イルフォンテ」地下鉄2号線宣陵駅 02-566-2490ヒルトンホテルのレストランの支店だが、値段は30%安い。サービスもいい。 

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「イルフォンテ」のイタリア料理コース。前菜からメインディッシュまで淡白であっさりとしている。おいしいワインでゆっくり食事ができ、食後に隣のバーで夜景を眺められる。

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