-聖パトリックデーの緑とクローバーの意味!アイルランドの妖精って?-
-聖パトリックデーの緑とクローバーの意味!アイルランドの妖精って?-
皆さんこんにちは!シアトル特派員のシュローダー 彩です!
さて、先日に引続き(前回の記事はこちら)、
本日のテーマは3月17日にアメリカやアイルランドを中心に盛大に開催される季節行事
「聖パトリックデー(St. Patrick's Day)」についてです。
今回は前回の歴史的背景や期限などを振り返った後で湧き上がってきた疑問、
「なぜテーマカラーが緑なのか?」そして、
「3つ葉のクローバーが至る所に散りばめられているのか?」について
順を追って詳しく解説していきましょう!
また、今回の最後には「虹のたもとにお宝が眠っている」という、
ファンタジー映画やアニメでよく見かける物語の元になったアイルランド出身の人物(?)
についてもご紹介しますので、最後までどうぞお楽しみください!
さてまずは本題の「なぜテーマカラーが緑なのか?」そして、
「3つ葉のクローバーが至る所に散りばめられているのか?」についてですが、
これは、この「聖パトリックデー」の元々の主人公とも言える守護聖人(司教)・聖パトリックさんが
432年から461年に亡くなられるまでの間に、
アイルランドで「シャムロック(sham rock)」という「3つ葉のクローバーの一種」を用いて
「人々に教えを説いた」とされる伝説と、
この「シャムロック」が、「アイルランドのシンボル」であることが起源なのだそうです。
またこの「緑色」というのも、そもそも「アイルランドの国を象徴する色」なのです。
ちなみにこの「聖パトリックデーの日」当日には、
緑のものを何かしら身につけていない人はつねられちゃう!という、痛〜いいたずらが、
アメリカやアイルランドの学校などでは暗黙のルールとなっているとか。ひえ〜っ!ですね!
さて、今度はここで「シアトルの聖パトリックデーのイベント」に話を移しましょう。
なぜ3月17日にお祝いされるべきこの「聖パトリックデー」のイベント、
ここ私の暮らしているシアトルで先日の3月11日から12日という半端な日付で開催されていたのかというと、
もともとは、北アイルランドで人権運動に参加していた人々13人が殺害されたことに抗議する目的で
おこなった抗議運動が、このイベントが始まる事の発端だったようです。
しかし現在に至っては、3月10日から17日の間を「アイルランド週間」と呼ぶようになり、
シアトルではこの期間に「聖パトリックデー・パレード」と「アイリッシュ・フェスティバル」
が同時期に行われるようになりました。
なので、決して半端な時期というわけではなく、
ニューヨークやシカゴと比べてしまうと、とても小規模のパレードなのですが、きちんとした由縁で、
1972年よりシアトルで正式に毎年行われている「由緒ある聖パトリックデーのイベント」なのです。
ところで、最後に小話ですが、アイルランドではこのお祭りでもう一つ、
「ラプリカン/レプリカン(Leprechaun)」と呼ばれるシンボルがあります。
これは、アイルランドの民話に出てくる「緑の服を着た小人姿のおじいさん妖精」のことです。
写真はアメリカでロングセラーの人気シリアル「ラッキーチャーム」。
(左/聖パトリックデー限定パッケージ:右/通常版パッケージ)
その名の通り、幸運を象徴するアイテムをかたどったマシュマロが数種類入っています。
このメインキャラクターの男の子が、実は「ラプリカン」なのだとか!
主人いわく「昔のパッケージではおじいさんだった気がするけど、少し前から若返った」のだそうです。
そして、その彼が「壺に入れた沢山の金貨を虹の下に埋めて隠している」という物語があり、
そこから派生して、トレジャーハンター系の洋画などで度々
「虹のたもとにお宝が埋まっている」
というお約束のお宝情報が出てくるようになったのです。
「彼を捕まえられれば、お宝の在り処がわかる」なんて聞きますが、
もともと彼のお宝だし、そっとしておいてあげればいいのに...
なんて思ってしまうのは、私だけでしょうか?
しかし、この彼もすばしっこい上、人間に悪戯するのが好きだそうですので、
そう簡単に人に見つかったり捕まるなんてことは、なさそうですけれどね。
落ち葉やきのこ、花や草木の下にそっと隠れていることがあると言われる小さな妖精「ラプリカン」。
もしアイルランドへ旅行へ行く機会があって、森の中で彼を発見することがあったなら、
どうか、そっと見守って欲しいな、と思います。
(写真は日本では販売されていない気になるシリアル「ラッキーチャーム」の、
通常版と聖パトリックデー限定版の中身の違いを比較したものです)
(左/聖パトリックデー限定パッケージの中身。マシュマロが緑2色、クローバーデザインの物のみが入ってます!)
(右/通常版パッケージ。流れ星や金の砂時計、虹、蹄鉄なども入っています)
それでは、今日はこの辺で!
今日も一緒にここまでお付き合い下さりありがとうございました!
次回は、3月のイベントが目白押しで延びに延びてしまったグルメ記事
「-シアトルで発見!メキシコの不思議な飲み物?オルチャータ!-」を今度こそ、お届けします!
それでは次回も、アメリカ・シアトルの情報を、 どうぞお楽しみに!
もし、この記事でシアトルにちょこっとでも興味がわいて、旅行してみたいなと思われたら、
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♦記事執筆者:シュローダー 彩(HP:http://ayaschroeder.wixsite.com/ayacafeseattle)
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