香り高いコーヒーと、風光明媚な町・シアトル

公開日 : 2021年02月22日
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▲「ケリー公園」から撮影したシアトルの街並み

シアトルから初めまして!特派員の榛菜(はるな)です。

シアトルはアメリカ北西部に位置する港町であり、Amazonなどの大企業が本社を置くワシントン州の中心都市です。イチロー選手がシアトル・マリナーズで活躍したときに日本でもよくその名前を耳にするようになりましたが、まだまだ知られていない多彩な魅力を秘めた町でもあります。通常通り旅行ができるようになった際には、本記事を参考にしていただけると幸いです。

今回はその中でもふたつのテーマに絞ってシアトルの紹介をしたいと思います。キーワードは「コーヒー」「エメラルド・シティ」です。

シアトルの魅力①「コーヒーのメッカ」

シアトルは「スターバックス」生誕の地として知られていますが、豊かなコーヒー文化が育まれたという点では全米でも指折りの町と言えます。現在、インディペンデント系からチェーン店まで、市内とその近郊に1000以上ものコーヒーショップがひしめいていますが、そのルーツはコーヒー関連の産業が徐々に発展していった60年代後半から70年代にあります。

ちなみに、1971年に誕生したスターバックスは、現在世界で3万以上の店舗を展開していますが、記念すべき第1号店は今もシアトルあります。シアトルにおける人口当たりのスターバックス店舗数は世界一だそうで、名実ともにスターバックスの「ホーム」だと言えます。

スターバックスの第1号店

▲「パイクプレースマーケット」内にある、スターバックス第一号店

シアトルの魅力②「エメラルド・シティ」

シアトルはその風光明媚さから「エメラルド・シティ」という別名を持っています。周囲が海や山に囲まれ、市内からでも雄大な景色を目にすることができるのはシアトル市民の特権だと言えます。また、町の約12%を公園用地が占めており、公園の数はなんと485にものぼるそうで、アウトドア文化の発達を支えてきました。ウォーターフロントの公園、緑の美しい公園、景色のすばらしい公園など、ぜひ訪れていただきたいすてきな場所がたくさんあります。

さて、そんなシアトルの「コーヒー」のおいしさと「エメラルド・シティ」の美しさに触れられる、おすすめのスポットを紹介したいと思います。

(1)「オリンピック彫刻公園」と「Uptown Espresso」

まずひとつめに紹介したいのが、「オリンピック彫刻公園(Olympic Sculpture Park)」です。もともとこのエリアは産業地区だったのですが、シアトル美術館による再開発を経て、2007年に開放的で美しい空間へと変貌を遂げました。

この公園の最大のポイントは、自然とアートの両方が楽しめることにあります。

まずは景観について。公園がエリオット湾に面していることから海を眺めることもできますし、快晴の日には一方にオリンピック国立公園の山々、他方にワシントン州のシンボルであるマウント・レニエの姿を目にすることができます。

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▲雪を頂いた山々が見えるのがお分かりでしょうか?

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▲犬を連れて散歩したり、ランニングに勤しむ人が大勢います

また、シアトル美術館が所管する公園だけあって、屋外展示にも趣向が凝らされています。自然もアートが見事に融合した、とても贅沢な場所なのです。

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公園内を散策したあとは、近くにお店がある「Uptown Espresso」でコーヒーをテイクアウトして、海を眺めながらベンチで休憩するのがおすすめです。「Uptown Espresso」は、1984年にシアトルで誕生したローカル・コーヒーチェーンで、長年地元の人々に愛されてきました。

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▲オリジナルキャラクターがデザインされたカップ

個人的には、「Uptown Espresso」の味のあるマスコットキャラクターが気に入っています。コーヒー豆も販売しているので、コーヒー好きの方へのおみやげにもおすすめです。

■オリンピック彫刻公園

・住所: 2901 Western Ave, Seattle, WA 98121

・開園時間: 日の出30分前から日没30分後

・定休日: なし

■Uptown Espresso(Pier 70支店)

・住所: 2801 Alaskan Way. Pier 70, Seattle, WA 98121

・営業時間: 8:00~15:00

・定休日: なし

(2)「ガス・ワークス公園」と「Mas Café」

次に紹介したい公園&コーヒースポットはこちらです。 

「ガス・ワークス公園(Gas Works Park)」では、ユニオン湖(Lake Union)と対岸に位置するシアトルのダウンタウンの景色を一望することができます。湖を行き交う船やヨットを眺めているだけで、穏やかな時間を過ごすことができます。小高く広々とした芝生の丘があることから、凧揚げを楽しむ家族連れもいます。

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また、公園内には1956年まで操業していたガス化プラントがそのまま残っており、とてもユニークな光景が広がっています。芝生と湖、かつての産業施設が織りなす風景はこの公園ならではの美しさで、シアトルを舞台にした映画などにもたびたび出てくる場所です。

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公園の近くにある「Mas Café」は、こぢんまりとしたカフェながら本格的で、コーヒーだけでなくブリトーやサンドイッチなどの軽食も手頃な価格で食べられます。晴れた日には、レジャーシートでも敷いて、テイクアウトした飲み物や食事を楽しむとおいしさもひとしおです。

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■ガス・ワークス公園

・住所: 2101 N Northlake Way, Seattle, WA 98103

・開園時間: 6:00~22:00

・定休日: なし

■Mas Café

・住所: 1906 N 34th St, Seattle, WA 98103

・営業時間: 6:30~16:00

・定休日: 日曜日

(3)「ケリー公園」と「Caffe Fiore」

最後に紹介するのは、「ケリー公園(Kerry Park)」です。

こちらの公園は自然を楽しむ場所ではないのですが(公園というよりも空き地をイメージです)、高台に位置していることからシアトルの景色を見渡すのにぴったりです。この記事のトップにある画像も、実はケリー公園から撮影したものです。

シアトルのシンボルであるスペースニードルやダウンタウンのビル群、エリオット湾を一望できるので、すてきな旅の記念写真を残したい方はぜひ立ち寄ってみてください。徒歩で訪れる方は、勾配のきつい坂を歩くことになるので、歩きやすい靴で出かけることをおすすめします。

近くにはシアトル発祥のチェーン「Caffe Fiore」があり、クオリティの高いコーヒータイムを過ごすのにぴったりです。

以上、シアトルの香り高いコーヒーと風光明媚な景色が楽しめるスポットを取り上げてきました。旅先ですばらしい景色を見ながらほっとひと息つきたい、そんな方の役に立てたならうれしいです。

■ケリー公園

・住所: 211 W Highland Dr., Seattle, WA 98119

・開園時間: 6:00~22:00

・定休日: なし

■Caffe Fiore

・住所: 1906 N 34th St, Seattle, WA 98103

・営業時間: 7:00~14:00

・定休日: なし

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