北海道、冬の青い風景

公開日 : 2021年01月28日
最終更新 :

全国的にとても寒い冬になった今シーズン。

冬の寒さはなかなか厳しいものがありますが、ひとたび自然に目を向けると、厳しい寒さのなかだからこその美しさを発見することも。

寒さを堪えていると、余計に美しく見えてくるのかもしれませんが。

今回は北海道の冬の厳しい寒さのなかで、青色が印象的な風景をこれまで撮った中から集めてみました。

どうぞ暖かくしてご覧ください。

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「樹氷」。猛吹雪のあとに見られる光景です。木の枝に花が咲いたように雪がついていますが、風が吹いたり、気温が上がったりすると、次第に落ちたりとけたりしてなくなってしまいます。

吹雪のあと、風がなくほどよい寒さの日に見ることができます(撮影地:札幌)。

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どんよりと鉛色の雲の下、雪がちらつく斜里町ウトロの海です。

激しく波を寄せている海の色は、思いがけず一部だけがグレーではなくエメラルドに近いブルーでした。

ちょっとした光の加減で、思いもよらない風景に会うこともあります。

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氷点下15度の朝、占冠村で見た「霧氷」。

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層雲峡温泉氷瀑まつり」(上川町)で。

井戸を掘って汲み上げたきれいな水で作る"氷瀑"は、より美しい青色になるそうです。

2021年の層雲峡温泉氷瀑まつりは、1月31日(土)~3月14日(日)まで開催しています。

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こちらは「千歳・支笏湖氷濤まつり」。

氷になった湖水の支笏湖ブルーです。

千歳・支笏湖氷濤まつり2021」は、1月29日(金)~2月23日(火・祝)まで開催しています。

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今年も北海道にこの季節がやってきました。

2021年の流氷接岸初日は、1月26日に紋別で確認されたそうです。

(撮影:北見市常呂町)

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コントラストが美しい雪と空。雪をかぶった樹木が印象的です(撮影地:安平町)。

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ほんのり青みがかった(?)吹雪の中の木立ち。栗山町の冬の畑で。

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小樽市の銭函付近で見かけた光景です。

天気がよく、空と海が真っ青ですが、その中間にある雲は雪雲です。

石狩湾小低気圧の発生によって生まれ、豪雪をもたらす雲です。

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例年、北海道では厳寒期に氷で作った建物が出現することも。

アイスバーやホテルになったりします。

夜、深い藍色に染まった氷の建物は見るからに寒そうですが、なぜかワクワク感は倍増します。

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いつも見るような何気ない風景ですが、新雪が被った山々の白さは、いつもの空をよりきれいに見せてくれます(札幌・手稲山山系)。

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このスポットの夏の風景は、世界的な知名度を誇りますが、こちらは冬の風景。

美瑛町の「白金青い池」です。

今シーズンも夜間ライトアップを実施中。ライトアップは4月末までの予定です。

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真冬の北海道大学構内。行きかう人も疎らです。

特にこの日は陽光が差してはいますが、地吹雪が空まで舞っています。

雪に映る木の影も青です。

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天気がいい冬の日、青空を引き立ててくれるシラカバのコントラスト(札幌市西区)。

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釧路市の幣舞橋から見た釧路川の蓮葉氷(はすはごおり)です。

丸い氷の縁がめくれあがっているところが蓮の葉に似ています。

英語では「パンケーキアイス」というそうです。

いかがでしたでしょうか。

冬、降雪地域では色彩が極端に少なくなるので、その分、青色が余計に印象的に映るのかもしれません。

北海道外から訪れた方には、どのように映るのでしょうか。

緊急事態宣言が明けたら、北海道の青色の風景を探しに、ぜひいらしてください。

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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