11月初旬の北海道ドライブ~胆振・後志

公開日 : 2019年11月15日
最終更新 :

例年より遅めの初雪が降った北海道。11月に入ると、この時期にしか見られない風景があります。

今回は千歳市から伊達市方面(胆振エリア)を通り、11月初旬の羊蹄山の麓、後志エリアへ向かうドライブで見た風景をご紹介します。

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"Acicular trees with snow in Chitose City, Hokkaido, in November"

出発した昼頃の時点で気温は約6℃。

支笏湖へ向かう道路では、前方の山に雪が白く積もるエゾマツなどが見えてきました。

そこだけ見ると、季節はまるで真冬のよう。

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"Bare trees and autumn leaves along the route near the Lake Shikotsu"

ところが支笏湖を垣間見ながら走る道路脇には、まだ黄葉した葉が黄金色に揺れています。

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"Around the Bifue Pass"

千歳市に位置する美笛峠界隈では、雪が多くなり、針葉常緑樹はクリスマスツリーのよう。

そして気温は0℃。

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"Larch trees with autumn leaves around the Bifue Pass"

黄金色に黄葉しているカラマツにも雪が降り積もっていました。

途中、「きのこ王国」(伊達市大滝区)の前を通り、きのこ汁に心を奪われたのですが、今回は先を急ぎます。

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"Mt. Shiribetsu and Mt. Yotei in Kimobetsu Town"

喜茂別町に入ると、尻別岳と頭が雲に隠れた羊蹄山が見えてきました。

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"Mt. Yotei and a rest station in Kimobetsu"

喜茂別川のほとり、羊蹄山が見える場所にある「郷の駅ホッときもべつアスペーラ」で小休止。

羊蹄山麓(ニセコエリア)の野菜などの特産品やきのこ王国のきのこ詰め合わせなど、特産品がいろいろ売られています。

この時期は、特産品のひとつ、じゃがいもや玉ねぎなどがありました。

じゃがいもは、男爵やメークイン、北あかりなど、何種類もあります。

昼食から数時間が経ち、小腹がすいてきたのと、喜茂別に入って気温は1℃ほどで、体を温めるためにも、アスペーラのフードコーナーでおやつタイム。

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"Kimobetsu Ball which is a battered and deep-fried potato"

券売機で食券を買い、「喜茂別ボール」(200円)をいただきます!

じゃがいもを衣に付け、油で揚げた"揚げじゃがいも"は、特に道央・ニセコエリアの北海道民にとってはソウルフードともいえる懐かしい味のひとつです。

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男爵いもを使用しているそうで、衣が甘すぎず、じゃがいも本来のほんのりした甘さと、ホクホク感が特徴。

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"Kimobetsu Rock which is a cocoa-flavored battered and deep-fried potato"

「喜茂別ロック」(120円)は、ココア味の衣です。

よりスイーツ感覚で食べたいときには、こちらがおすすめです。

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"Lupinus on the snow in Kimobetsu"

突然に訪れた初雪で、まだルピナスが蕾を持って咲いていました。

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"Mt. Yotei in Kimobetsu"

喜茂別町から再び車を走らせていると、緑の畑の向こうに雪をうっすらと被った羊蹄山が大きく見えてきました。

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"Larch and snow on the green grass in Kyogoku Town"

小樽経由で札幌へ向かうべく、京極町へ入りました。

ここでは、羊蹄山のすそ野に広がる雪が積もった畑とカラマツに出あいました。

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この時期は、午後5時ともなると暗くなります。

山間ともなると、まだ午後4時にもなっていませんが、光はすでに夕日色。

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"View of the mountains and forest in the evening at Akaigawa Village"

赤井川村では、照ったり曇ったりの天候もあり、少し暗めの空に刺す陽の光がとりわけきれいに見えました。

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"Forest with snow on the mountain in Akaigawa"

赤井川村から小樽へ続く山間では、道路には積もっていないものの、森はすっかり雪化粧。

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"Mt. Kenashi View Point in Otaru City"

ようやくたどり着いた「毛無山展望所」(けなしとうげ)は、一面の雪でした。

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"View of the Gulf Ishikari from the Mt. Kenashi View Point"

日本海とその反対には山並を臨む毛無山展望所。

このとき気温は0℃でしたが、波がなく穏やかな海は、淡いグラデーションの不思議な色が広がっていました。

北海道では、10月後半以降のドライブにはスタッドレスタイヤが必須です。

平地と山間では気温や降雪状況が大きく変わるので、暖かい装いでおでかけください。

寒さがひとしおですが、自然の中に雪と緑や黄金色との今だけしかみられない色合いや、変化に富んだ風景を見られます。

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"Snow in Sapporo this morning"

ちなみに今朝の札幌。

一面、真っ白になっていました。

例年、積もっては解ける、を何度か繰り返し、根雪になります。

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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