札幌-釧路間、"特急スーパーおおぞら"の楽しみ方

公開日 : 2015年10月05日
最終更新 :

折に触れて以前住んでいた釧路に出かけますが、

ときどき利用するJR電車「特急スーパーおおぞら」。

札幌-釧路間を約4時間で結びます。

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Platform of JR Sapporo Station

Platform of JR Sapporo Station

これまで何度も利用してきましたが、

スーパーおおぞら乗車時の「楽しみ方」を

独断によりお伝えしたいと思います。

Limited express train from Sapporo to Kushiro

Limited express train from Sapporo to Kushiro "Super Oozora"

こちらがスーパーおおぞら。

トレードマークはタンチョウです。

Butajiru-miso soup with pork and vegetables- and riceballs for Breakfast in the early train

Butajiru-miso soup with pork and vegetables- and riceballs for Breakfast in the early-morning-train

いきなりですが、豚汁(ぶたじる)とおにぎり。

実はスーパーおおぞらに乗車するときの

留意点のひとつが「朝ごはん」と「晩御飯」の調達。

第一便と最終便のみ、お弁当や飲み物などの

車内販売がありません。

このため朝一番のスーパーおおぞら1号に乗車する際などは、

乗車前に朝ごはんや飲み物を調達します。

Cafe

Cafe "Six-One Half", selling morning set from 6:30 in the morning

札幌駅の改札を通った中にある

カフェ「Six-OneHalf」。

朝6時半に開店するカフェですが、

早朝は店舗前で豚汁と日替わりおにぎりの

モーニングセットを販売しています。

豚汁+おにぎり1個は360円、

おにぎり2個だと470円。

※北海道では「ぶたじる」と呼びます。

うまく写真に写せませんでしたが、

熱々の豚汁には、豚肉と野菜がゴロゴロ入っていて、

とても満足感があるモーニングセットです。

"Nio-zumi

View of the harvest time in Tokachi regeon from the train-window

朝ごはんに満足したあとは、車窓からの風景を楽しみます。

特に広大な畑が広がる十勝地方からが北海道らしい風景が広がります。

秋の刈り取り作業が最盛期には車窓からそれが見られます。

特に刈り取った豆を積み、てっぺんに青いシートをかける

「ニオ積み」が秋の北海道の風物詩です。

この写真がニオ積みかどうかの確認は取れませんが、

"Nio-zumi

"Nio-zumi" which is a pile of peas reaped and dried in the sun

本物のニオ積みはコレ↑です。

2014年、留萌地方で撮影。

View of Roll-bale-wrap-silo in Tokachi regeon

View of Roll-bale-wrap-silo in Tokachi regeon

農作物のひとつ、牧草を育てる牧草地では、

「ロールベールラップサイロ」が点在しています。

この風景も北海道の風物詩です。

スーパーおおぞらの楽しみ方本番(個人の独断)は、

ここからです。

浦幌駅を過ぎると十勝が終わり釧路地方へ。

今回はうまく撮影できませんでしたが、

十勝と釧路にかけて「白糠丘陵」という地形が広がります。

隆起した丘陵がぽこぽこ乱立し、

海岸線との対比は見ごたえがあります。

白糠丘陵の風景はドライブでもさらに楽しめる場所です。

The river flowing under the train bridge in Kushiro regeon

S-shaped river flowing under the train bridge in Kushiro regeon

飛び地合併した元音別町、釧路市音別町の直別を過ぎる辺りからは、

一番のオススメポイントです。

蛇行する川は湿原を思わせる美しさ。

View of the Pacific Ocean along the railway track

View of the Pacific Ocean along the railway track

その後はしばし海岸線を走ると太平洋。

Beautiful coast line in Kushiro regeon on sunny day

Beautiful coast line in Kushiro regeon on sunny day

釧路近辺は寒流で夏でも水は冷たく、

海水浴をすることはまずありません。

打ち上げられた流木が印象深い海岸風景が続きます。

View of the marshland area in Kushiro regeon, from the train window

View of the marshland area in Kushiro regeon, from the train window

そして最もオススメの風景がこちら。

釧路市音別町と白糠町の境にある「パシクル沼」界隈。

S-shaped river in marshland in Kushiro regeon from the window of train

View of the s-shaped river in marshland in Kushiro regeon from the window of train

パシクル沼周辺は「馬主来自然公園」になっており、

鉄道は馬主来原野(湿原)の中を走ります。

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Pshikuru marshland in Pashikuru nature park

Pshikuru marshland in Pashikuru nature park

釧路湿原や霧多布湿原など、釧路地方の有名な湿原は

もちろん美しく見る価値がありますが、

スーパーおおぞらの車窓から

手軽に見られるパシクル沼界隈の湿原風景もすばらしいです。

楽しみにしているとあっという間にこの風景が過ぎ、

再び海岸線を走ると終点の釧路駅。

Rice ball shop

Rice ball shop "Ban-gan" in JR Kushiro station

"Salmon

"Salmon" and "Tenmusu" rice ball of "Ban-ban"

朝7時札幌発のスーパーおおぞら1号に乗ると、

終点釧路到着は11時過ぎ。

ちょうどお昼間近なので、

昔から市民に親しまれている釧路駅のおにぎり屋さんで

昼ご飯を調達するのもよいですよ。

おにぎり屋さん「ばんばん」の一番人気は「天むす」(200円)。

今回は鮭おにぎり(160円)にしましたが、

このお店ならではのおにぎりは「糠サンマ」です。

お昼時で売り切れの種類でも、

お願いすると握ってくれます。

Final destination of Super ozora

Final destination of Super ozora "Kushiro"

釧路地方は9月から冬にかけて

晴天の日が続きます。

札幌などのように大雪が降ることはまずなく、

曇りも少ないのです。

このため放射冷却現象もあり寒さは厳しいですが、

ダウンジャケットとマスクを装備すれば問題ありません。

晴天の空の下、旅日和が続く釧路地方は、

秋冬のオススメスポットです。

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

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