北海道のお正月は、お節・お雑煮「口取り菓子」!

公開日 : 2014年01月06日
最終更新 :

お正月の食べ物といえば、お節料理とお雑煮ですね。

お雑煮は、日本各地で特色がある料理としてすでに知られています。

その点、北海道は明治時代の開拓期に本州のいろいろな場所から屯田兵などとして入植してきた経緯から、お雑煮は各家庭によって異なるようです。

そんななか、北海道特有の風習が「口取り菓子」。

2012.1.1 (1).JPG

見てください!

これ、すべてがスイーツ(笑)。

おせち料理のように縁起のよい鯛や海老が見えますが、すべて白餡を使った練り切りやすあま、羊羹などで、正式(?)には折箱入りです。

一般的に「口取り」と呼んでいます。

2012.1.1 (2).JPG

これは鮭の切り身を模しているようです。

2012.1.1 (4).JPG

ひっくり返しても、鮭の切り身!

よくできています(笑)。

2012.1.1 (6).JPG

練りきりの中に黒餡が入っているものも。

以上は釧路市共栄大通の「甘秀堂」というお菓子屋さんの口取りです。

口取り菓子の由来はよくわかりません。

ですが恐らく、交通の便が悪い開拓時代、正月料理の材料を調達できないなか、ふるさとのおせちを菓子で作ったのではないかと思います。

それに寒くて体力を奪われやすい当時の冬の北海道には、スイーツは本当にごちそうだったと思います。

口取りは、年末になるとスーパーでも手軽に買えます。

スーパーでは大手製パン会社製などのエビやタイをひとつずつパッケージしたもの、2・3種類をパッケージしたものなどが並んでいます。

ちなみにスーパーの口取りは砂糖菓子が多いです。

P1090852.JPG
P1090854.JPG
P1090860.JPG

最近は口取りではなく、お正月用の和生菓子↑(当別町のお菓子屋さんでみつけました)を買う人も多いそうです。

2012.1.1 (7).JPG

釧路甘秀堂の口取り↑は、今までで一番お気に入りの口取りです。

和菓子屋さんの口取りは乾くとおいしさが落ちるので、もし見かけてお土産にするときは、乾燥に気をつけてくださいね!

(1月お題"2014年 祝祭日")

筆者

北海道特派員

市之宮 直子

小樽生まれ、江別育ち、札幌在住のフォトライター。三度の飯より北海道を撮ることが好きな道産子北海道Loverです。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。