サマナ旅行(その1)-サント・ドミンゴ‐サマナ高速道路−

公開日 : 2009年12月29日
最終更新 :
筆者 : monalisita

今年のクリスマス休暇は、家族と共にサマナで過ごした。サマナは国の北東部にある半島に位置し、首都サント・ドミンゴから約150kmのところにある。何が有名かと言うと、ちょうど今頃から始まる「ホエール・ウォッチング(クジラ観賞)」。けれども、今回は、クジラ観賞はせずに、サマナ半島の各地をぐるりと巡ってみた。

2009年6月に開通したサント・ドミンゴ‐サマナ高速道路のおかげで、車での移動所要時間が4.5時間から2.5時間と大幅に短縮。途中に料金所は3箇所あって、合計約350ペソ(日本円で900円弱)。ガソリン代と時間短縮を考えたら、高速代を支払ってでもこの道路を使った方がお得であろう。

この高速道路、制限速度が80km/hにも関わらず、みんなビュンビュン飛ばして走る。他の高速に比べ利用者が多くないためかもしれないが、100km/hで運転していてものろいのか、他の車にどんどん抜かされる。高速道路とは言え、片側一車線しかないから、追い抜くときは対向車がいないことを必ず確認しなければならない。しかし、追い抜きはそう簡単ではない。というのもこの道路、別名「スネーク道路」と言われるほどカーブが多い。特異な地質と地形の関係から、高速道路上にカーブをいくつも作らざるを得なくなったと言う。目の前に大型車がのろのろと走っていても、カーブが多いとなかなか追い抜きできない。そうこうしているうちに、大型車の後ろはちょっとした渋滞ができてしまう。また、カーブが多いため交通事故も数多く発生している。追い抜きしようとして対向車と衝突してしまうケースが多いようだ。

高速道路のサント・ドミンゴ側の入り口は、ラス・アメリカス国際空港へつながる道路につながっている。窓から眺められる景色は緑そして緑。牧草地、大規模パーム(椰子の木)プランテーション(人為的に枯らしたパームの姿(写真右下)には、ちょっと鳥肌が...)、田園、そしてLos Haitises国立公園も突き抜ける(写真左下)。何度か個人ブログで取り上げたこの国立公園であるが、両脇にそびえ立つむき出しの切通しの中を走って思うのは、なぜトンネルにしなかったのかと言うことである。確かにトンネル技術は簡単じゃないし、コストも高くつくのだろうが、自然豊かな国立公園の中であまり赤茶けた土肌をむき出しにした景色を見るのは心が痛む。しかも、トンネルにすればカーブが減ってその分高速道路の距離を短くできる上、カーブによる交通事故や渋滞も避けられたのではないか。首都で超高価な地下鉄を走らせられるくらいなら、トンネル技術採用も難しいことではないと思うのだが…と素人は考えてしまう。日本は山国だし、技術もあるので道路にトンネルがあるのは当たり前のものであるが、これは万国共通ではない。途上国を旅してよく思うのは、山を越えるときでもトンネルがないこと。道路は山を迂回するように設計されるか、思い切って山を切り崩すかどちらかである、と言う気がする。ここ、ドミニカでも私が知る限り、トンネルがあるのは首都のみ。渋滞を回避するため、地下道路あるいは高架道路を設けている。

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そんなことを考えているうちに、高速サマナ出口に到着。高速を降りて一般道路を30-40分走るとサマナ市に。キラキラ輝く海には橋と船が実に絵になっている(写真左下)。ボストンのCape Codを思いださせるパステルカラーの可愛らしい建物が海の対岸に並ぶ(写真右下)。「うわっ、ちゃんとした観光地だ!」と感心。でも今日はじっくり見ることなく車から横目で見るのみ。というのも、私たちの宿泊地はここからさらに20分程度進んだサマナ半島の先端、Las Galeras(ラス・ガレラス)というところなのだ。

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