【病院情報】 インフルエンザ予防接種はドライブスルーで(San Jose各地)

公開日 : 2020年10月31日
最終更新 :
筆者 : かん

こんにちは! ここ数日の間に、すっかり朝晩は冷え込むようになり、秋らしさが一気に深まってきたサンノゼです。

今回は、筆者が受けたインフルエンザの予防接種について紹介します。すでに受診された方も多いと思いますが、まだの方はどうぞ予防接種の参考にされてください。

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カイザーパーマネンテとインフルエンザ予防接種サービス

今回、筆者が利用したのはカイザーパーマネンテのインフルエンザ予防接種サービスです。

カイザーパーマネンテ(Kaiser Permanente)というのは、アメリカで利用できる健康保険の提供組織のひとつです。国民健康保険のある日本と異なり、アメリカの健康保険制度では、個人または家庭で民間が提供する健康保険プログラムを選び、契約を結んで保険料を払ってその民間の健康保険プログラムを利用するシステムとなっています。利用する健康保険プログラムによって、医療サービスの受け方に違いがあり、症状や検診の内容によって、一番ふさわしい医療ケア提供者を訪問する形になります。つまり、日本で病院を訪問し、必要に応じて違う診療室をその病院の建物内で利用するようにはなっていません。一ヵ所ですべての医療ケアを受診できるわけではなく、風邪であればホームドクターのクリニックのある場所へ、レントゲン検査ならレントゲン技師のラボのある場所へ、外科ケアであれば、外科のクリニックのある場所へと場所を移動しなければならない場合もあります。また、受診内容で、診察後に健康保険プログラムの提供会社から請求書を受け取り、費用の確認や調整が必要なときもありました。利用している健康保険によって控除額が異なるため、交渉によって、請求された受診料よりも低い金額を支払えばいい場合もあったのです。

筆者も、渡米したての頃はそういう健康保険プログラムを利用していたので、非常に不便性を感じていました。

諸条件からカイザーパーマネンテを利用することになりましたが、カイザーパーマネンテのあり方は日本で病院を利用するような感覚に近いものがあります。小児科は2階、乳がん検査は3階、レントゲン撮影や血液検査は1階、といったように大きい建物ひとつの中に日本の病院のように各医療サービスが提供されています。カイザーパーマネンテに行けば、あちらこちらをはしごしなくてもいいという状況は、非常に便利でした。

また、カイザーパーマネンテは数ヵ所に拠点を持っており、利便性によって利用する拠点を併用できます。医師はA拠点を利用し、引っ越したために診察はA拠点を利用するけれど、薬の受け取りや予防接種、レントゲン検査などは引越し先近くにあったB拠点を利用するということも可能です。データは患者番号で共有されています。

そのカイザーパーマネンテでは、COVID-19の影響がまだ大きいこの季節、カイザーパーマネンテの利用者向けに、ドライブスルーでインフルエンザの予防接種を提供するサービスを実施しています。

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ドライブスルーのインフルエンザ予防接種とは、こちらの写真(上)のように、カイザーパーマネンテ拠点の駐車場エリアに大きいテントが設置され、利用者は駐車場内の掲示に従って車で並び、車から降りることなく、窓から接種技師の方が予防接種をしていただくことができるサービスです。

ちなみに、いまのサンノゼ周辺では、どこでもドライブするー形式の予防接種やPCR検査が実施されていますので、カイザーパーマネンテの利用者ではない方は、自分が利用している健康保険プログラムのウェブサイトで確認いただけると、類似サービスが受けられると思います。 

カイザーパーマネンテのインフルエンザ予防接種サービス

カイザーパーマネンテの予防接種サービスでは、最初にウェブサイトで接種時間の予約をすることが推奨されていますが、予約をせずにでかけた友人(カイザーパーマネンテ利用者)もそのまま予防接種をしてもらえたということです。予約をした方としていない方を選別することなく、一列でテントに向けて並んでいき、テントが近くなると、どちらのテントに向かえばよいか振り分けられるシステムのようです。

カイザーパーマネンテでインフルエンザ予防接種サービスを利用する場合は、

①上腕が裸出しやすい服装で来ること

②写真つきの身分証明書とカイザーパーマネンテの診察券を持参(子供の身分証明書は不要でした)

③2歳以上の予防接種希望者は常時フェイスマスクを着用すること

が受診条件になります。

こういう看板(下の写真)の前で車に乗ったままで、あっという間に予防接種は終わりました。

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接種自体は、使い捨ての手袋を着用した接種技師の方が、ひとりずつていねいにしてくださいます。接種対象者への接種が終わるごとに、手袋を代え、手指の消毒をし、非常に「ていねいにひとりずつ接種」をしてくださり、とても安心感がありました。ちなみに、予防接種の費用は健康保険プログラムにあらかじめ含まれており、その場での支払いは発生しませんでした。

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アメリカではCVSWalgreensのような薬局系スーパーや、Costcoの薬局コーナーでもインフルエンザの予防接種をしています。こちらは健康保険が適用されて無用か、適用されていない場合は$20前後で接種を受けられるようです。

Please Stay Safe and Healthy!

筆者

特派員

かん

ヨーロッパ系アメリカ人の夫・子供と一緒に、カリフォルニアの暮らしを愉しんでいます。心がワクワクする観光名所、美味しいお店、カップルや家族、また仲間とでも楽しい体験ができる場所、そしてイベント情報などをお届けします。

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