【いなべの夏③】 養老伝説は今も ー 養老の滝(岐阜県養老郡養老町)

公開日 : 2019年07月06日
最終更新 :
筆者 : かん

こんにちは、かんです。日本に一時帰国中にて、滞在先の三重県いなべ市の見どころをご紹介する第三回。今日はいなべ市から一時間で出かけられるお隣、岐阜県養老郡にある養老の滝をご紹介します。

July1-00.png

西日本観光に適した立地にあるいなべ市

いなべ市は、三重県の最北端に位置しています。そのため、岐阜県や滋賀県、愛知県や京都府に非常に出やすい立地にあり、車で一時間も走れば関ヶ原や彦根、長浜や近江八幡、甲賀や信楽にも出れてしまいます。

今回、藤原養鱒場で釣りや美味しい川魚料理に舌鼓を打った後、そのまま国道を北上して35分の養老の滝(岐阜県養老町)に足を伸ばしてきました。

July1-1.png

いなべ市は三重県の最北端の市(地図はGoogle Mapより)

July1-2.png

鱒乃家から養老公園まで国道を使ってたったの35分(地図はGoogle Mapより)

孝子伝説のある養老の滝

養老の滝と親孝行な息子のは、まんが日本昔ばなしなどでも題材にされ、津々浦々で有名なお話かと思います。貧しいが親孝行な若者が香り高い酒が湧き出る泉を見つけ、病気の老父にそのお酒を持ち帰ったところ、老父の具合が良くなったという伝説です。

説話集や御伽草子などにもこの伝説は散見している模様ですが、この地にまつわる最古のお話は、延暦16年(797年)に完成した『続日本紀』まで遡ることができるそうです。また、養老という名称は、霊亀3年(717)、元正女帝が奈良の都から行幸になられ、その山地から湧き出る菊水泉の水を飲浴され、「老いを養う霊泉」と元号を養老と改められたことにちなんでいるそうです。

July1-4.png
July1-3.png

養老の滝 由来

養老山系の名水は今でもとても有名で、実際に、とても美味しいお水です。

菊水泉は日本の名水百選にも選ばれており、養老神社の境内にありますが、その境内へ続く階段を降りたところにそのお水を汲める場所があります。近隣の飲食店の方や住民の方はそこでお水をたくさん汲み溜め、持ち帰って利用されているのだとか。私も空のペットボトルや水筒を持参して、たくさんのお水を汲んできました。

山の緑と空気が気持ち良い養老公園

日本の滝百選に選ばれている養老の滝は、養老公園の中に位置し、散策路(坂道)を上がっていた山の中腹にあります。養老の滝周辺には歴史が感じられる様々な観光名所やお土産屋さんもあり、様々な自然散策が楽しめます。養老公園には料理旅館などの宿泊施設もあります。

July1-6.png

養老の滝 観光センター

July1-10.png
July1-7.png

散策路沿いにあるお土産物屋さん

July1-5.png

緑豊かな散策路と清らかな養老の渓流

養老の滝までの散策路は長い坂道です。散策の道筋のお土産物屋さんの養老サイダーや菊水泉のお水で作ったかき氷、田楽や飛騨牛コロッケなどを楽しみながら養老の滝までの道中を進まれるのがおすすめです。

July1-8.png

美味しそうな特産品メニュー

養老の滝までの散策路はいくつかありますので、現在地を地図で確かめながら、名水の養老神社を見逃さないように徒(かち)を進まれてください。

July1-9.png

散策路マップ(部分)と養老の滝

帰路には「道の駅」の「月見の里 南濃」へ

養老の滝で森林浴を満喫された後、是非お立ち寄りいただきたいのが「道の駅」の「月見の里 南濃」です。

敷地面積約21,000平方メートルと県内最大級を誇るこの「道の駅」には、特産館や農作物直売所、地元の味が楽しめる軽食レストランはもとより、南濃温泉を活かした足湯「月見の湯」(無料・利用時間は9:00~17:00)があります。

July1-11.png

月見の湯

15分ほど足を浸けていると、体全体がじんわりと汗ばんできて、かなりホカホカになりますよ。尚、タオルの持参をお忘れなく。うっかりと持参を忘れてしまった場合でも、特産館でタオルや手ぬぐいを買うことができますので、ご安心ください。

いなべ市からたった一時間のドライブで、岐阜特産のお菓子やお土産、飛騨の地酒や牛乳、白川郷のお茶まで入手できるのは嬉しいですね。

July1-12.png

岐阜の名産品

Have a nice day♥

■養老の滝(養老公園内)

岐阜県養老郡養老町高林1298-2

0584-32-0501

https://www.yoro-park.com/

■営業時間

開園時間:9:00~17:00(施設によっては15時・16時閉店)

駐車場の営業時間:9:00~17:00

定休日・毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)

養老公園は、荒天時に臨時休園することあり。

桜や紅葉のシーズン、お盆などには臨時開園の場合あり。

■行き方

養老の滝までは、養老公園駐車場から徒歩約30分。

養老公園までは、養老鉄道の養老駅を下車、徒歩約10分。

養老駅までは、JR名古屋駅もしくはJR岐阜駅からJR東海道本線利用で大垣駅乗り換え、またはJR名古屋駅よりJR関西本線利用で桑名駅乗り換え、養老鉄道養老駅下車。

車利用の場合、養老I.C.から約10分、大垣I.C.から約20分、関ヶ原I.C.から約25分。

■道の駅 月見の里 南濃

岐阜県海津市南濃町羽沢673-1

0584-58-0258

http://tsukimi-no-sato.com/

■営業時間

8:00~18:00(テナントの営業時間は各テナントにより異なる)

定休日・年始(1月1日)のみ

月見の湯(足湯)の利用時間は9:00~17:00まで

筆者

特派員

かん

ヨーロッパ系アメリカ人の夫・子供と一緒に、カリフォルニアの暮らしを愉しんでいます。心がワクワクする観光名所、美味しいお店、カップルや家族、また仲間とでも楽しい体験ができる場所、そしてイベント情報などをお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。