BA2.12.1の感染が拡大するサンフランシスコ。今週の様子
先週もお伝えしたようにオミクロンの変異種BA2.12.1 による感染が、サンフランシスコを含むベイエリア全体に広まっています。サンフランシスコでは今週ついに、総感染者数が14万人に到達しました。それとは比例し、温かくなるにつれマスクの着用率は下がっています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
感染拡大が続くサンフランシスコとベイエリア
先週もお伝えしたように、サンフランシスコを含むベイエリア全体で感染拡大が続いています。地方紙によると、先月を比べてみると今月の感染者数は167%の増加。ベイエリアの9つの郡すべてが、現在一番危険度の高い「ハイリスク」の状態に突入しています。入院患者数も徐々に増加している状態です。州全体を見ても、感染者数が特に多いのがサンフランシスコとサンタクルーズの2ヵ所。
これは、マスクの規制が解除されたこと、市を上げて大きなイベントが行われていることが原因と考えられます。今週火曜日の時点で、カリフォルニア州全体の陽性率が3.2%であるのにかかわらず、サンフランシスコはなんと7.9%を記録したとのこと。これは、BA.2.12.1が、ベイエリア全体に広まっていることが原因とされています。
今週のサンフランシスコの様子
暖かくなるにつれて、マスク着用率が徐々に減少してきました。これまでは、屋内スーパーなどの施設でもマスクを着用する人が半数以上を占めていましたが、最近は店員を含めマスクをしない人も多く見かけるようになっています。
また屋外に関しては、ほぼ70〜80%がマスクをしていない状態です。ここ数週間の間に、している人はしっかりと着用しているが、していない人はまったく気にしていないという傾向にシフトしつつあります。
カリフォルニア州の感染状況
今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイトによると、州全体の1日あたりの平均新規感染者数は6290人。ここ3週間の平均感染者数は、5302人・2528人・1697人。せっかくオミクロン感染拡大から落ち着きを取り戻したのも束の間、ここ4週間の間に徐々に感染が拡大しているのがわかります。
今週の陽性率は3.2%、10万人における感染者数は12.4人。こちらももちろん上昇傾向です。これからどこまで感染が広がっていくのか、デルタやオミクロン流行時を超えるのかが焦点となってきました。
サンフランシスコのワクチン接種状況
市の公式ウェブサイトによると、今週の5才以上を対象とした接種率は1回目が90%、2回目の接種率は88%。今週も変化はありません。
今週の段階で、カリフォルニア州の郡でワクチン接種率が高い郡は、
1. インペリアル郡 >95%
2. マリン郡 90.8%
3. サンタクララ郡 88.1%
サンフランシスコ郡は今週も5位の86.5%を維持しています。
最後に
この記事を書いている2022年5月5日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は140万267人・感染による死亡者は860人。遂に14万人台に到達しました。先週の13万7813人に比べると、今週の増加数は2454人、1日の平均数は350人。急増というわけではありませんが、今週もやはり増加しています。
過去1週間の陽性率平均7.7%・10万人における感染者数は29人。変異種BA.2の流行が本格的なものとなってきましたが、まだクラスターなどは発生していません。
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
Katie M
18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。
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