新型コロナウイルス変異株・オミクロン株BA.2系統の感染者数が増加するベイエリア。今週のサンフランシスコの様子

公開日 : 2022年04月29日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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先週もお伝えしたように、オミクロン株BA.2系統による感染者数が増加しているサンフランシスコ含むベイエリア。その影響力から、新型コロナの「第5波」とも呼ばれるようになってきました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

第5波と呼ばれるBA.2の増加

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先週から今週にかけて、第5の波と呼ばれるまでとなったBA.2系統ウイルス、今週の火曜日に、ベイエリアの10万人における感染者数が21人を記録しました。これは先週と比べて110%の増加。このように感染者数の増加が続き、2021年夏にベイエリアに猛威をふるったデルタ株の感染者数を上回る事態にまでなっています。ただし、今回の流行で大きく異なるのは、大多数がワクチン接種を完了しているということと、感染力は強いもののウィルス事態がそれほど悪性でないという2点が挙げられます。

これにより、感染しても症状が軽いケースが多いため、デルタ株流行時のように集中治療室が混む事態は起きていません。感染者は増えているものの、今回はインフルエンザが流行っているのと同じような受け止め方をされているのが大きな違いと言えます。

今週のサンフランシスコの様子

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マスク着用義務が解除されてからほぼ1週間。サンフランシスコの市内にさほど大きな変化はありません。変化と言えば、町なかを走るバスの電光掲示板から「マスク着用必須」という掲示が消滅したこと。

バスの乗客を見ると運転手をはじめ、バスの乗客はほぼ全員がマスクを着用している状態です。また、市内の歩行者もBA.2の流行の影響か屋外でもマスクを着用している市民の姿を多く見かけます。日照時間が徐々に長くなっているサンフランシスコ、全体的にレストランでの食事を含め屋外で集う姿を多く見かけます。

サンフランシスコのワクチン接種状況

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市の公式ウェブサイトによると、今週の5才以上を対象とした接種率は1回目が90%、2回目の接種率は88%。先週からの変化はありません。

今週の段階で、カリフォルニア州の郡でワクチン接種率が高い郡は、

1. インペリアル郡 >95%

2. マリン郡 90.7%

3. サンタクララ郡 88%

サンフランシスコ郡は86.4%で5位。先々週同位に並んだコスタメサ郡は、今週は6位の86.3%です。

カリフォルニア州の感染状況

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BA.2の影響でカリフォルニア州の感染状況にも変化が出てきました。州の公式ウェブサイトによると、州全体の1日あたりの平均新規感染者数は5302人。先週の2528人・先々週の1697人と比べるとほぼ倍増しています。陽性率は、2.7%・10万人における感染者数は8.7人まで上昇しています。

最後に

この記事を書いている2022年4月28日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は13万7813人・感染による死亡者数は847人。先週の13万5444人と比べると今週の増加数は2369人、1日の平均数は338人。先週に比べても、今週は平均増加数が倍増しているのがわかります。

過去1週間の陽性率平均6.3%・10万人における感染者数は21.4人。先週お伝えしたように新たな変異種BA.2による感染の影響が、今週は早くも数値となって現れてきました。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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