新規感染者の増加がはじまったCA。7月中旬のサンフランシスコの様子

公開日 : 2021年07月16日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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先週もお伝えしたように、デルタ型の変異株が猛威をふるいはじめたカリフォルニア州。2021年6月の段階では1日の平均感染者数が1000人を下回っていたのですが、今週は特にその増加が加速しニュースとなっています。7月中旬のサンフランシスコの様子をお伝えします。

サンフランシスコでは大型ワクチン接種会場サービスが終了に

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サンフランシスコ市内では、7月14日の市内の大型ワクチン接種会場「モスコーニセンター」でのサービスを最後に終了しました。モスコーニセンターは今週まで大量に予約なしでも接種を受け入れていましたが、ワクチン接種者の増加にともないこちらが完了。ただし市民は今後とも、市立病院や薬局など、小規模な施設を使って接種が可能です。

現在サンフランシスコで16歳以上で少なくとも1度目のワクチンを接種した割合は83%、2度目のワクチン接種完了者率は76%まで到達しています。こちらは先週と比べてもそれぞれ1%の上昇。今後は接種に対して懐疑的な層が中心となるため、摂取率の上昇はより緩やかになると考えられます。

パンデミックで主流となったパークレットの持続が決定!

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パンデミックの間、歩道脇に建てられた屋外飲食スペース「パークレット」。多くのレストランがこちらを利用してサービスを行なっていましたが、今週このパークレットの持続が議案で可決されました。これによって、規制が解除された現在も屋外での飲食を継続できます。

今後利用者は、屋内・屋外両方から好きな場所を選択することができます。

カリフォルニア州の感染状況

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今週、L.A郡では6日続けて新規感染者が増加し、ニュースとなった週になりました。L.A郡は特に6月14日に新規感染者1315人を記録。実に3月ぶりの高い数値となっています。カリフォルニア州全体の数値を見てみると、1日あたりの平均新規感染者数は2954人。過去3週間の平均値1618人・1124人・921人と比べてみても、かなりのスピードでの増加が見られます。

この新規感染者数の半分以上が、現在流行している変異種のデルタ型。L.A郡の病院を例に見ていると、入院数が明らかに増加したのがここ2週間の間。そのほとんどがワクチン未接種の20~40歳の患者ということ。L.A郡の保健局は「過去5日間の新規感染者数が6月13日と比べて500%の増加」と発表しています。現在カリフォルニア州のワクチン摂取率は59.5%です。

最後に

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このコラムを書いている7月15日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万7726人・死者数557人。先週の3万7290人・死者数557人に比べ、今週の増加数は436人・1日の平均数は62人。ここ2週間の増加数は226人と106人。明らかに増加のスピードが加速しています。感染に対する規制を取り払ったオープニングにともない、観光客が増加しているサンフランシスコ、今後このまま感染を抑えられるのか、引き続きレポートします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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