自宅待機令が発令されてちょうど1年が経過したサンフランシスコ。3月中旬の様子

公開日 : 2021年03月19日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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2020年3月17日、全米に先駆けていち早く自宅待機令が発令されたサンフランシスコ、今週はその日からちょうど1年を迎える節目の週となりました。あれから1年経った2021年のいま、全体の約29%が少なくとも1回めの接種を完了した状態です。今週の様子をレポートします。

3月15日からさらにワクチン接種の粋が広がる

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毎週のコラムでお伝えしているように、ワクチン接種が進むにつれサンフランシスコでは、例にも漏れず接種可能の層が徐々に広がっている状態です。3月15日からはいよいよ、65歳以下でも健康的に受けた方がいいとされる層の接種が許可となりました。

この層に値する人は、医者からの推薦書を持参することでワクチン接種を行えます。また、公共交通機関で働く人にもワクチン接種も可能です。このように現在は健康に不安のある層と、現場で仕事をする必要のあるエッセンシャルワーカーへの接種が徐々に進んでいる状態です。ブリード市長のツイートによると3月17日の時点でワクチンを接種した市民の数は26万人。これはサンフランシスコ市の人口の約29%になる計算です。

ここ2日間は当初の目標であった1日1万人を達成。今後は1日2万人の接種を目指しています。

サンフランシスコのワクチン接種の規定について

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公式ウェブサイトにも記載されているように、サンフランシスコでは市内に住居している人と勤務している人すべてに無料でワクチン接種を行っています。ワクチンを受ける際に、保険証の提示なども必要ありません。

また、ワクチン接種の予約がある場合は、会場まで向かう際の公共交通機関(MUNI)の利用もすべて無料となります。乗車の際に、ワクチン接種の予約書を見せると運賃は要らないため、お金をかけずにワクチン接種に向かうことができます。現在ワクチン接種を行う際に必要なのは、身元証明書とワクチンを受ける層に値するという証明のみ。誰でもより簡単にワクチン接種が受けられるようなシステムが取り入れられています。

カリフォルニア州の感染状況

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今週火曜日の時点で、カリフォルニア州は、全体のわずか10.3%が紫レベルという状態まで改善し、87%の地域がオレンジティアまで昇格を果たしています。ほんの先週までは紫レベルは全体の80%, わずか2週間前までは99.8%という数値だったのに、ここ数週間の間に急ピッチで新規感染者の減少が続いているのが見てとれます。

今週1週間の1日における新規感染者数の平均は「2888人」。今週の州全体の人口10万人当たりの平均感染者数は6.5人・陽性率2.3%・ICUの空き状況28.7%。 このまま順調に減少が続くと、陽性率が1%以下になるのもほぼ数週間以内となりそうです。

最後に

このコラムを書いている3月18日、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万4623人・死者数447人。先週の3万4463人・死者数440人に比べ、今週の新規感染者数の増加は160人。1日の平均数は22人。先週の18人に比べわずかに上昇していますが、安定した傾向になります。加えて陽性率0.8%・人口10万人当たりの感染者数4人と順調に減少が続いています。

このまま市長が目標を掲げる1日2万人のワクチン接種が可能となるのか、今後も引き続きレポートします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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