自主隔離要請が解かれたサンフランシスコ。2月下旬の様子

公開日 : 2021年02月26日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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2020年12月18日から2ヵ月ほど続いたサンフランシスコの自主隔離規制、今週2月23日に感染状況が下降している背景から解除となりました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

アメリカ国内の死亡者数

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今週の2月21日は、アメリカ国内のコロナ感染による死亡者数が50万人を突破した週として話題となりました。昨年の春、パンデミックが始まった当初、CDCの見解では死者数は10~24万人程度でしたが、この予測をはるかに上回った数まで到達したことになります。

今日時点でのカリフォルニア州の死者数は5万993人。実に全米死者数の10分の1はカリフォルニア州という計算になります。

サンフランシスコのレッドティアへの昇格はならず

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先週お伝えしたカリフォルニア州が定める州の感染危険度レベルが紫から赤に昇格するという情報ですが、残念ながら今週はまだ紫のレベルに留まりました。今週赤に昇進したのは、サンフランシスコの真北にあるマリン郡と真南にあるサンマテオ郡のふたつ。サンフランシスコはこのふたつに囲まれる形となりました。

ただし、来週3月3日からはいよいよサンフランシスコもレッドティアへの仲間入りになると市長がツイッターを通して同じ日に発表。加えて前述したように自主隔離規制も今週解かれ、観光客を迎え入れる体制も徐々に整えられてきています。

サンフランシスコのワクチン接種状況

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先週もお伝えしたように今週はいよいよ、高齢者に加えて、新たなグループのワクチン接種がはじまりました。ワクチン接種は地域の郵便番号によって振り分けられ、感染者数の多い地域を優先的に進める対策が取られています。

今週優先的なワクチン接種が可能になったのは市内南東部のふたつのエリア。ここの住民であれば、65際以上もしくは教育機関、スーパーやレストラン、緊急隊員、公共交通機関に携わる職種の人は、予約を確定しなくても定められた時間帯に指定された場所に向かうだけでワクチン接種が可能となります。

カリフォルニア州の感染状況

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1月14日を境に減少傾向にあるカリフォルニア州、今週も順調に減少を続けています。今週1週間の1日における新規感染者数の平均は「5863人」。先月1月24日の時点でこの数は2万5000人だったのを比べてみても大幅に減少しているのが見て取れます。過去3週間の平均新規感染者数の経緯は「7856人」「1万1804人」「1万6317人」。現在は感染が上昇する直前の11月初旬の状態まで戻りつつあります。

今週の州全体の人口10万人当たりの平均感染者数は15.2人・陽性率4.8%・ICUの空き状況20.9%。 ICUにもかなりの余裕が出てきました。

加えて、先週の統計・人口10万人当たりの平均感染者数は24.2人・陽性率6.5%・ICUの空き状況17.2%に比べると明らかに減少しています。現在カリフォルニア州では776万人弱がすでにワクチン接種を終えています。

最後に

このコラムを書いている2月25日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万3779人・死者数398人。先週の3万3307人・死者数376人に比べ、今週の新規感染者数の増加は472人。1日の平均数は67人・陽性率1.9%・人口10万人当たりの感染者数9.4人と順調に減少を続けています。

レッドティアへの昇格が来週に迫ったサンフランシスコ、春の気配も近づいています。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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