ワクチンの大型施設が市内にオープンしたサンフランシスコ。2月初旬の様子

公開日 : 2021年02月05日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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サンフランシスコ市内にある大型コンベンションセンター「モスコーニ・コンベンションセンター(Moscone Center)」が2021年2月5日からワクチン接種会場になるサンフランシスコ。6月までに全市民に接種を完了する目的を掲げ、いよいよ実質的な対応が始まりました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

サンフランシスコ名物の旧正月のパレードはキャンセルに

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毎年多くの見物客が押し寄せるサンフランシスコの旧正月のお祝い。昨年はこちらのコラムでも市内を練り歩く大型パレードの様子をレポートしましたが、今年は残念ながらキャンセルの運びとなりました。

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変わりに旧正月パレードのアイコンでもある獅子の銅像が、ユニオンスクエアをはじめ11ヵ所に飾られています。

新たな大型ワクチン接種会場がオープン

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急ピッチでワクチン接種が進むサンフランシスコ、市内に大型の接種会場がオープンすると今日2月4日に発表されました。場所はコンベンションセンターとして知られるモスコーニ・センター。明日2月5日から予約制でワクチン接種会場としての利用がはじまります。

システムが整い次第、この会場だけでも1日7000人から一万人もの接種が可能となるそう。ベイエリアではこの会場のほかに、アラメダ地区のコロシアムが2月16日からワクチン接種会場としてオープンし、1日約6000人の接種が可能となります。

次に認可されると言われているジョンソン&ジョンソンに期待

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アメリカでは今週、続いて認可されると言われているジョンソン&ジョンソンのワクチンについて大きな話題となりました。いままで認可されたモデルナやファイザーは、「メッセンジャーRNA」と言われるタイプで超冷凍保存が必須でしたが、ジョンソン&ジョンソンの場合は 「DNA」タイプとなり通常の冷凍庫での保管が可能。またワクチン接種も1回のみということで、より便宜性がいいと言われています。

このDNAタイプはデメリットとして複数の接種で効き目が薄くなるという面も持ち合わせていますが、早急にワクチン接種を普及させたい今の段階にとっては、認可が期待されている期待のワクチンと言えそうです。

カリフォルニア州の感染状況

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ここ数週間お伝えしているように、カリフォルニア州の感染状況は1月14日を境に減少傾向にあります。今週1週間の1日における新規感染者数の平均は「1万6317人」。先週の「2万3024人」、先々週の「3万3181人」、その前の週「4万4087人」に比べてもここ4週間で平均ほぼ1万人の減少であることがわかります。

加えて先週の時点では州全体の人口10万人当たりの平均感染者数は71.6人、陽性率は12.4%、ICUの空き状況が0%だったのに比べ、今週は人口10万人当たりの平均感染者数は47.7人、陽性率は10%、ICUの空き状況は11%と、この統計にも変化が見えてきました!

12月17日から先週まで続いた自宅待機令の効果とも言われていますが、何にせよ長く続いた医療崩壊の危機を脱しつつあるのは事実です。

最後に

このコラムを書いている2月4日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は3万1544人・死者数328人。先週の3万674人・死者数308人に比べ、今週の新規感染者数の増加は870人。1日の平均数は124人・陽性率2.9%・人口10万人当たりの感染者数19人と先週に引き続き減少しています。

このまま減少傾向に向かうことを祈りつつ、来週の様子をレポートします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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