感染者の増加が緩やかになったサンフランシスコ。2020年末の様子

公開日 : 2021年01月01日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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2020年も年末を迎えた12月最終日。サンフランシスコではできるだけ外出せず家族だけと過ごす年末年始が奨励されています。この奨励は感謝祭前からはじまりましたが、今回はじめて年末に向けた旅行者の数が減ったとのこと。年末を迎えるサンフランシスコの様子をレポートします。

12月29日の会見でわかったこと

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サンフランシスコの感染対策チームの指揮を取るコルファックス博士、定期的に会見を開いてサンフランシスコの現状を伝えてくれています。今回12月29日の会見では、ちょっとした朗報が伝えられました。それは、11月後半から増え続けていた感染者数に歯止めがかかったかもしれない、ということ。

実際にデータを見てみると、確かに新規感染者数は12月中旬の300人超えを境に下旬から下降傾向にあります。またサンフランシスコの新規感染者数はベイエリア全体の地域を見ても、下から2番目に低いとのこと。現在ベイエリア全域の集中治療室の空き状況は8.5%。このまま新規感染者数が減少すれば、医療崩壊を免れることができそうです。

サンフランシスコのワクチン分配について

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この会見でコルファックス博士は、現在サンフランシスコでも4000人もの最前線に立つ医療従事者のワクチン接種が完了したと伝えました。詳しい情報はまだ入ってきていないものの、すでに老人ホームに滞在する高齢者の方々への接種が始まっているようです。

アメリカへの入国規制について

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12月28日、アメリカ疾病対策センターは、英国から入国する旅行者に対して、コロナ検査で陰性である証明を提出する規制を発表しました。加えてサンフランシスコでは12月18日からすでに近辺エリア以外から訪れる人はすべて10日間の自主隔離を要請しています。

従って、現在時点でサンフランシスコに入国する方々は、10日間ホテルなどに滞在する必要があります。

カリフォルニア州全体の感染状況について

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12月24日に全米50州の中で初めて、累計で200万人を超えたことで話題となったカリフォルニア州、12月21日を境にこちらの新規感染者数も減少傾向にあります。今週の平均新規感染者数は3万8338人。先週の3万7190人に比べてわずかに上昇していますが、これから徐々に下降傾向に向かうとみられます。

これは州全体で自宅待機令がここ3週間以上の間継続されていること、すでに30万696人のワクチン接種が完了していることが理由に挙げられます。またニューサム知事は12月28日に、当初3週間の予定だった自宅待機令を、現在集中治療室に空きがないロスアンゼルスを含む南カリフォルニアとサンホアンキン郡の継続することを発表しました。

最後に

このコラムを書いている12月31日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は2万3074 人・死者数186人。先週の1万9445人・死者数172人に比べ、今週の新規感染者数の増加は3629人。1日の平均数は518人・陽性率3.5%・人口10万人当たりの感染者数29.8人とどれも過去最高数値を記録しました。

ただしコルファックス博士の情報によるとこの数は現在の状況から徐々に減少傾向に向かうと思われます。来週の数に期待しつつサンフランシスコも2021年を迎えます。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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