あっという間に紫レベルまで降格したサンフランシスコ。12月上旬の様子

公開日 : 2020年12月04日
最終更新 :
筆者 : Katie M
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感謝祭を過ぎ、全米での新規感染者数が昨日の時点で20万6073人と、新たに最多数を更新したアメリカ。感謝祭の週末に約5000万人が自宅を離れ移動を行い、その影響が来週にでも反映するのではないかと言われています。そんななか、サンフランシスコは、2020年11月28日に危険レベルが赤から1番下の紫に降格。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

サンフランシスコは紫ティアに降格

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ほぼ1ヵ月前まではカリフォルニア州が定める感染危険レベルで一番軽い黄色を維持していたサンフランシスコ、11月に入って感染者数が伸び、11月16日には黄色からオレンジを飛ばして赤レベルの降格、そして今回11月28日には赤から紫にさらに降格となりました。

これにより、サンフランシスコでも例に漏れず、22:00から5:00まで、不要不急でない外出の規制が11月30日からはじまりました。この事態を受け、サンフランシスコのロンドン市長は12月1日に会見を開き、ここ3週間の間に陽性率が3倍にまで増加していること、1日における新規感染者数が先月に比べて4倍に増えたことを発表。紫レベルになったことによる新たな規制の説明が行われました。

今回の降格により、サンフランシスコでは屋内での映画館・ジム・美術館・水族館の利用と礼拝活動が規制されます。また小売店では最大収容人数を25%に、スーパーは50%と厳格化されました。レストランはこのまま屋外テーブルでの飲食が可能ですが、外出禁止令により10時までに店舗を閉める必要があります。

カリフォルニア州知事の会見で発表されたこと

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今日12月3日にカリフォルニア州知事は会見を開き、新たな政策を発表しました。これは、地域ごとによるステイホームの規制で、集中治療室の混み具合によって定められる、というもの。これによりカリフォルニア州は大きくベイエリア・サクラメント周辺・北カリフォルニア・サン・ジャックリン谷周辺・南カリフォルニアと5つの地域に区別化され、集中治療室の空室状況が15%を切った時点でステイホームが実施されます。

現在時点では、このステイホームの実施はどの地域でも行われていませんが、実施となった場合はバーやワイナリー・パーソナルサービス・ヘアサロンは営業不可となります。

カリフォルニア州の感染状況

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11月に入ってから新規感染者数が大幅に増加しているカリフォルニア州、昨日12月2日の時点で、新たに最多となる1万8264人を記録しました。今週の新規感染者数の平均は1万4974人。先週の1万3895人、先々週の9915人に比べても明らかに増加の勢いが増しているのが見て取れます。

一番の懸念はやはり病院の病床不足と医療崩壊。ニューサム知事は会見で医療備蓄は十分にあるとの見解を示しましたが、やはり懸念されるのは最前線で対応に当たる医療従事者です。今回新たにワクチンが導入された際には、年配の人とこの最前線で活動する従事者からの配布が決まっています。

最後に

このコラムを書いている12月3日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は1万6001人・死者数161人。先週の1万4041人・死者数156人に比べ、今週の新規感染者数の増加は1960人。1日の平均数は280人・陽性率は1.8%です。すでに感謝祭の影響なのか、感染者数の増加がとまりません。

数日前から実施されている夜間外出禁止令が功を奏すのか、これから年末にかけてどう変化していくのか引き続きレポートします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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