ヨセミテ国立公園訪問ガイド(1)サンフランシスコからヨセミテへ

公開日 : 2021年08月18日
最終更新 :

ヨセミテ大好きのサンフランシスコ2特派員のテッドです。ヨセミテには毎年10回以上訪問しています。先週も友人たちと2回ヨセミテを訪問して、ハイキングと満天の星空を満喫してきました。

これから何回かに分けて、ヨセミテ国立公園を楽しむための情報をお伝えしたいと思います。初回はヨセミテへの移動情報です。ヨセミテ訪問は、団体旅行あるいは個人ガイドをお願いされるのが一般的ですが、ご自身で訪問されたい方のための情報をおもにお知らせします。

デルタ株が猛威を振るいいまだ旅行がままならない状況ですが、感染が収束したらぜひご自身の目で世界遺産のヨセミテの美しさを体験ください。下の写真は、冬のトンネルビューと、先週の星空です。

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■2021年は入園許可証が必要(特別規制)

新型コロナ感染下の2021年の夏季シーズン(2021年9月30日まで)は、ヨセミテ国立公園の入園者数を制限するために、3日間有効の入園許可証の取得($2/自家用車1台)が必要になっています。取得はrecretion.gov(政府管理の国立キャンプ場などの予約サイト)で行えます。入園許可証は3日間有効で、有効期間内ならどの日に到着しても入園可能です。予約は1週間前の午前8時(カリフォルニア時刻)からこちらで可能です。人気で2~3分で売り切れますので、事前に準備しておきましょう。

通常の入園料($35/車1台など)は別途お支払いください。。

国立公園内に宿泊される人、YARTSバスで入園される場合は入園許可証は不要です。

先週2回ほど許可証を取得して訪問してきましたが、入場規制のため、公園内は混雑もなくとても過ごしやすかったです。

Recreation.gov該当ページ

■ヨセミテへの移動

ヨセミテ国立公園は、サンフランシスコのほぼ真東に300kmです。車で移動するとドライブ時間が3時間半から4時間かかります。日本からの旅行者の方におすすめの順序で紹介します。

1. ツアーに参加

団体ツアーあるいは、個人ツアーを利用するのが一般的です。日帰りツアーの場合、早朝の7時にサンフランシスコのホテルを出発し、夜の7時過ぎに戻ります。

団体ツアーは、相談すればほとんどの場合行きと帰りを別の日にしてもらうことが可能です。宿泊して複数日の訪問をする場合利用できます。Amtrak利用よりは少し高いですが、乗り換えが要らないのと、公園に入ってからいくつかの展望台を訪問するのでおすすめです。日本語団体ツアーも英語ツアーも料金は変わりませんが、英語の場合は格安のツアーもあります。日本語での個人ツアーは各種あり、少し割高ですが、自分の好みで観光場所・滞在時間を決められるのが便利です。また、団体の日帰りツアーでは訪問できないグレーシャーポイントにも日帰りで訪問可能なのもあります。

2. レンタカー

レンタカーを借りて、約4時間のドライブで訪問できます。ドライバーが複数人いると交代できいいかもしれません。サンフランシスコからのルートはふたつあり、州道140号線(CA140)経由、あるいは州道120号線(CA120)になります。

CA140経由は、少し距離が長いですが、3分の2ほどが自動車専用のフリーウエーで、残りも比較的なだらかな道なのでおすすめです。CA99フリーウエーを下りたマーセド市(Merced)まで2時間なので、そこのスターバックスなどで休憩をとると便利です。

CA120経由は、後半ワインディングロードが続き、公園内で1900mの峠を越えるので降雪時期には絶対利用しないでください。チエーン規制が頻発します。2時間ほど走ったオークデール(Oakdale)のスターバックスあるいは隣のマクドナルドで休憩がおすすめです。

冬季に訪問の場合、ヨセミテ渓谷内は完全除雪でほぼチェーン不要ですが、チェーンを持参しないと四駆でも入園できないのでご注意ください。CA140経由の場合、公園までの最高高度が900mと低く、公園入口までにチーン規制になることはいままで経験がないです。

いずれの経路の場合も、ベイブリッジなど有料部分があるので、レンター会社に借りるときにその旨伝えてください。

ツールーム草原などハイシエラ地区を訪問予定の場合は、車があると格段に便利です。(園内の移動は次回紹介します。)

カリフォルニア州道の状況は、こちらから州道の番号を入れて確認できます。

ヨセミテ国立公園内の最新道路情報はこちらから確認できます。

3. 公共交通機関の利用

サンフランシスコ(Salesforceビル付近)からEmeryvilleにバスで移動し、Amtrakに乗り換えてマーセド(Merced)に行き、そこからYARTSバス(路線バス)でヨセミテ渓谷のビジターセンターまで行くことができます。日帰りでの旅行で利用は、現地で3時間しか滞在できないので、Amtrackに乗りたいという方以外、あまりおすすめはできないです。

Amtrackのページで、出発地点にSFC(サンフランシスコ)、行き先にYOV(Yosemite Visitor Center)を指定して、往復(Round-Trip)または片道(One-way)の指定と、行き帰りの乗車日を入れて「Find Train」を押すと利用可能な列車と前後の連絡バスも含めた案内が表示されます。

2021年8月現在、7時にサンフランシスコを出発し、ヨセミテのビジターセンターに13:21に到着します。Amtrakのページで、全体を通しで切符を購入でます。Coachクラス場合、片道$32から。戻りは、ビジターセンターを16:40に出発して、サンフランシスコに22:45到着です。

列車の遅れの場合は、連絡バスが待ってくれるので乗り継ぎで遅れることはありませんが、出発地点で時刻に遅れると予約してあっても待ってくれないので注意が必要です。

4. 飛行機の利用

サンフランシスコから、フレズノ(Fresno)空港(FAT)まで行き、そこからYARTSバスでヨセミテビレッジまで行くことができます。

サンフランシスコ空港(SFO)からフレズノ空港(FAT)への直行便はUNITED航空が運航しており、所要時間は約1時間です。フレズノ空港からヨセミテビレッジへの移動はYARTSで約4時間です。

■ヨセミテ公園内の移動

ヨセミテ内の移動は、無料シャトル、YARTSバス、レンタルサイクル、レンジャーガイドツアーなどを利用することができます。詳細は次回紹介します。

■参考情報

トラベルヨセミテ(ヨセミテ国立公園管理委託会社)公園内のホテル・ツアーの予約

ウイキトラベル ヨセミテ国立公園ページ(日本語での情報が豊富)

筆者

特派員

テッド@サンフランシスコ

2000年よりサンフランシスコ近郊で生活。定年後はサンフランシスコを起点に日本からの訪問者のご案内をしています。

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