子連れヨセミテその② 穴場ハイキングコース3選

公開日 : 2017年11月13日
最終更新 :

こんにちは、新米サンフランシスコ特派員のセントジョンみき、です。子連れサンフランシスコに役立つ情報をお届けしています。今回は子連れヨセミテ旅行の第二弾、ハイキングコースについて、です。

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前回、「子連れヨセミテ、その① グランピング」の記事はこちら

さて、ヨセミテとひとことでいっても、ものすごい広い国立公園なんですよね。ツアーで主流なのは、ヨセミテバレーというところですが、実はその周辺ぜ~んぶヨセミテ、の一部なんです。

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私達が旅した10月初旬の3連休はアメリカでも夏シーズン最後の連休ということもあって、ヨセミテバレーは半端なく混雑していました。かの有名なマジェスティックホテル(旧名称:アワニーホテル)に行くまでに1時間近い渋滞とか・・・。なので、3日あるうちの、初日だけヨセミテバレーにより、残りはその周り穴場で6歳時にも優しい、絶景のハイキングコースを満喫しようということにしました。今回はそのハイキングコース3つのご紹介。

子連れだと、観光地をめぐるためだけに一日中、車の中に閉じ込めておくわけにはいかないですよね、朝や日中にそれなりにエネルギーを発散させないといけません。思い立ったら、ひょいと車をとめて歩いたり飛び跳ねたり、できるくらいの旅程をいいかと思います。

6歳時でもできる!ヨセミテ公園内のちょうどいいくらいのハイキングコース

1. ミラーレイク

2. トゥオルミ・メドウズ レンバートドーム

3. ヘッチヘッチー レゾボア(貯水池)

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1.ミラーレイク

まずヨセミテバレー(渓谷)内のミラーレイク。そびえ立つ山麓が、キレイに逆さ山麓として湖に反射してみえるのが特徴。子供に限らず、観光客誰にとっても人気な主流ハイキング。高低差があまりなく、散歩気分でヨセミテっぽい景色がみられるので、手軽なコースとしておすすめです。(下記のコースの概算数字は、ヨセミテ公式サイトから抜粋)

https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/mirrorlaketrail.htm

距離:往復3.2キロ。湖周辺を回るのを加えると8キロ。

高低差:100フィート(30メートルほど)

難易度:★★(1星簡単ー5星困難)

おおよその目安時間:舗装道路で気軽にいくと往復1時間、周辺の山道いれたフルループだと2−3時間

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コンクリートで普通に舗装された道路でもいけるので、小さな家族も多いです。貸出自転車、ベビーカー、背中にベビーをしょって、みたいな家族もいました。私たちは、行きは山道、帰りは舗装道路でゆっくり遊びながら帰りました。今年は8月に近くで火事が多かったので、8月末に行った友人は「空気も水も曇っていて、全然ミラーになってなかった」といっていましたが、今回はばっちりでした。滝を同様、この頃になると水量が少ないので、迫力が半減かもしれませんが、大満足でした。

2.トゥオルミ・メドウズ 、レンバートドーム

次に、ヨセミテバレーの中心からは車で1時間半程度、北西のほうにあるトゥオルミ・メドウズ。メドウ(ズ)とは、牧草地、草地を意味するのですが、壮大な山々に囲まれた牧歌的なところ。しかし!そこまでの道のりは、めちゃくちゃ険しい(感じ)!。タイオガ・ロードと呼ばれる、ヨセミテバレーの上部をずっと東西に走っている道で、冬には閉鎖してしまう、といいます。ヨセミテバレーの標高が4000フィート(1200メートル)に対して、9943フィート(3000メートル)と、急に高くなるんです。富士山が3776メートルですから、いかに高いかがわかります。このタイガーロード(Tioga Passともいう)のドライブは運転・車好きにはたまらないそうです。

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これでもかというほどの険しい灰色の岩山(こちらでは、Dome,ドームという)が連なっていたり、その合間に華麗な湖がキラキラ輝いていたり、大木・巨木の林が延々と広がってたり。よくも悪くもヨセミテバレーが大衆向けに観光地化されているのに比べて、この周辺エリアはカリフォルニア、シエラネバダ山脈そのままムキダシ、という雰囲気です。

その中で、今回私達がハイキングとして選んだのが、レンバートドームへのハイキングコース。距離的には難しくはないのですが、なにしろ標高が高いので、息がきれるのなんのって。なんだかんだで元気な娘と旦那をよそに、私が途中で疲弊(&空腹で)ギブアップしそうでした。

距離:往復4.5キロか(隣に湖コースがあり、それも合わせると6.4キロ)

高低差:900フィート(275メートルほど)

頂上の標高:8500フィート(2550メートル)

難易度:★★★(1星簡単ー5星困難)

おおよその目安時間:往復3時間 (湖コースもあわせると4時間強)

レンバートドームの隣にドッグレイクという湖コースもあって、私たちは間違えて遠い方の入り口からスタートしてしまったようなので、最終的には2つのコースを混合した5キロくらいの道のりでした。空気の薄さと急な上りコースに、少しへこたれましたが、この絶景をみたら疲れが吹っ飛びました。

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ヨセミテバレー内の初心者必見のグレーシアーポイントなどでも、岸壁の絶景を眺めることができますが、大人気なので常に混雑しています。このレンバート周辺は人が少ないので、登りきった頂上でその絶景を独り占めできるのが醍醐味です。

3.ヘッチヘッチー レゾボア(貯水池)

最後に、ヘッチヘッチー貯水池のハイキング。このヘッチヘッチーは昔、ヨセミテバレーに劣らないほどの美しくて広大な渓谷だったそうです。その後、サンフランシスコ周辺の人口増加によってダム建設が必要になり、その渓谷のほとんどがダムに消えていってしまったそうです。サンフランシスコの水はここの恩恵に預かっているそうで、そこに住んでるものとしてはなんだか少し複雑な気分です。

レゾボア(貯水池、という意味)周辺もとても美しいハイキングコースになっています。宿泊先に近かったので、最終日の午前中はここでピクニックと決めました。どおおっという音のする巨大なダムを徒歩で横切って、貯水池の周辺をぐるっと回るようなコースでした。景色は緑よりも乾燥で枯れた茶色・黄色が多く雰囲気は秋めいていましたが、なんと道中延々と、直射日光にさらされ続けるというコースでしたので、暑さに疲弊しました。

距離:往復3.2キロ(2つめのwapama滝までは8キロ)

高低差:200フィート(60メートル)

難易度:★★(1星簡単ー5星困難)

おおよその目安時間:往復1.5時間 (2つめのwapama滝までは2時間強)

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で、ここで一番のハイライトだったのが、クマとの遭遇です!!ヨセミテでは、常に「クマに注意」との警告がされているので、被害にあわない程度で、実際にみてみたいなぁ、というのが正直なところでした。この3日間で、鹿や小動物はたくさんみましたが、流石にクマには簡単には目撃できないのねぇとあきらめていたところ!!!!

あっ

クマです。子連れクマです!

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このヘッチヘッチーのハイキングトレイルを横切ったり、貯水池につながる小さな小川で水を飲んだり・・・。二匹の子供たちはあきらかに人間に興味がありそうな顔つきでじっとみていました。母親らしきクマはかなり警戒していました。

それなりの距離感があったので、怖くはなかったですが、あまりの自然な登場と出で立ちにぽかーんとしてしまったくらいです。彼らが通り過ぎて林の中に消えるまで動かずに見届けました。事故もあるみたいですので、要注意です。

ヨセミテにはこの「ブラックベア」タイプがまだ300から500頭くらい生存しているとのことです。明らかに茶色い毛色でしたが、これはブラックベア(小さめ、凶暴度は低く環境適応しやすいタイプ)らしいです。ちなみに、カリフォルニアの旗にも登場する、大きなブラウンベア(グリズリーベア、凶暴度高い)は、もう一頭も存在しないそうです。

ヨセミテバレーの人混みから離れた穴場でのハイキングならでは、の珍しい体験が待っていると思います。

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