子連れヨセミテその①。ホテル?キャンプ?グランピング

公開日 : 2017年11月09日
最終更新 :

はじめまして。新米サンフランシスコ特派員のセントジョンみき、と申します。アメリカ人だけどアメリカ在住歴がとっても短い旦那と6歳の娘と3人で2016年からサンフランシスコ市内・ジャパンタウン周辺に住んでいます。比較的在住歴が短いのですが、その分気分は旅行者で、車の運転不要なライフスタイルを楽しんでいます。子連れサンフランシスコに役立つ情報をお届けしていきたいと思います!

今回は日本人も大好きな大自然、ヨセミテ国立公園の旅について。

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ヨセミテ国立公園は、日本の旅行者にもかなり大人気ですね。サンフランシスコやラスベガスと組み合わせたツアーもたくさんありますね。実は私も旦那も(娘ももちろん)初めてのヨセミテ。5月から10月にかけてのオンシーズンにぜひ行ってみたいということで、ずっとヨセミテ公園内の宿泊先の空き状況を探していました。ヨセミテ旅行の計画時にまず考えるべき以下の2つのポイントについて、いくつかお薦めします。

1. 季節......春か夏か秋か(冬か)

2. 宿泊施設......ホテルかキャンプか

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まず季節。

ヨセミテフォール、など滝の水量の関係では4月後半から6月前半くらいが一番いいとされています。日本だとちょうどゴールデンウィークですよね。どおおっとフル水量で流れる滝のほうが見応えがありますから。アメリカではヨセミテに限らず、一般的に5月末、最終月曜日のメモリアルデーから、10月第2月曜日のコロンブス・デー(祝日)あたりまでが夏シーズンとされていて、その期間の連休や学校夏休み期間(6月後半から8月半ば)はいずれも大人気で超混雑が予想されます。ヨセミテ公園の中でも、それ以外の期間は「冬」であり、雪などの悪天候などによる道路閉鎖、宿泊施設の閉鎖などの制限がたくさん出来きます。また、かなり寒いので真冬のキャンプは、初心者はやめておいたほうがいいかもしれません。ちなみに4月はまだ少し寒いかもしれません。

というわけで、私たちは実は5月にヨセミテ公園内の施設を予約したものの、仕事の関係で残念ながらキャンセルしたのでした。そして、再挑戦として、初秋の10月を選び、先月やっと行ってこれました。上記、コロンブスデーの祝日を利用した3連休、サンフランシスコから二泊の旅です。

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次に、宿泊施設。旦那キャンプ派。私はホテル派。娘は両方のいいとこ取りしたい派。というわけで、今回利用したのが、折衷案というか娘の率直ないいとこ取りアイデアを形にしたもの、

グランピング

グランピングとは、グラマラスなキャンプ、という造語です。いわゆるキャンプは寝袋やテント、その他必要なものは全部持参し、山や林など自然の中で寝泊まりするというものです。グランピングは、そのうち「自然の中でテント的なところで寝泊まりする」、という要素のみを取り入れて、それ以外は全部事前に施設側が用意しておきますよ、という贅沢なスタイルです。

日本的にいうと、「手ぶらでキャンプ」みたいな感じでしょうか。カリフォルニアでもこのスタイルは若い世代やカップルを中心に流行していて、たくさんの専門予約サイトまであるくらいです。このサイトによると、起源はどうやら開拓時代(1900年とか)のイギリス人がアフリカなどでテント小屋的なものをたてて暮らしていた、っぽいですが、Googleなどで人々がたくさん検索し始めてきたのは2007年くらいからだそうです。スタイルの幅も広く、グラマラス度の高いほうからいうと、普通に泊まると1泊500ドル以上はする高級系リゾートなどがその敷地の隅を利用して、これまた高級テントやヨルツ(YORT、モンゴル民族の円形移動式住居)に、優雅なベッドが設置されていたりするものです。一般的には、普通のキャンプ用の大きめテントがはられていて、そこに寝袋や毛布などが置かれているだけ、というスタイルが多いみたいです。

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・キャンプしたいけど、荷物や準備が大変!

・ご飯はちゃんとしたものが食べたい!

・トイレやシャワーもないと困る

・近くにWifiスポットがあると嬉しい(←現代的なニーズですね)

という私みたいな人には最適なソリューションなのです。

そして、ヨセミテ公園内にも、それに近しい施設があります。Half Dome Village (ハーフドームビレッジ)というところの、Tent Cabinです。オンシーズンの週末には予約でだいたい埋まっているので、人気の高さも伺えます。

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でも今回、私達が選んだのが、そこよりも少しだけグラマラス度(優雅度)の高いタイプで、エバーグリーンロッジのカスタムキャンピングです。ヨセミテ観光の中心地である、ヨセミテバレー中心からは車で小一時間ほど西寄りにあるエリアのリゾートで、レストランもカフェも、温水プールもジャグシーも、結婚式パーティ会場も、キャンプファイヤーも、ハンモックや子供のプレイグランド、貸出自転車までもがついている家族に優しいところでした。10月でも日没までは25度以上あるので、しっかりプール遊びも堪能できました。(※乾燥・火事リスクのため、季節によってキャンプファイヤーは禁止のときもあります)ちなみに、オンシーズン中、普通のお部屋は(大人2名より多いケース)350から500ドル程度と高額ですが、カスタムキャンピングは145ドルとお財布にも優しいです。ちなみに、ヨセミテバレー内のハウスドームテントも135ドル(同時期)でした。

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チェックインすると、キャンプ用のランプが手渡され、(テントなんで、もちろん鍵はありません)番号のついたテントに行きます。テントは2人用か4人用でサイズの異なるものが15個ほど並んでたっていて、キャンプ用の椅子や切り株のテーブルなどもそれぞれについています。テントに入ると寝袋と毛布、枕、枕カバー、タオル(大小)、小さなホウキとちりとりセットが用意されていました。クマよけボックス(鉄製の棚)というのも用意されていて、食べ物はもちろん、歯ブラシや石鹸などの香り(匂い)の出るものはそこにいれておくように、と言われます。実際、そこではクマをみることはなかったですが、夜中にタヌキぐらいの大きさの小動物がテントのすぐ隣をがさがさ歩いていたのは確かです。

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子連れに嬉しいのは、このカスタムキャンプ、5−8歳くらいの子供たちが多かったことです。娘を介して、テントのお隣さん家族とは、結局レストランで一緒に食事したり、夜が更けてから焚き火コーナーでスモア体験(マシュマロを焼いたスイーツ)をしたりと、宿泊中ずっと仲良く遊んでいました。

キャンプとホテル・リゾートのいいとこどりをしたい、というニーズは子連れ家族にはぴったりなんだと思います。

日本からの旅行者の皆様も、ぜひヨセミテでグランピング体験してみてください!

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