16年続く"マルディ・グラ"サンフランシスコスタイルは市民参加型の可愛いイベント

公開日 : 2022年03月03日
最終更新 :
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"マルディ・グラ(Mardi Gras)"てフォア・グラの親戚みたいですが、ご存知ですか?太った火曜日と言うフランス語で、英語では"ファット・チューズディー(Fat Tuesday)"。実は、リオのカーニバル(謝肉祭)と並ぶとっても盛大なお祭りの事です。3月1日(火)サンフランシスコでも行われました。場所は、日本町の近くウエスタン・アディション地区(Western Addition)ジャズの聖地とも言われているフィルモア通りの一角です。

そもそも、マルディグラって何?

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ところで、そもそもマルディ・グラって何?私も昔、ニューオリンズで初めて聞き、フレンチクォーターを派手なコスチュームで練り歩く賑やかなお祭りのイメージしかなかったので、ちょっと調べてみました...

 昔々のローマで、春と実りの為のお祭りで、「春だ!今年も頑張って目指せ五穀豊穣!!」とその前に、腹が減っては戦はできぬと士気を高めるための酒池肉林の宴でした。中世にキリスト教が入ってきて、楽しそうなお祭りを習慣として教会の行事として取り入れるようになりました。

カトリック暦の四句節の行。灰の水曜日(Ash Wednesday)から復活祭(Easter)まで断食の頃で、その前に思い切り食べておこうのタイミングとうまく合わさって、取り入れられたのかなぁと思います。水曜日の前だから火曜日、なので太った火曜日となったわけです。

そして、北アメリカには、フランス系カナダ人の探検家が、1699年、現在のニューオリンズ近くに野営地を張った際、そこを"Point du Mardi Gras(マルディ・グラのポイント)"と言ったのが始まり。数年後にはフランス兵や入植者の人たちのお祭りの行事となっていきます。1873年、ニューオリンズ初のストリートパレードが開催されました。一旦は消滅しかけたのですが、地元実業家の努力で、素晴らしい細工の山車やパフォーマンスで、"きちんとテーマを持ったパレード"として認識されて今に至ってます。

伝統的文化と庶民のお祭り行事を組み合わせた、なるほど事業を成功させた方達ならの方法ですね。

サンフランシスコのマルディグラは地域密着

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アメリカ国内では、ルイジアナ州はじめ、アラバマ州、ミズーリ州などが特に有名で、観光としても成り立って遊びに来る方もいます。しかし、サンフランシスコのマルディ・グラは、かなり可愛らしく、地域密着のローカルイベントぽいです。メイン会場付近から少し離れるといつもの夕方の風景となります。

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パレードは、フィリモア通りにあるマクドナルド隣のミニパークから開始。出発地点は、いつもウエスタン・アディション地区住民で賑わっている場所です。マルディグラの色"紫(正義)・緑(信仰)・金(力)"をモチーフにしてコスチュームやパラソル、ビーズのネックレス。ミュージック・ディストリクトだけに、音楽が鳴りだすと誰からともなくステップを踏みダンスが始まります。ニューオリンズ・フレンチクォーターなどに比べると細やかかもしれませんが、手作り感いっぱいのローカルなパレード。集まった人たちは、歩道をダンスしながらとメイン会場へくっ付いていきました。その様子は、ブレーメンの音楽隊のようでした。

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(じっとしてると目立ってしまい、ステップを踏んでるつもりがロボットの動き、こういう所の写真撮影は、ダンスのセンスも必要だとつくづく感じた)

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メイン会場のフィルモアセンター(The Fillmore Center)では、ライブコンサートも始まってました。

いかがでしたか?

イベント好きが多いサンフランシスカン、ウエスタン・アディションの地域向上活性化の為にも大きくなってくれたらいいなと思う行事です。ちなみに来年以降のマルディグラは、2023年は2月21日、2024年は2月13日、2025年は3月4日...近い将来、アメリカ南部方面旅行をお考えの方は、ちょっと覚えておくとめちゃくちゃ楽しい旅の思い出できるかもしれません。その頃にはサンフランシスコのマルディ・グラも大きくなっていたら嬉しいなと思います。

コロナとの共存が言われている中、うまく付き合いながら旅行できるといいですね。

マルディグラSFスタイル・ファットチューズディー(The Village Project SF)

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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