サンタコン2021バークロール2大拠点のノースビーチ対ポークガルチ
サンフランシスコは、何とか文化発祥地になることがよくあります。例えば、1960年代のヒッピー文化。そしてその頃の方を親に持つミレニアム世代は、サードウェーブコーヒー文化などを生み出したり、サンフランシスコ(発祥)文化は脈々と受け継がれているようです。その中でもユニークなイベントの一つが、毎年12月第二土曜日に開催される"サンタコン(SantaCon)"今年は久しぶりに町中サンタだらけになりました。
そもそも、サンタコンて何?
そもそも、サンタコンとは何でしょうか?知っている方も多いと思いますが、アメリカで最初に始まったのが、1994年サンフランシスコで、クリスマス前の過剰ななホリデー商戦に対しての抗議運動が元と言われています(いたずら集団が、デパートの棚から商品取っちゃってお客さんに配ったのが始まりという説もある)気が付いたら毎年のイベントふって湧いたようなこの騒ぎ。サンタクロースのコスチュームでお昼頃にユニオンスクエアに集まりだし、みんなでバーに赴き、一杯飲んで次のバーへ練り歩く"街レベルのバークロール(City-wide Bar Crawl)"なんです。この時にヨレヨレの不細工(Ugly)なセーター"アグリセーター"(クリスマスをモチーフにしたデザインのビンテージセーターやそれ風なセーター)を着たりします。
あまりに盛り上がりユニオンスクエアに人が集まりすぎ、危険なので集まらないように促されたこともありました。12月のホリデーショッピングとサンタコンで密どころかカオスなのです。このサンタ一色の真っ赤なイベント、昨年は中止でしたので今年は張り切っていた人たくさんいました。
観光客もウエルカムのノースビーチ
リトルイタリアとも言われているノースビーチです。ユニオンスクエアから歩け、観光客にも人気のエリア。バーやアイリッシュパブが多いので、バークロールにはピッタリ。早くからサンタコンの拠点となっています。古い通りグラント通りには、ローカルに人気のバーがたくさんあります。
【ノースビーチで人気のバー】サンタコン
*Tupelo:1337 Grant Ave(サイトこちら)
*Grant&Green saloon:1371 Grant Ave(サイトこちら)
*Maggie Macgarry's:1353 Grant Ave(サイトこちら)
▲バイクで練り歩く?
バイクで参加しているグループ。前後にセキュリティーのバイクがついていて、少々音が気になるけど、健全に走り回っていました。
ローカル色が濃いポークガルチ
▲行列も楽し!
さて、こちらはノースビーチよりローカル色が出ているポークガルチ。ノブヒルとパシフィックハイツの狭間"Gulch(渓谷)"というので名前がついたエリアです。カストロ地区が今のLGBTQコミュニティーの場になる前は、ここがコミュニティーだったので、昔ながらのスポーツバーやアイリッシュパブもちろんゲイバーもあります。
▲ミュニバスやウーバーで乗り付けるサンタ
「ノースビーチは、メジャーになりすぎた」というので、よりローカル色が強い「ポークガルチに集合!」が近年増えています。
▲長い行列の末、ようやくハングアウト
こんなにはっちゃけています。が、バウンサー(Bouncer)というバーのセキュリティーさんが、ワクチン接種カードとIDをしっかり確認しています。また、カウンターで飲み物を買う時もIDを確認する徹底ぶりでした。イベントで何か不正や事故が起こった場合は来季はキャンセルなど厳しいので、お店やオーガナイザーは大きなイベントは特に注意しています。ノースビーチでも遠巻きに警察車両が待機しており、酔っ払いが交通の妨げにならないよう交差点にいたりしています。
お昼からこんなに赤ら顔になって、でも2年ぶりで楽しそうです。
【ポークがルチで人気のバー】サンタコン
*Harper&Rye:1695 Polk St(サイトこちら)
*The Bell Tower:1900 Polk St
夕方のワシントンスクエア。6時頃になるとほとんどサンタはいなくなりました。(お腹がすいたサンタが、ラーメン屋さんにいましたが)
半日のクリスマスイベントいかがでしたか。この為に早くからユニークなコスチューム探している人も多く、ホリデーシーズンの一大イベントのサンタコン。12月サンフランシスコにいらっしゃる機会があれば、飲み過ぎ注意で、ローカルバーのバーホッピングに参加してみてはいかがでしょうか。
来年こそ自由に行き来ができますように...
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
美丸(Mimaru)
サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。
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