アルカトラズ島"本邦初公開の病院"アルカポネが治療を受けた場所

公開日 : 2021年09月14日
最終更新 :
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9月9日に、2年ぶりにアルカトラズ島ナイトツアーが再開しました。昼間のアルカトラズ島ツアーも楽しいけど、夜はちょっと怖かった思い出があり、それでも怖いもの見たさとツアーの内容の変化も見たくて初日参加できる事になり、ナイトツアーのレポートや注意点も兼ねて紹介しますね。

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▲病院入り口

ナイトツアーは、木〜月の夕方のみ、300人定員です。島に向かう経路ですが、昼間の東側からルートは異なり島の北側からアプローチです。先ず、ここが昼間との違いで、リアルな部分が暗闇から浮かび上がるように

見えてきます。降りる桟橋は一緒で、レンジャーがここで諸注意をするのは昼間と一緒。

レンジャーの説明のあと、大雑把に3つのグループに分かれ、ガイドさんの話を聞きながら一緒にセルハウスツアーの入り口に向かいます。昼間と同じ場所でオーディオを借りて、オーディオツアー開始です。

回るところは昼間と同じ約45分のオーディオツアーですが、照明が独特の雰囲気をかもし出しています。これだけでも十分満足だったりもします。最後は食堂でディバスを返却し、階段を降りてギフトショップに行きます。

ショップの入り口に案内板があり、次は夜だけの内容でアクティビティ展示物を見て回ります。

実はこれがナイトツアーの目玉のひとつ、アルカトラズ島の病院見学です。

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▲手術室

刑務所ビルの最上階、食堂の真上に位置するホスピタルウィング(Hospital Wing)は、歯科、手術室、レントゲン室、薬局、レントゲン室、入院施設と小さいながらほぼ全ての医療設備が整っています。そしてやはり、一番混んでいたのが、手術室でした。今は手術台と照明だけです。

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▲レントゲン室

この部屋は、この日照明が無かったため、パークレンジャーが懐中電灯で照らしてくれていました。かえって怖さが増した感あり。

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▲浴室

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▲薬局

そして、薬局。ここにあったお薬や院内の設備は、1963年刑務所の閉鎖後に移動したり、誰かが持っていっちゃたり、無くなったりしたそうです。

連邦刑務所時代、囚人達に与えられた権利が4つありました。その一つがきちんとした医療を受けられる事でした。この施設を見る限り当時としては最新の設備で納得。定期的に健康診断も受けていた訳で、忙しくてあるいは保管が効かずに健康診断受けられないアメリカ市民に比べると、しっかり健康管理ができますね(苦笑)

そして収監された有名人の一人アル・カポネ(Al Capone)も若い時にかかっていた梅毒もこの健康診断で見つかり、初期の治療を受けています。

院内の見学できるところは、壁を綺麗に塗り直して、パークレンジャーが案内してくれたりしますが、一部は当時のままハゲ落ちたペンキや割れたガラスがあります。見学者がたくさんいるのでまだ大丈夫でしたが、一人だったら見学できないかも><

<アクティビティについて>

*病院は、ナイトツアーの時間7:10〜8:10に見学可能です。

*刑務所メインエントランスでは、15〜20分間隔でパークレンジャーによる服役囚の逸話や有名人の話が聞けますよ。

*刑務所の西側(West Road)は夕陽がとても綺麗ですが、日没で閉鎖になりますので事前に時間をくにんしておくといいです。

見逃さないで!所長邸、灯台から夜景

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▲ベイブリッジ

さて、ナイトツアーの目玉その2がサンフランシスコの夜景を見る事。島からは適度に距離をおいて街全体を見てみて下さい。サンフランシコのベイブリッジとゴールデンゲートブリッジ二つの橋が見えますので、是非眺めてください。

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▲ゴールデンゲートブリッジ

こちらは、海峡にかかるゴールデンゲートブリッジです。ベイブリッジに比べるとぼんやりしていて、昼間のゴールデンゲートブリッジ、夜のベイブリッジと言われるのも分かりますね

<服装について>

*昼夜を問わず、アルカトラズ島ツアーは歩きます。

船のデッキ、坂道も多く、凸凹未知になっていたりしますので歩き易い靴を履いて下さい。

*夜は一年中風が強く、とにかく寒いです。

長袖、長ズボン、厚手のジャケット、ウィンドーブレーカー必要!

*寒くてもお水持参

*ひょっとして懐中電灯あったらいいかも

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▲通称チャイナタウン

ここは、職員の方の官舎だったビルディング64

裏手は少し入り組んで階段があったり、この雑多な様子が職員さ達の間ではチャイナタウンて呼ばれていた場所です。オレンジ色のライトで陰影がちょっと素敵に見えます。

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▲霊安室

昼でさえ近づくのに勇気が必要な霊安室(Morgue)はここでおしまい、中は撮影どころか覗きもしませんでした。メインプリズンから桟橋までは10分あれば十分ですので、逆算して坂道を降りておきましょう。また登り下りが困難な方には昼間同じくカートもありますから、パークレンジャーに声かけて下さい(と言うか向こうから声かけてくれます)

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▲サンフランシスコの夜景

帰路は20:40のフェリーのみ、300人が同じ船に乗り、同じ船で帰るわけですが、この日4〜5人ほど姿が見えなくなり帰ってこない人がいたようで(人数が合わないから)10分くらい待機でした。やっぱりデッキは寒かったので持ってきたスカーフ巻き直しました。

5月末〜9月初めの夏休み期間、デイタイムのアルカトラズ島ツアーはコロナ前に戻ったくらいの人気になりました。特に毎週末は売り切れ状態でした。9月に入り新学期、さすがにバケーションシーズンの賑やかさは無くなりましたが、夏休みが終わると今度は夏休みをずらせる人たちがサンフランシスコを訪れます。子供も少なく、ナイトツアーはなんだか大人達の為のツアーになっています。世界屈指の夜景の美しさが自慢のサンフランシスコ。機会があれば、そしてアルカトラズ島ツアーのリピーターさんには是非参加してみて欲しいツアーです。ちょっと怖かったけどけっこう楽しい。

【アルカトラズ島】

URL:https://www.cityexperiences.com/ja/san-francisco/city-cruises/alcatraz/

ツアー日:木〜月18:00〜帰りのフェリーは20:40

料金:大人(18歳以上)$48.40

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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