【SFプライドマンス】下を向いて歩いてみよう

公開日 : 2021年06月13日
最終更新 :
虹交差点 - 1.jpeg

▲レインボーの交差点

ジャンボフラッグが目をを引く、マーケット通りxカストロ通りの大きな交差点。

初めて訪れる人、皆ここで写真を撮るフォトスポットです。

横断歩道 - 1.jpeg

▲虹の交差点

そして、もうひとつのフォトスポットは、虹の交差点(角にアメリカ銀行)です。プライドマンスで虹の旗で上ばかり見てたので、今度は下を向いて歩いてみました。

レインボー・オナー・ウォーク

道路 - 1.jpeg

▲歩道にプラーク

下記に地図を用意していますが、カストロ地区の中心部の歩道に「レインボー・オナー・ウォーク(Rainbow Honor Walk)」の活動として、LGBTQのパイオニア的存在、著名人の方達の銅製プラークを埋め込んでいます。現在は40近く埋め込まれていますが、将来も少しずつ増えていくと思います。私の知っている範囲内ですみませんが、特に有名な方達のプラークを紹介します。

キースヘリング - 1.jpeg

▲キース・ヘリング

"キース・ヘリング(Keith Haring 1958~1990)"さんは、ニューヨークの地下鉄で落書きから始まったポップアーティスト。彼の名前を知らなくても作品を見ると知ってる人も多いと思います。

フリーダカーロ - 1.jpeg

▲フリーダ・カーロ

メキシコが誇る画家ディアゴ・リベラの奥さんでもあった"フリーダ・カーロ(Frida Kahlo 1907~1954)"さんは、独特のお顔立ちのメキシコの画家。彼女の自画像は、特に有名。

三島由紀夫 - 1.jpeg

▲三島由紀夫

ご存知、"三島由紀夫(1925~1970)"さんのプラークもあります。日本人なら知らない人はいないであろう小説家。先生の半生や作品は皆さんの方がご存知だと思います(赤恥)これを機会に何か一冊読んでみようと思いました(おすすめは何でしょう?)

Freddie - 1.jpeg

▲フレディ・マーキュリー

クイーンのボーカリストでもあった"フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury 1946~1991)"さん。2018年の映画『ボヘミアンラプソディー』でさらに彼を知ることとなりました。(私が日本滞在中テレビでやっていまして、日本語吹き替えで初めてみました)たいへんな親日家で伊万里のコレクターでもあったようです。新宿二丁目には行きつけのバーがあったとか......

レインボー・オナー・ウォークのプラーク、名前は聞いたことがあるぞ!なんて方もいらっしゃいました。この方たちが活躍していた頃は隠しておかないと逮捕されていた時期、HIVやAIDSの恐怖もあって内緒にしていたいなど、いまでは想像できない世界だったんですね。歩道の真ん中くらいにあるので、うっかり踏んじゃいそうになりますが、思わず飛び越えちゃいます。

ほかにも有名人のプラークがあります

ホセサリア - 1.jpeg

▲ホセ・サリア

カストロ市民図書館近くには、ドラッグ・クイーン(drag queen)の先駆者"ホセ・サリア(Jose Sarria 1922~2013)"さんのプラークがあります。1922年サンフランシスコ生まれで、LGBTQ活動家と知られています。1961年に自分は同性愛者であると公表したうえでサンフランシスコの市議(スーパーバイザー)に立候補しました。残念ながら落ちてしまいました。が、これにより同性愛者でも政治参加できると証明してくれたわけですね。同じように同性愛者であることを公言してスーパーバイザーになったハーヴィ・ミルクさんより前の話です。ホセさんは毎週日曜日にユニオンスクエアでカルメンの格好で演説やパフォーマンスをしていました。2013年8月に亡くなったのですが、メモリアルに私は偶然居合せて、参列した方99%がドラッグクイーンでしたので一種独特な雰囲気のメモリアルでした。ちなみに、ドラッグとは引っ張る(drag)意味で、お薬(drug)とは別です。これは急遽女性役で演技をしなければならなくなった男性アーティストが、着なれないロングドレスの裾を引きずっていたことが所以。

ハーヴィーミルク - 1.jpeg

▲ハーヴィ・ミルク

ホセさんに続き、こちらはカストロの市長と言われた"ハーヴィ・ミルク(Harvey Milk 1930~1978)"さんを忘れちゃいけませんね。プラークの場所は、もともとハーヴィ・ミルクさんのカメラ屋さんだったところで、いまヒューマンライツ活動拠点兼ショップ(Human Rights Campaignウエブこちら)になっています。2階から彼の写真がこちらを見ているように窓にくっついています。彼の遺灰は太平洋に散骨されているのですが、プラークの下には遺灰の一部が埋まっているって囁かれています。間違っても踏んづけたくありませんね。

ユニークなお店もたくさんあってウィンドーショッピングも楽しいですが、ふと足元をみると、ボヘミアンラプソディー♪を熱唱しているフレディがいたりします。

【Rainbow Honor Walk】

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。