【ヨセミテ国立公園】2月といえばホースティール・フォール"炎の滝"

公開日 : 2021年02月27日
最終更新 :
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冬のヨセミテ国立公園は、"神々が遊ぶ季節"と言われています。夏の混雑時に比べ、訪れる人も少なく、雪で音が消され、静かな冬は、神様が心おきなくくつろげるそんな意味が込められています。その神様が絶対どこかで観ているだろうホースティール・フォール・炎の滝(Horsetail Fall natural Fire Fall)。この期間は、世界中から、風景写真家、自然愛好家、カメラマン、ヨセミテファン、国立公園フリークなどが集まります。今年2021年は2月12日~2月28日、日没直前の10分ほど、エル・キャピタン(El Capitan)に流れ落ちる滝と夕日のリフレクション、このときだけの期間限定ヨセミテの風景です。

シャッターチャンスは17:35~17:41

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▲16:30エル・キャピタン

木曜日夕方、エル・キャピタン周辺の駐車スペースを確保。ファイヤーホールが見える期間は、平日でも混雑していています。パーキングの規制(専用駐車場は予約)もあり、安全に停められるところを探さなければなりません。この日は、日中の気温13~15度くらいで春の陽気を思わせるようないい天気。しかし、日没直前から一気に気温は下がります。

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▲見物人

今回の撮影場所は、エル・キャピタンのピクニックエリア。ここは、BBQスペースもあり、トイレもあるのでやはり一番人気の場所。ですが、基本的にはホールテイル滝が見えればいいので、ここぞと思われる場所には、3~4人のグループ、カップルは寄り添うように頂上付近を見上げてますよ。

「17:35~17:41」という時間が聞こえました。日没直前の時間、おそらくホースティールフォール・炎の滝(Horse Tail Fall natural Fire Fall)の最もいい時間のようでした。

ヨセミテは、ラスベガス⇄サンフランシスコの空の道なので、しょっちゅう飛行機がエル・キャピタン上空を通過します。

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▲17:37

日没は17:47。日没直前に、ホースティールに夕日が反射し、金色の美しい滝の筋となり、滝の下の方は風でふわりと広がって、風になびく馬の尻尾のようでした。雄大な景色を撮るにはスマホでは心許なく、立派なカメラでタイマーをセットしてるマニアがなんとも羨ましいかぎりです。でもですね、一眼レフのタイマーが作動中、スマホでも撮影しているのが、お茶目な感じ^ ^

......どこからともなくハウリング、拍手が聞こえ始め、徐々に暗くなっていくと、この一年に一度の大自然のイベントは終了です......

さて、この日はほぼ満月(十三夜月)でした。

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▲センチネルロック方向

まだ夕日があたっている、センチネル・ロック(Sentinel Rock)方向から、月(十三夜月)が登っていました。満月はとても見栄えがしますが、その次に美しいと言われるのが"十三夜月(じゅうさんやづき)"満月に比べてどこか奥ゆかしく月見の宴もあったりします。

ピンク色の夕暮れはなんとも春を感じる空です。

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▲川面の月

ファイヤーフォール終了後は、みんなやや興奮気味で、まるで花火大会のあとのようにゾロゾロと帰っていきます。ノースサイドドライブの2車線のうち1車線は歩行者・バイク用、車は1車線のみとなり若干渋滞。脇を流れるマーセッド川(Merced River)沿いを歩いて車に戻りましたが、静かな川面に月が映る。

まだまださまざまな規制のなか、移動もたいへんですが、来年(2022年)ホーステイル滝のナチュラル・ファイアーフォールを観る計画を立てる際の参考にしていただければ幸いです。

【ヨセミテ国立公園】

・URL(Day Use Entry): https://www.recreation.gov/timed-entry/10086745

(3月以降は確認)

・URL(Horsetail Fallについて): https://www.nps.gov/yose/planyourvisit/horsetailfall.htm

見学の際の服装・ポイントなど

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▲三寒四温

思いきり真冬ならば、それなりの装備をします。

が、早春の頃はとても暖かい日もあればまだ真冬のような冷たい風が吹く日もあります。3日寒く4日暖かくなりながら本格的な春になっていきます(三寒四温)ヨセミテバレーも同じように、暖かい日でも翌日は雪といったように、お出かけの際は、必ず天気の確認をしてください。同じ温度でも風のある日ない日では体感温度がまったく違いますし、日陰は雪があり冷たいし、溶けてぬかるみになっていますが、そういった場所は足元から冷えていきます。日中だけの滞在と侮らず防寒具は持参した方がいいです。帽子・手袋は、もちろん足元はキッチリ防水を施した靴に厚手の靴下を履くのをおすすめします。オープンしているピクニックエリアでは、トイレが使えるので待っている間でも安心、備えつけのBBQコンロで焚火をしている人もいました。日が陰ると急激に寒くなりますので、くれぐれも山の天気には注意して雄大な自然を満喫してください☆

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▲お岩三兄弟

ファイアーフォールの時間を待ってる間に撮影してみよう^ ^

イーグルピーク(Eagle Peak)・ミドルブラザー(Middle Brother)・ローワーブラザー(Lower Brother)

スリーブラザース(Three Brothers)もひょっこり見えるので探してみてね!

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▲絵葉書的画像

この写真は、Macを駆使してギフトショップの絵葉書用に加工してみました☆

やっぱり、淡い色が自然ですね。本物を見てあらためて思うのは「百聞は一見にしかず」

1日も早く、自由に旅行ができてる日が来ますように......

いまのうちに百聞して早く一見したい(いまのうちに情報収集しておいて"本物の旅"をしたいと勝手な喩え)。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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