夜8時〜朝5時外出禁止令、その後ピースフルな抗議になってきて安堵

公開日 : 2020年06月04日
最終更新 :
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▲亡くなった方の名前

先月25日、ミネソタ州・ミネアポリスで起こった逮捕者の死亡事件は、一気に全米主要都市にプロテストが広がりました。31日サンフランシスコでは夜間外出禁止令が発令され、まだ明るい夜8時から白々とした夜明けの朝5時までは家から出られなくなっています。"8時の門限(Curfew)"前にはワンコの散歩も帰ってきて、私が住んでいる建物のゲートは時間になると閉まってしまう女子寮を思わせる徹底ぶりです。

夕方5時半になると携帯からアラームがなり夜8時〜朝5時外出禁止の事前告知をします。

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▲車両侵入禁止バリア

月曜日の朝、通勤途中に発見したのが、連邦ビル駐車場にあるものとほぼ同じ形のバリア。ユニオンスクエア方向にいく車線に設置されていました。そして数人の若者(全員白人)が手錠をかけられ歩道に座らされていて、恐る恐る通り過ぎバートの駅に向かいました。

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▲空箱

パウエル駅の階段にはスイスの時計ブランドの空箱散乱。前夜の略奪・暴動がいかなるものだったのか想像ができます。

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▲マーケット通り

午後のティータイム?ウエストフィールドショッピングセンター前には、警察関係者のユニフォームと迷彩色のユニフォームの人達が入り混じって談笑しながら移動用の車両に乗り込んでいました。

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▲ユニオンスクエア

木陰で休憩してるお巡りさん達もリラックスした表情でしたが、パトロールカーはステイホーム発令当初の見回り以上の台数が回っています。

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▲ダイソン

イギリスの高級家電のダイソン、フラッグシップストアでは急いで板貼ってます!昨晩は、破られずすんだのかひび割れは見えませんでした。昨晩の略奪シーンでは、大型テレビを二人がかりで車に積み込んでいましたが、徒歩の略奪では重い家電は無理なのか?

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▲アップルストア

ピックアップだけでも再開できて喜んでいたのに、被害に遭ったアップルストアも対策をこうじています。プロテクトシールのお洒落度はさすがアップルです。しかしガラスのひび割れが痛々しかったです。サンフランシスコの場合は、各店舗それぞれ板張ったり、警察の方達の平和的に努力、心ある対応のおかげで、日を追うごとに"平和的な抗議(Peaceful Protest)"になっています。焼け焦げた後や略奪した痕跡も日々少なくなってきて安堵しています。

プロテストの変化

週末からベイエリア各地でジョージ・フロイドさんの死に至らしめた警察官の行動に対しての抗議行動は、ガラスの割り方、暴動に加担してる人の人種、略奪の誘導のし方(?)など、過去の抗議行動の様子とは若干違うと映像を観て口にする人もいます。政治的な意図とした人達が扇動しているのではと噂が出てきたり、それは誰なんだ?と大統領選挙の年だけに様々な憶測が飛んでいます。偽札での買い物を2度試み通報され手錠をかけられた人が亡くなった悲劇から、コロナで鬱憤解消もあって爆発的に広がったデモ『Black Lives Matter(黒人の命も大事)BLM』数年前、NFLのSF49ERSのクォーターバックだったコリン・キャパニックさんが、ゲーム前の国歌斉唱の時に膝をついて孤軍奮闘抗議した姿、記憶のある方もいらっしゃると思います。

差別はダメでも区別は必要、区別は差別の始まり...皆が居心地の良い生活がおくれるように願わずにはいられない。

クレヨンに"肌色"ってありましたよね、肌色って何色?

事件発覚から4日後に逮捕された警官、当初は日本の過失致死罪にあたる第3級だったのが、殺意はあったが計画性はない殺人罪2級殺人に変更になっています。また、この裁判は有罪になるかどうかも意見が分かれています。

警察の暴力によって亡くなったのが"黒人の方"だとニュースになりますが、「白人の容疑者に同じ事があってもニュースにならないんだよね」って呟いた元軍関係者のアメリカ人。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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